悪ガキのバートが世の道理を学んで端的に教えてくれる!
カートゥーン界の悪ガキの代表と言えば、『ザ・シンプソンズ』のバートであること間違いない!
『サウスパーク』の主人公たちスタンやカイル、カートマン、ケニーなども捨てがたいが、あいつらは悪ガキというより外道なので選考外!!
バートを知らない人に向けて簡潔に説明すると、あの『サザエさん』のカツオみたいなキャラ。
シンプソンズ家の長男であり、勉強はあまりできないが地頭がよく悪知恵が働き、いたずら好きで好奇心旺盛!
そんな彼は名言は子供らしいものでもあり、ときには残酷なもの、またあるときは心温まるものまで幅広くある!
そんな名言の数々を今回は紹介します!
ちなみに彼の父親ホーマーの名言も前回特集したのでそちらも是非チェックしてください!
バートが考える「大人になる」ってことの悲痛とは?
第36話『マイケルがやってきた!』(シーズン3/エピソード1) より。
バートの妹リサは自分の誕生日がもうすぐだってことを兄に報告する。
というのもリサは誕生日プレゼントの催促をしていたのだ。
するとバートはさらっと忠告をする。
リサ「私あと二日で誕生日よ。私8歳になるの。これは大きいわよ。もうすぐ10歳になるんだから。」
バート「今のうちに青春しとけ。10歳になったらすべてが変わる。足が伸び始めるし、チョコレートが美味しくなくなる。」
バート/第36話『マイケルがやってきた!』
老いの悲しさに気づくのがいくら何でも早すぎる気がするが、10歳にして人生を俯瞰的に見ているバートに感服してしまう。
またこのエピソードでは”自分のことをマイケル・ジャクソンだと思い込んでいる精神病棟患者”役の声優としてなんと本物のマイケル・ジャクソンが参加した!
これはマイケル・ジャクソンがシンプソンズのファンであったため、本人自らが出演のオファーを送ったそうだ。
しかし彼の事務所の契約上アニメ内で歌を歌うことが禁じられていたため、歌のパートではキップ・レノンというものまね歌手が代わりに歌った。
なお日本語吹き替えでは彼の役を山寺宏一さんが担当した。
バートが成人男性の欲望にツッコむ!?
第112話『バッドマンホーマー』(シーズン6/エピソード9) より。
バートの父ホーマーは子供たちのベビーシッターをした女子大生を車で送り迎えをしていた。
だが道中でホーマーは女子大生のお尻にくっついていたグミを取ろうとしたところ、女子大生はお尻を触られたと勘違いしセクハラ問題に発展!!
ホーマーはセクハラ親父としてニュースにも取り上げられてしまった!
そんな最中、バートの頭にある疑問が浮かんだ。
なんでみんな女の尻に触りたがるの?
ウンコが出るところじゃん?
バート/第112話『バッドマンホーマー』
子供らしくて思わず笑ってしまう一方で、なぜか納得してしまった名言。
男性みんなが好きなお尻は所詮ウンコが出るところ。
それになぜ惹かれてしまうのかは永遠の謎なんだろう・・・
バートが気づいた労働の真理とは?
第34話『幻の創刊号』(シーズン2/エピソード21) より。
シンプソン一家は街で開催しているコミックフェスティバルに遊びに行く。
そこでバートは大好きな漫画「放射能男」の幻の創刊号が売られていた!
しかしこの創刊号は100ドルもしたので当然バートが買える代物ではなかった。
バートは父ホーマーに買ってほしいとねだるがホーマーは断る。
母マージはバートにアルバイトをすることを勧める。
だがそのアルバイトとは近くに住む老婆の家事を手伝うというもの!
バートは荒れすぎた庭の草むしりや掃除、雨沿いの泥掃除などの重労働を1週間かけてこなしていく。
だが給料はたったの50セント(50円くらい)!!
バートは怒りに燃えたまま即刻帰宅する。
そしてこの怒りの理由を父ホーマーにぶつけることとなった!
一週間目一杯働いてばあさん50セントしかくれなかったんだよ。
やれること何でもやって貯まったのは35ドル...
労働なんてものは鈍くさい奴がやるもんだよな。
バート/第34話『幻の創刊号』
10歳でこのことに気づけるとは・・・
おそらくたいていの人間は学校で労働の素晴らしさについて教えられるだろうが、労働に対する正当な評価や報酬が貰えることがほとんどないことに働いて気づくだろう...悲しいことに。
まあ失敗のリスクで考えれば労働者よりも経営者のほうがもっと大変なわけだが...
父ホーマーはこれに対して「偉いぞバート、父ちゃんがそれを悟ったのは20歳のときだったからな。」と褒め称えた。
もはや悪魔としか思えないバートの考える「ヒーロー像」とは?
第130話『ミルハウス映画に出演!』(シーズン7/エピソード2) より。
シンプソン一家が住む街“スプリングフィールド”で実写版『放射能男』の映画のロケ地に選ばれた。
さらにその映画の主人公“放射能男”の相棒“放射能ボーイ”役は街の子供からオーディションで選ばれることになった。
そして選ばれたのはバートの友達のミルハウス!(下の画像の少年↓)
最初ミルハウスは子役の仕事を楽しんでいたものの、撮影の過酷さや有名人になったことに対する重圧に耐えられなくなって撮影をバックれてしまった!
バートはミルハウスを探したところ、ミルハウスはシンプソン家の庭にあるツリーハウスに隠れていた。
バートは撮影に戻るように説得するが、ミルハウスは自分が考えていたスターやヒーローと現実のそれらが全く違うことに絶望していた。
そんなミルハウスにバートは冷酷な発言をする。
ミルハウス「本当のヒーローは世界の病気や飢えと戦っている人だよ。」
バート「そんなもんと戦ったってヒーローじゃないよ。病気と飢えは絶対なくならないもん。人助けなんかしている奴はみんな負け犬なんだ、落ちこぼれだよ。バカなこと言ってないでシュワルツェネッガーやスタローン、最低ヴァンダムクラスを狙うべきだよ。」
バート/第130話『ミルハウス映画に出演!』
はじめに言っとくけど、もちろん世界で病気と飢えと戦っている人たちは立派だと思う。
ここで改めて考えさせられたのは「ヒーローとは何だ?」ということ。
今でこそ「みんなの見えないところで世の中を支えている人こそが本当のヒーローだ!」という考えが浸透しているが、多くの人間はそのことに日々感謝しているかと言えばおそらくノーだろう。
人間は目に見えてわかりやすいものが大好きだ。
おそらくこの世から無くならないであろう病気や飢えを戦う人がいても、彼らにおける”勝利”や”成功”を目にすることは半永久的にないだろうからその凄さ・偉大さには気づかない。
一方映画のスターは”勝利”や”成功”が視覚的にはわかりやすいから、人々は彼らをヒーローとして崇めてしまう。
よってバートの発言は人間の本質的なヒーロー像を皮肉ったものだと思う。
「これぞ兄貴!」と思えるバートの男気溢れる名言!!
第53話『不良少女リサ』(シーズン3/エピソード18) より。
バートやリサが通う“スプリングフィールド小学校”ではあるテストが行われた。
それは将来の職業判定テスト!
テストの結果、バートは驚くことになんと警察官!
一方優等生の妹リサは専業主婦であった...
リサにはジャズサックス奏者になるという夢があったのでこのテスト結果には不満を持っていた。
だがリサはある日サックス教室の先生に「私はプロになれるか?」と聞いたところ、先生は「指がずんぐりむっくりだから、プロにはなれない!」と冷たく言い放つ。
この日を境にリサは真面目に授業を受けなくなり、不良の上級生とつるむようになる。
一方バートは廊下監視委員になって、学校の治安を守っていた。
そしてある日リサはとんでもない悪事をやってのけた!
それは学校の教師全員が持っている指導手引きの本を隠すというもの!
無能だらけの小学校教師はパニックを起こしたが、校長先生がバートに犯人の捜査を命じる。
バートは持ち前の推理力を使って指導手引きの本を見つけるが、なんと本はリサのロッカーの中にあった。
偶然にも発見現場に居合わせていたリサは「取り返しがつかないことをした」と泣いてしまった。
だがバートは校長先生のところに行って、「実は全部僕がやりました!」と言ってとリサの罪を被った!
リサは驚いて罪を被った理由を問いかけたところ、バートから何とも男らしい答えが返ってきた!!
リサ「バート!なんでかばってくれたの?」
バート「何でって?人生しくじってほしくないもん。夢を実現させる頭も才能もあるのに。お前が成功したら金借りに行くからよろしくな!」
バート/第53話『不良少女リサ』
このシーンが本当に大好き!!
こういう男になりたいと思った!
その後バートは校長から「本来なら退学も免れないことだが、廊下監視委員の実績に免じて居残り500日で許してやる!」と言われる。
放課後、リサは教室で居残っているバートに聞こえるように校庭からサックスを演奏していた。
サックスの音色を心地よく聞いていたバートはリサに向かって「リサカッコいい!!」と声をかける。
「いやいや、一番カッコいいのはバートだよ。」と視聴者全員が思ったことだろう。
興味があったら是非見てください!!
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