映画『ミザリー』イタくてヤバいファンの狂気にゾッとする・・・

サスペンス
画像出典:Misery HOME | Facebook
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リアルすぎるホラーに人々は怯え批評家は絶賛した傑作スリラー!!

「生きている人間が一番怖い」

これは怖い話になると必ず誰かが言い出す文句のベスト3には入るだろう。

だが僕は幼いころはこの言葉に共感できなかった。

普通にゾンビとかエイリアンピエロチャッキー人形の方が怖かった。(※ピエロは人間か?)

あと上記のホラー映画以外の人間の出てくるサイコホラー映画を何本か見ていたが、あまり恐怖を感じなかった。

というのもある違和感が僕の恐怖心を打ち消していたと思う。

その違和感とは登場人物の思考・感情ストーリー・演出矛盾

ホラー映画だから当然怖い演出がなされるが、そこには当然サイコキラーが為す行動への説得力が必要だ。

説得力というのはサイコキラーがする行動の理由や目的。

この説得力がないとサイコキラーはただの監督や脚本家が観客をビビらすための道具に成り下がる。

そもそもホラー映画とはそういうものだが、それを映画を見ている最中に感じてしまったら最悪だ。

僕のそれまで見てきたサイコホラー映画は登場人物の心情変化の流れを無視した演出を連発し、何度も僕をうんざりさせてきた。


しかし今回紹介する映画『ミザリー』理想のサイコホラー映画であった!

無駄のない緻密なストーリーキャシー・ベイツ演じるサイコおばさん”アニー・ウィルクス”が僕を恐怖のどん底に叩きつけた。

とくにキャシー・ベイツはこの映画の怪演が評価され、第63回アカデミー賞アカデミー主演女優賞受賞

そんな傑作サイコホラー映画を今回は紹介!

あらすじ

大衆向けロマンス小説『ミザリー』シリーズの作者である有名作家のポール・シェルダンは、コロラド州シルバークリークという村に滞在し新作小説を執筆していた。

新作を書き上げたポールは原稿をもって車でニューヨークまで向かうが、吹雪のあまり山道で事故を起こして意識を失った。

ポールは目を覚ますとある民家のベッドの上で寝ており、彼の脚は骨折と凍傷で酷い有様が治療を施されていた。

治療したのはこの民家に住む中年の太った女性アニー・ウィルクス

彼女はポールの大ファンでもあり、献身的に彼の看護・世話をしていた。

しかし一緒にいるうちにアニーは激高しやすい性格をもっていることが判明、彼女の狂気が見え隠れしていた。

その後アニーの狂気が全開になった出来事が起こる!

なんとアニー『ミザリー』シリーズの最新作を読んだが、出産によりヒロイン”ミザリー”が死んでしまうという結末に納得できないという理由でポールに激怒する!!

アニーはポールの編集者や警察に連絡したと言ったが、全部嘘であることを告白。

さらにアニーポールに新作の原稿を燃やすことを強要。

ポールアニーへの恐怖から涙を呑んで原稿を燃やす。

だがアニーはまだ気が済まない!

今度アニーポールにタイプライターを与えて、「ミザリーを生き返らせろ!」といい新作を書くように命令!

命の危険を感じたポールはなんとかこの家から脱出しようと試みるが・・・

見どころ

狂気のファン”アニー・ウィルクス” × 雪の降る田舎町

何といってもこの映画の怖さの大半は”アニー・ウィルクス”によって生み出される。

彼女の怖さ。

それは悪意のない極悪さ

彼女は自分のルールや道理が絶対である。

それが破られることがあると我を忘れて怒り狂う。

だがこの自分のルールや道理は、自分のためにあるのでなくみんなが幸せになるためのものだと思い込んでいる。

アニー・ウィルクスの狂気には悪意はなく、ただみんなが良くなると信じて疑わないこそしていた行動であった。

普段生きていれば1年に1回くらいの頻度で全く話が通じない人に出くわすことがあると思う。

彼女はその延長線上いるのだ。

さらに彼女の恐怖を増幅させているのは、雪山にある田舎町というシチュエーション。

この閉鎖的かつ永遠に人が来ないかもしれない空間があることで”アニー・ウィルクス”には逆らえない。

警察も滅多に来ない環境ということで、頭はおかしいが身体能力は普通のおばちゃんが『13日の金曜日』ジェイソン『エルム街の悪夢』フレディくらい恐ろしい敵へと変貌するのだ!

有能な警官”バスター保安官”

ダメなホラー映画にありがちなこと。

それは警官や助ける役のキャラが不自然に無能なこと

作り手側は助ける役がピンチに陥れば、視聴者に更なる緊張感を与えられると思っている。

しかしそのピンチのなり方が不自然かつマヌケなものなら緊張感より苛立ちを感じる。

この警官が必要以上に無能というパターンはホラー映画では実はありがちだが個人的には好きじゃない。

理想は警官が有能かつ徐々に悪役を追い詰めるが、悪役はそんな有能な警官を上回る力や策を秘めているという展開!

これだと視聴者に余計な苛立ちを与えることなく緊張感を与えることが出来る。


『ミザリー』に出てくる主人公ポールの行方を追うバスター保安官はそういう意味では理想のキャラクターであった。

最初に彼は雪道で不自然に折れている木の枝を見てポールの事故現場を発見しかけたが、他の人の邪魔があって発見には至らなかった。

ポールの捜査にFBIが加わりポールの運転していた車を発見したが、FBI「ポールはすでに死んでいる可能性がある」と発表!

しかしバスター保安官「車は外から無理ありこじ開けられた形跡があるため、誰かがポールを保護したのでは?」と思い独自で捜査を続けた。

そしてバスター保安官は何か手掛かりになるのではと思い、書店でポールが書いた本を読むようになる。

そしてついにバスター保安官は町の書店でポールの本を毎回予約して1番に買う客アニー・ウィルクスの存在を知る。

彼女はなぜか最近タイプライター用の用紙を大量に買っていることので、バスター保安官アニー・ウィルクスの跡を追う!!

しかし…

この後は映画を見てのお楽しみ!!

視聴するには?

現在はAmazon PrimeU-Nextにて配信中!

ホラー映画・サスペンス映画好きには必見の映画なので是非見てください!!

外部リンク

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