大学生男子のノリを見て楽しめる人気カートゥーン
2010年代のカートゥーン・ネットワークの作品はどれも凄い!!
まずは『アドベンチャータイム』の大ヒットから始まり、『おかしなガムボール』や『スティーブン・ユニバーズ』など様々な長寿アニメシリーズが出てきた。
その一角を担う作品が今回紹介する『レギュラーSHOW〜コリない2人〜』。
『レギュラーSHOW〜コリない2人〜』は『おかしなガムボール』と同様の日常系コメディカートゥーン。
しかし性質はまるで違う!
『おかしなガムボール』は大人が子供のころを懐かしんで楽しめる作品であるのに対し、『レギュラーSHOW〜コリない2人〜』は子供が大学生・大人の世界を想像して楽しめる作品だ。
とはいっても大人は見ても楽しめないわけでなく、むしろ作品でたまに出てくる”大人の世界の面倒臭さ”に共感して笑えることが多い。
つまり全年齢対象のカートゥーン。
それゆえ視聴者はもちろん、批評家・専門家たちからの評価も高い。
2012年のエミー賞も受賞している。
またアメリカのカートゥーンであるのにも関わらず、2014年にイギリスの英国アカデミー児童賞にノミネートされた。
そんな『レギュラーSHOW〜コリない2人〜』を今回紹介します。
あらすじ
アライグマの”リグビー”とアオカケスの”モーデカイ”は親友であり共に23歳。
(*アオカケスとは北アメリカに製作する青くてキレイなカラス)
そんな2人は巨大な公園の管理人にとして働くことに!
でもリグビーとモーデカイは日々働くことより、楽してサボることばかり考えていた。
そのせいで上司のベンソンに怒られたりする。
しかし不死身の雪男”スキップ”や肌が緑色の変人”マッスルマン”、手のひらサイズのおばけ”がんばれゴースト”、いじられ役のヤギ”ニコライ”など個性豊かな同僚たちがたくさんいる。
そんなメンバーたちとふざけあったり、喧嘩したり、助け合ったり、将来のことを真剣に悩んだり...
学生気分は抜けないが、みんな少しずつ成長している。
登場人物
リグビー
23歳のアライグマ。
高校を中退して以来一度も働いたことはなく、公園の管理人が初めての仕事。
モーデカイとは子供のころから親友。
リグビーは基本的に怠け者でわがままのため、彼がきっかけとなってモーデカイと一緒にサボったり問題を起こしたりする。
運動神経は平均以下だが口は達者。
モーデカイ
23歳のアオカケス。
美大に通っていたが中退して、公園の管理人になっている。
基本的に親友のリグビーに比べると常識人で真面目、頭もいい。
しかしお人よしのため、リグビーのサボりや提案・悪だくみに付き合ってしまう。
公園の近くのコーヒーショップで働いているウェイトレス”マーガレット”に片思いしている。
キャンディ
リグビーとモーデカイが働いている公園の所有者。
見た目がペロペロキャンディーの形をしている。
いつもニコニコしていて寛容、そして風変わりで若干オネエ口調。
しかし素直な性格のためよくリグビーとモーデカイに騙されてしまう。
ベンソン
公園のマネージャーであり、リグビーとモーデカイの上司にあたる。
見た目はガムボールマシーン(※ガムの自動販売機)。
少し怒りっぽい性格であり、リグビーとモーデカイが仕事をサボらないように常に目を光らせている。
スキップ
公園の管理人を務めている雪男。
1783年からずっと公園の管理人をしている大ベテラン。
困ったときは真っ先に頼られる存在。
実は不老不死であり、その力を保つためには毎年自分の誕生日に踊りを踊らないといけない。
また彼は名前の通り常にスキップをしている。
また言語版の声優があの『スターウォーズ』シリーズのルーク・スカイウォーカー役で有名なマーク・ハミル。
マッスルマン
同じく公園の管理人であり、肌が緑色の小太りな男。
しかし自分のことを筋肉質だと信じて疑わない。
口癖が「~するやつ知ってるか?俺のお袋!」。
亡き父のことをとても尊敬しており、父をバカにされると正気を失って怒りの限り暴れてしまう。
やったねゴーストとは高校時代からの友人。
実はユダヤ人。
やったねゴースト
同じく公園の管理人であり、手のひらサイズくらい小さい幽霊。
唯一マッスルマンのジョークを本気で面白いと思っている人物。
シーズン3以前はほとんどセリフがなかったが、シーズン4以降になるとセリフが増え始めている。
見どころ
人外キャラは主人公の周りだけ!?
『レギュラーSHOW〜コリない2人〜』のメインキャラクターは動物だったり、無機物だったり、化け物だったりするので、視聴者は「人間のいない世界観なのか?」と一瞬思う。
(※マッスルマンだけ一応人間、肌が緑色だけど...)
しかし一回限り出てくるキャラクター、主に公園の外から来る人物はほとんど人間である。
そしてその人間たちはリグビーやモーデカイを見ても全く驚かない。
何とも不思議な世界観である。
大人になれない大人たちの生態
登場人物たちは20歳を過ぎているのに子供っぽい行動をとるが、別に大人になることを嫌悪していない。
むしろ「今のまんまじゃダメだ!」と思って自分を変えるために行動することが多い。
ただ「大人になる」っていう意味が曖昧なことを追い続ける。
このアニメの一番のテーマだと思うものは、「”自分を変えること”と”今自分が持っているもの”の両立」だと思う。
エピソードごとでリグビーとモーデカイのどちらかが「俺たちは友達が少ないから、もっと増やした方がいい!」とか「この年で彼女・婚約者がいないのはヤバい!」とか普遍的な悩み・問題を言い出す。
2人は行動するのだが、そこで問題になるのが今自分が持っているものや環境を手放す選択を迫られること。
普通の作品だったら「今の環境を大切にしなさい!」みたいな教訓じみたストーリーを連発する。
しかし『レギュラーSHOW〜コリない2人〜』ではエピソードごとで”自分を変えるべきか”と”自分の持っているものを大切にすべきか”の答えがばらける。
バランスこそ大事であることを教えてくれる。
それがこのカートゥーンの魅力だと思える。
視聴するには
現在カートゥーンネットワークの公式YouTubeチャンネルにて第1話・第2話が無料公開中!!
この2つを見て気に入ってくれたなら、 Cartoon Network – 公式サイトにて契約すると他のエピソードも視聴可能!!
本当にどのエピソードも面白いから是非見てほしい!!
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