ベスト3
第3位『スースの誕生日』(第28話)
あのスースの数少ない嫌いなものが自分の誕生日・・・!?彼のトラウマを調べるためディッパーとメイベルは時空を超えた旅に出る!?
ある日ディッパーとメイベルはうっかりスースが落とした財布の中身を見ると、彼の誕生日が今日であることが判明!!
早速ディッパーとメイベルはスースのためにサプライズ・パーティーを準備し、スースがちょうど出勤してきたときに2人は元気よく「サプライズ!!」と祝う。
しかしスースは突如悲しい表情を浮かべて、「俺、パイプか何かを修理しないと...」と言ってその場を去った...
遅れてその場に来たスタン大叔父さんとウェンディは驚愕し慌ててディッパーとメイベルに「理由はわからないけどスースは自分の誕生日が嫌いなんだ」と告げる。
一度申し訳なさを感じたディッパーとメイベルだが、諦めずもう一度スースに喜んでもらうと彼が大好きなレーザーゲーム場へと連れていく!
喜んでくれたスース、だがディッパーとメイベルはある人物によって遠い未来へと送られた!!
その人物は未来人のタイムトラベラー、ブレンディン!!
彼は第9話『チャンスは一度きり?』で登場し、「時間異常除去スタッフ」として現代にやって来たが、そのときタイムマシンをディッパーとメイベルに奪われて散々使われてしまい、さらにその罪を全て彼が被ることになり刑務所に入れられてしまったのだ!!
彼はそのときの復讐としてディッパーとメイベルを連れ去ったのだが、相変わらずマヌケであったためまた2人にタイムマシンを奪われて過去に逃げられてしまう!!
しかしディッパーとメイベルがたどり着いた時代は、自分たちが元居た時代の10年前の世界!!
2人は元の時代に戻ろうとすると同時に、スースが誕生日嫌いになった原因を探る。
しかしその原因はあまりにも深刻なものであった...
スースがメインになるエピソードは大体面白いかも...
また10年前のグラビティフォールズという状況そのものがかなり面白く、馴染みのキャラクターたちがどのように過ごしていたかを見るだけでも十分楽しめる。
でも注目してほしいのはスースが誕生日嫌いになった原因以外にもまだある。
それはなぜスースがミステリーハウスで働くようになったか?
なぜスースがスタン大叔父さんを慕っているのか?
答えはこのエピソードで分かる!!
運命というのは偶然ではなく必然、こんなくさい言葉がしっくり来てしまう大好きなエピソード!!
第2位『ミステリーハウスを守れ!』(第19話)
最悪最強の宇宙の悪魔ビル・サイファー登場!なんと彼はスタン大叔父さんの頭の中に入ってしまい、ディッパーとメイベル、スースは彼を救うため一緒に頭の中に入るのだが...
ミステリーハウスの商売敵であり、見世物小屋「テレパシーテント」を経営している自称超能力者ギデオン。
また彼もディッパーと同じく日誌(ジャーナル)を持っており、日誌の情報をもとに怪しげな術を使える。
ギデオンはミステリーハウスの権利書を手に入れようと、スタンの金庫の暗証番号を知るため悪魔ビル・サイファーを召喚する。
ギデオンは悪魔ビル・サイファーにスタンの頭の中に入って金庫の暗証番号を調べるように命令するが、この現場を偶然メイベルとスースが遠くで見ていた!!
急いでメイベルとスースはディッパーに「スタン大叔父さんが危ない!!」と言い、3人もビルのあとを追うようにスタン大叔父さんの頭の中に入る!(※頭の中への入り方は日誌(ジャーナル)に書いてあった。)
しかし内心ディッパーはスタン大叔父さんを助けることに乗り気じゃなかった。
なぜならディッパーは最近スタン大叔父さんがメイベルばかりを贔屓して、自分には雑用ばかり押し付けて強く当たっていると感じていたからだ。
スタン大叔父さんの頭の中は迷路のようになっていて、無数にある扉の一つを開けるとランダムで彼の記憶を見られるようになっていた。
そこでディッパーはある扉を開く。
それはスタン大叔父さんがスースだけにディッパーにだけ厳しくしている理由を話す記憶であった。
ディッパーは悩んだ挙句その扉を開き耳を澄ます。
するとスタンはスースに「あれじゃダメだ、弱い。いい恥さらしだ!あんな奴いなくなりゃいい!!」と話していたのだ!!
失望したディッパーはメイベルとスースに「助けることなんてないよ!」と言って諦めてしまう。
はたして運命はいかに・・・
このままだとスタン大叔父さんの人気が落ちそうなので申し訳ないがネタバレしてしまいます!!
実はスタン大叔父さんが言った「あれじゃダメだ、弱い。いい恥さらしだ!あんな奴いなくなりゃいい!!」というセリフ、これはディッパーに向けられたものではありません!!
失望したディッパーは大叔父さんに嫌気がさして現実世界に戻ろうとしますが、迷路になっていてスタン大叔父さんの頭の中で迷子になってしまう。
そしてディッパーは再び自分のことを悪く言われた記憶の扉の前へとたどり着く。
扉を閉めようとしたディッパーだがあのセリフには続きがあった...
『あれじゃダメだ、弱い。いい恥さらしだ!あんな奴いなくなりゃいい!!』
「子供の頃みんなが俺をそう言ってた。ひどかったよ。俺は学校一の弱虫だった。そこで親父は俺にボクシングを習わせた。しかしそこは学校以上に酷かった。最初俺は親父を酷い親父だと思っていたが、親父がしたことは全部俺のためだったんだ。だからディッパーにも厳しくしている。鍛えているんだ、厳しい世界と戦えるように。出来る子だよ!いざとなればな、誇りに思っている。でもあいつには言うな。すぐうぬぼれるから。」
このエピソードを見ていて涙が出た...
またディッパーはスタン大叔父さんが実は自分のことを想っていると知った後、思わず記憶の中にいるスタン大叔父さんの前に出てしまう。
その後のスタン大叔父さんの粋な言葉と演出を見てほしい!!
これを見るとさらに涙が止まらなくなる...
絶対に見るべきエピソードだ!!
第1位『ミョウマゲドン2:現実からの逃避』(第39話)
物語屈指の兄弟愛を描いた最終章にふさわしい文句なしの傑作エピソード!!
物語は最終章!
ラスボスのビル・サイファーと遂に対峙することとなる。
しかしディッパーとメイベルは喧嘩別れしたままだった。
なぜならディッパーは怪奇を研究するために実家のカリフォルニアには戻らないと言ったので、ずっとディッパーと一緒に居たかったメイベルは裏切られたと思い喧嘩したのであった。
しかしビル・サイファーはメイベルを誘惑して謎の空間に閉じ込めてしまった!
ディッパーはメイベルを助けようとウェンディとスースと共にメイベルが囚われている謎の空間へと入る。
しかしこの空間はビル・サイファー曰く、「最悪で邪悪な罠」だという。
謎の空間へ入ったディッパー達だが中は目もくらむようなカラフルでファンタジーなメイベル好みの世界!!
というのもこの空間ではメイベルが望む通りに何でも変えることが出来る彼女にとって夢のような世界!!
そのためメイベルは辛い現実から逃げるかのようにこの空間から一切出ようとしないし、逆に助けにきたディッパーたちを追い出そうとする。
そうしてディッパーとメイベルの問題は裁判にまで持ち込まれてしまう。
議題は「辛い現実に戻るべきか、このまま空想の世界にとどまり続けるか」。
先手を取ったのはメイベル、彼女の弁護人は実際に2人が体験したディッパーとメイベルの辛い過去の映像を見せる。
さらに弁護人はディッパーに「今も2人は失恋・災難・裏切りなど現実で上手くいっていない。現実には悲しみしかない。」と突きつける。
ディッパーは窮地に追い込まれるが、ここから涙なしでは見られない反論を繰り広げる!!
僕がこの作品に巡り合えて本当に良かったと思えた話!!
このエピソードは子供から大人になるというテーマを本筋に上手く絡めて子供にもわかりやすく伝えたもの。
現実が辛すぎて前を向けないなんて人は子供・大人関係なくいる。
そして人間は嫌なことが続いてしまうと、幸せだったころの記憶まで思い出せなくなる...
そんなとき落ち着いてゆっくり思い出せばいい。
今までどうやって嫌なことに立ち向かってきたのか、と。
完璧な人生なんてものはなく誰だって嫌な思いをしたことがある。
でもその後に嫌なことにどう対処したのか、どう忘れようと頑張ってきたのかが必ずある。
そのことを何度でも思い出して未来に立ち向かっていけばいい。
このエピソードではそのような力強いエールを感じ取れた。
嫌なことがあるたびにこのエピソードか『サウスパーク』の『子供キャバクラVSゴスキッズ』(S07E14)を見返してしまう。
それほど大好きなエピソード!!
以上おすすめエピソードの紹介は終わり!!
是非皆さんが『怪奇ゾーングラビティフォールズ』を好きになってくれることを願います!!
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