ベスト3
第3位『Fatbeard』(S13E07)
海賊に憧れたカートマンが仲間を集ってソマリアへ渡航!しかし本物の海賊は理想とはかなりかけ離れていた...
ある日カートマンは絶叫して喜んでいた!
カートマンは「海賊が実在した!」と大喜び!
カイルはカートマンを学校から消すため、今でも海賊がいる国ソマリアへ行くことを勧める!
カートマンは校内放送を使い、ソマリアで一緒に海賊をするクルーを募集した!
集まったメンバーは以下の通り。
- バターズ
- クライド
- アイク(カイルの弟で飛び級して幼稚園に通う三歳児)
- ケヴィン(同じクラスの中国系アメリカ人の男子、スターウォーズマニア)
- 名無しのジンジャー(カートマンはジンジャーが大嫌いなので連れていく前にクビ)
正直アイク以外は頭の悪い連中ばかりである。
カートマン海賊団は早速ソマリアへ到着、海賊のいる酒場へと向かう。
するとソマリアの海賊たちは「白人の子供を人質にして先進国に身代金を要求しよう!」と言い出し、カートマンたちを船に乗せる。
カートマンたちは「仲間になってくれた!」と勘違いしてしまうが...
この回は結構痛ましいので見たくないと思ってしまう...
なぜなら今現在のソマリアの悲惨な現状を知ってしまうからだ。
はじめはソマリアの海賊たちに人質扱いされていたカートマンだが、後にカートマンの圧倒的カリスマ性を発揮していつの間にかソマリアの海賊たちのリーダーになっていた。
エピソード終盤にソマリアの海賊がバターズとアイクに「なぜ海賊になろうとしたのか?」と問いかける。
バターズとアイクは「学校や規則や宿題があるからだよ。親は怒るし。だから海賊になった。」と答える。
しかしソマリアの海賊は「僕は毎日学校に行く夢を見る。世界のことを学びたいって。でも母親がエイズで死にかけていて薬を買うお金もない。僕のお父さんも家族のため食べ物を探そうとしていたけど、殺されてしまった。僕がボートに乗るたび何を考えているかわかる?ただ怖い。怖いし、最悪殺されるかもしれない。それでも僕が行かないと母親や友人が死ぬかもしれないから行くんだ。海賊なんて本当はやりたくないんだ。」
バターズとアイクは自分たちがどれだけ恵まれていたか、またどれだけ浅はかな考えだったかを反省してカートマンのもとへ向かいアメリカに帰りたいという。
カートマンのいる浜辺にはたくさんのソマリアの海賊がいて、カートマンは今の生活を捨てられないとアメリカに戻りたがらない。
しかしここで悲劇が起きる。
なんとアメリカの海軍が「アメリカの子供たちが海賊の人質になっている!」という情報を聞き出しソマリア海域を巡回しており、船上から浜辺にいるカートマンたちを発見したのだ。
海軍は「白人の子供以外は海賊だから撃ち殺せ!」と命令し、ソマリアの海賊たちは全員撃ち殺されてしまいエピソードは終了...
略奪行為はもちろん罰せられるべきであるが、子供の時から略奪をしないと生きていけない地域があるのは事実。
一概に自分たちの常識で他人を批判できない。
先進国の子供たちに「海賊がカッコいいなんて決して思うな!」ということを伝えるのはこれくらい辛い事実と結末を突きつけるのが良いのだろう。
第2位『カートマン・レクターの鬼畜晩餐会』(S05E04)
カートマンが覚醒!?視聴者全員がドン引きして終わった鬼畜エピソード!!
いつもの集合場所のバス停の前でスタン・カイル・ケニーがいて、遅れてカートマンがやってくる。
何とカートマンは「俺にチン毛が生えてきた!お前らより先に!」と自慢し、手に掴んでいる大量のチン毛をみんなに見せた。
なんとカートマンはチン毛は自分で生やすものではなく、誰かからもらうものだと思い込んでいたらしくて、上級生のスコット・テナーマンからチン毛を10ドルで買っていたのだ!
スタンたちはカートマンのバカっぷりに呆れて果てていたが、カートマンはスコット・テナーマンに騙されたと怒って彼に返金を求めに行く!
当然スコット・テナーマンは返金を拒否!
しかしその後カートマンは諦めずあらゆる手段を使いスコット・テナーマンに返金を求めるが、スコット・テナーマンの方が一枚上手で何度もカートマンを退ける。
ついにカートマンは返金を諦め、復讐を計画する。
果たしてそれはどんな計画なのか!?
サウスパークでは神回とも言われる回であるが、それはあまりにもショッキング過ぎるオチを迎えたからである。
カートマンの復讐計画であるが、この計画の恐ろしさにスコット・テナーマンをはじめスタンやカイル、サウスパークの住人達、視聴者を恐怖のどん底へと叩きのめした!
それはスコット・テナーマンの両親を殺してその死体を切り刻んだものをチリ料理に混ぜてスコットに食べさせるという鬼畜の所業!!
スコットは自分が食べていた料理が両親の死体であると気づいた途端、嘔吐し泣き叫ぶ。
カートマンはそのスコットの涙を舐めて「甘~い、深い悲しみの味がする!」と嬉々として語る...
この行為にはスタンやカイルもドン引きして「もう2度とカートマンを怒らせないことに決めた...」と言わしめるほど...
このエピソードはサウスパークの神回の一つとして挙げられることが多い...
第1位『ケツバーガー』(S15E08)
世の中のすべてがくだらなく感じるようになったスタン・・・彼はこの症状を克服できるのであろうか...?
S15E08『ケツバーガー』はS15E07『立派な大人』と続きのエピソード。
この2つのエピソードを簡単に説明。
スタンはある問題を抱えていた。
それはスタンが仲間たちより先に精神的に大人になってしまったため、今まで楽しかったものが全てくだらないもののように思えたこと。
スタンはそのせいで仲間たちと遊んでいても、「くだらない。クソだ!」と連呼するようになり誰とも遊ばなくなった。
そして親友カイルにまで愛想をつかされてしまった。
さらに間接的ではあるがスタンのそんな性格のせいで父ランディが狂ってしまい(※元からだいぶ狂っているが)、スタンの両親が離婚することとなった。
親友カイルや家族、今まで当たり前だったものと別れなくてはいけなくなったスタン...
スタンはどのようにこれらの問題に立ち向かうのか?
このエピソードはなるべくコミカルに描かれてはいるが、スタンの「周りが全てクソに見える」という症状は鬱病の比喩のように思う。
スタンは昔のように何にでも楽しめる人間に戻りたいと願っていた。
しかし最終的にスタンが出した答えは「過去に戻ろうとせず、前に進む。」であった。
両親が離婚して別の学校に行くことになっても、その学校の方が楽しいかもしれない。
親友カイルと和解できなかっても、また新しい親友が出来るかもしれない。
スタンはただ変化を受け入れて、明るい未来だけを見据えようとした!
だがしかし...
離婚して別居していたはずの父ランディが現れて「父さんは母さんとよりを戻すことになった!また昔みたいにもどれるぞ!」とスタンに向かって叫ぶ。
せっかく決意が全て無駄になってしまった...
その後スタンの生活は元通りになった!!...ように見えたのだが・・・
なんとスタンは毎朝少し酒を飲みようになった...
酔っぱらうのはクソみたいな現実と向き合うため、そして親友カイルと一緒にいるため。
ひたすら悲しい気分になってしまう・・・
現代人に一番突き刺さる後味の悪いオチだろう...
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