サウスパークの源流を紐解くかもしれない、マット・ストーンの大好きな映画10本を紹介!!
ネット上である記事を見つけた。
それはAWN(Animation World Network).Comというサイトの記事「On A Desert Island With….TV Visionaries」。
内容は当時(1997年9月1日)勢いのあるアニメーションクリエイターに「無人島に持っていきたい10本の映画・ビデオ」をリストアップさせるという企画であった。
この企画に『サウスパーク』の作者であるトレイ・パーカーとマット・ストーンが参加し、それぞれの「無人島に持っていきたい10本の映画・ビデオ」を発表した。
今回はマット・ストーンの「無人島に持っていきたい10本の映画・ビデオ」を全て簡単に紹介!!
また前回はトレイ・パーカーの「無人島に持っていきたい10本の映画・ビデオ」を紹介しました。
『ロッキー』(1976年)
目次に気づいた方は爆笑、あるいは戸惑いを感じているのかもしれない。
そう・・・マット・ストーンは「無人島に持っていきたい映画・ビデオを10本選べ!」と言われて、ロッキーの1~5を持っていこうとする狂人なのだ!
本作はシルベスター・スタローンの名を一躍有名にした。
シルベスター・スタローン本人が主演・脚本を担当した大傑作!
説明するまでもない有名な映画であるが、念のためにあらすじを紹介する!
本作の主人公ロッキー・バルモアは3流ボクサーであり、ボクシングだけでは生活できないため知人の高利貸しの取立人を請け負いながら日銭を稼ぐという自堕落な生活を送っていた。
そんなロッキーにも生きがいがあった。
それは親友ポーリーの妹であるエイドリアン。
ロッキーは彼女に好意を抱き、不器用ながら徐々に距離を縮めていく。
そんなある日ビッグなニュースが飛び込んできた。
なんとボクシング世界ヘビー級王者のアポロ・クリードが無名のロッキーを対戦相手に指名してきた!
二人の力の差は歴然!
しかしロッキーは諦めない。
人生の再起、もしくは愛するエイドリアンのために強敵アポロに立ち向かう!!
マットが愛してやまない『ロッキー』はもちろん『サウスパーク』でパロディ化されている。
そのエピソードとは『頑張れ!?リトル・リーグ』(S09E05)。
大まかなところから細部までロッキーのパロディで埋め尽くされている傑作エピソード!
ロッキーファンには是非見てほしいものだ。
本作はU-Next、Amazon Primeにて配信されている。
またDVD・BDも絶賛発売中!!
『ロッキー2』(1979年)
この作品ではシルベスター・スタローンが主演・脚本に加えて監督もを担当するようになった。
前作で王者アポロとの死闘の末、惜しくも敗北してしまったロッキー。
だが王者アポロは無名のボクサーにかなり苦しめられたという戦績を残すまいと思い、ロッキーに再試合を申し込む。
しかしロッキーは再試合の申し入れを拒否。
ロッキーはボクシングの世界から身を引き、恋人のエイドリアンと結婚し新居を構える。
しかしロッキーは様々な仕事を転々とするが、どれも長くは続かない。
そう、ロッキーにはボクシングしかなかったのだ。
だが妻エイドリアンはロッキーの身体を心配し現役復帰には賛成しなかった。
トレーナーのミッキーもロッキーの目の負傷を心配していたため現役復帰には断固として反対であった。
果たしてロッキーが出した答えとは?
本作はU-Next、Amazon Primeにて配信されている。
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是非見てください!
『ロッキー3』(1982年)
続きましてロッキー3!
「ロッキーのテーマ」に次いで誰もが知る有名な劇中歌『Eye of the Tiger』は本作で流れる!
前作でアポロに勝利しチャンピオンとなったロッキー。
ロッキーはその後の王座防衛戦も勝ち続けて、巨万の富を築いていた。
何不自由なく妻エイドリアンと息子3人で豪邸で暮らすロッキー、彼は現役引退を発表。
そのときロッキー挑戦しようとする男がいた。
彼の名はクラバー・ラング!、新進気鋭のボクサーであった。
ロッキーはクラバーの挑戦を受けるが、トレーナーのミッキーがこれに大反対!
ミッキーは「クラバーの言う通り弱い選手と防衛戦を組んでいた」「クラバーは強い、お前に勝ち目はない」「どうしてもやるなら俺はトレーナーを降りる」と言い放った。
ロッキーは説得を無視してクラバーと戦うがKO負けを喫す...
さらにミッキーは控室で持病の心臓発作を起こし重体に陥る。
試合に負けて心身ともに打ちのめされて帰ってきたロッキーの目の前でミッキーは息を引き取った。
失意のどん底にいるロッキー...
そんなときかつての宿敵アポロが現れる。
アポロは言う。
「お前が負けたのはハングリー精神を失ったからだ」「俺と戦った時のお前は“虎の眼”をしていた」
アポロはロッキーの新トレーナーに買って出て、2人で”打倒クラバー”を掲げトレーニングをする。
ロッキーは“虎の眼”を取り戻せるのか!?
本作はU-Next、Amazon Primeにて配信されている。
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『ロッキー4/炎の友情』(1985年)
前作でクラバー・ラングを倒し再びチャンピオンへと返り咲いたロッキー。
彼は国民的ヒーローとして、家族や友人に囲まれながら幸せな生活を送っていた。
しかしある日ソ連のアマチュアボクシングヘビー級王者”イワン・ドラゴ”が渡米!!
彼はソ連のプロボクシング協会加入を発表し、世界ヘビー級王者であるロッキーとの対戦希望を表明した。
これを聞いたアポロはロッキーに「引退して時間が経っても、戦士としての自分は変えられない」と語る。
そしてアポロはロッキーに代わってドラゴとの対戦を受けると申し出た。
そしてアポロ対ドラコの試合当日、ロッキーはセコンドとしてアポロ側についていた。
アポロは長年のテクニックによってドラコを翻弄しているように見えた。
だがドラコが反撃に転じ、アポロに強烈なパンチを浴びせ続ける。
ロッキーはドラゴが本気でアポロを叩き潰そうとしている事に気付き試合を止めようとする。
しかしアポロのプライドがそれを許さなかった。
結果アポロは惨敗、そのまま帰らぬ人となった...
悲しみに暮れたロッキー、彼は再びリングに上がりドラコと勝負をする!!
ちなみにドラコ役はあの”人間核弾頭”という二つ名で知られるアクションスター”ドルフ・ラングレン”!
またあのファンクの帝王”ジェームス・ブラウン”が本人役で出演している!
本作はU-Next、Amazon Primeにて配信されている。
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『ロッキー5/最後のドラマ』(1990年)
ロッキーは長年の度重なる激闘によってり脳に回復不能となるほどのダメージが蓄積しており、妻・エイドリアンの説得もあって遂に引退を決意する。
ロッキーは今は亡きかつてのトレーナー・ミッキーのジムで新鋭ボクサーのトミー・ガンを育て、トレーナーとして第二の人生を歩み始めていた。
一方、思春期にさしかかった息子のロッキーJr.。
彼はトミーの育成に夢中になっていく父に対し、自分から離れていく違和感を抱き始めた。
そうした状況に突如現れた派手な黒人プロモーター、ジョージ・ワシントン・デュークは黒人ボクサーのユニオン・ケインとの対戦のためにロッキーに現役復帰を打診する。
しかしロッキーは反対する家族の想いを優先させた。
だがデュークはロッキーの愛弟子トミーを甘い誘惑によりロッキーの元から引き抜く。
喪失感の中、本当に大事なものに気づいたロッキー。
やがてJr.との仲を修復していく...
しかし弟子のトミーの生末も内心気がかりであったが...
本作はU-Next、Amazon Primeにて配信されている。
またDVD・BDも絶賛発売中!!
よし、やっと『ロッキー』シリーズが終わった!!続き行くぞ!
『赤ちゃん泥棒』(1987年)
「コメディ色の強いスリラー」、「スリラー色の強いコメディ」が売りのコーエン兄弟製作のコメディー映画。
主演はニコラス・ケイジ。
強盗のハイ(ニコラス・ケイジ)と警察官のエドは刑務所で出会ってハイの出所後に結婚。
ハイにも仕事が見つかり、砂漠のトレーラーハウスで暮らす二人は幸せだった。
だがしばらくしてエドに子供が出来ないという事実が分かる。
どうしても子供が欲しいハイとエド。
しかしハイに前科があるために養子を取ることも出来ない。
エドはひどく落ち込んで警察も辞めてしまう。
思い余った二人は、地元の有力者ネイサン・アリゾナの家で五つ子が誕生したというニュースを見て、彼の家に忍び込んで赤ん坊の一人を盗み出してしまう。
誘拐した赤ん坊をジュニアと名付け、しばし幸福感を味わう二人。
しかしハイの煩わしい上司や脱獄してきた刑務所仲間に嗅ぎ付けられ、ジュニアを巡る争奪戦が勃発する。
主人公夫婦の犯罪行為の行き当たりばったり感はサウスパークに影響を与えているように思える。
本作は現在配信は行われていない。
またDVD・BDも絶賛発売中!!
『ベイブ』(1995年)
トレイと同じくマットも『ベイブ』をチョイス!!
二人とも好きなのか~。
『サウスパーク』でもパロディしているし。
S01E05『カイルの象、豚とメイク・ラブ』でカートマンが『ベイブ』のセリフについて言及している。
本作はU-Next、Amazon Primeにて配信されている。
またDVD・BDも絶賛発売中!!
『メガフォース』(1982年)
『ザ・80年代』って感じの近未来SFバイオレンス映画!!
平和なサルダン共和国と攻撃的な隣国ガミビアという2つの架空の国同士の争いを描いた物語。
タイトルの『メガフォース』とはサルダン共和国の特殊部隊の名前!
特殊部隊”メガフォース”はイカした最新兵器や乗り物を駆使して隣国ガミビアと戦うという物語。
しかしこの映画...興行も大失敗で批評家たちからの評価も軒並み低い!
マットはこの映画のどこに魅力を感じたのか?
それは特殊部隊”メガフォース”はイカした最新兵器・乗り物!
特に作中に出てくる空飛ぶバイクはトレイとマット製作の映画『チーム★アメリカ/ワールドポリス』にてオマージュがされている。
現在本作は配信されていないが、DVD・BDも絶賛発売中!!
是非チェックしてください!
『ウィズネイルと僕』(1987年)
名作ではあるけど正直マットがこの映画を選んだということが少し驚き。
なぜならこの映画はコメディではあるのに、全体的に陰鬱な雰囲気の作品だからだ。
サウスパークでは陽気なギャグが多いので、このようなコメディには関心がなさそうであったからだ。
あらすじは以下の通り。
1969年のロンドンに2人の売れない役者、主人公”僕”とその同居人ウィズネイルがいた。
2人は役者としてうまくいかないことから、酒とドラッグに溺れる毎日。
そんな自堕落の日々嫌気がさした”僕”はウィズネイルの叔父モンティが所有する別荘に行く計画を立てる。
そして週末に2人は叔父モンティが所有する別荘に行くが、別荘には食べ物はおろか電気・ガス・水道、何にもなかった...
”僕”とウィズネイルは何もできず別荘近くのパブに入るが、ウィズネイルがパブの客に喧嘩を売ったので彼らから恨みを買うことに。
結局何にもない別荘に戻る2人。
その日の夜に叔父モンティが別荘にたくさんの物資を持ってきてくれたのだが...
はじめに陰鬱な雰囲気といったのは、舞台がイギリスが暗い時代であったことと劇中のシーンほとんど天気が悪いのが要因である。
しかし仲がいいとか嫌いとかいう言葉では言い表せられないウィズネイルと”僕”の関係性というのにかなり惹かれるものがある。
また専門家たちからの評価もかなり高く、1999年に英国映画協会(通称:BFI)が選出・発表した『20世紀の最高のイギリス映画100』というリストに『ウィズネイルと僕』が29位にランクインしている。
本作はU-Next、Amazon Primeにて配信されている。
またDVD・BDも絶賛発売中!!
『Camp Jabberwocky `97』(1997年)
これもトレイと同じくマットがチョイスしたビデオ!!
Camp Jabberwockyという障碍者の方向けのサマーキャンプを運営する非営利団体があることは判明したが、ビデオの存在は現在わかっていない...
しかしトレイは『Camp Jabberwocky ’96』をチョイスし、マットは『Camp Jabberwocky `97』をしたということから『Camp Jabberwocky』はシリーズものであることが推測される。
なお現在も調査中である。
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