マジでムズイ!!サウスパーク全エピソードから好きなもの10つ選ぶなんて...
正直どのカートゥーン作品でも「好きなエピソードを10つ選べ!」なんて言われたらかなり迷う...
その中でも『サウスパーク』は尋常じゃないくらい難しい。
なぜなら大好きなエピソードが60個くらいあるからだ。(9割9分は好きなエピソードだし...)
それほどサウスパークは一つ一つのクオリティが高いのだ。
それゆえサウスパークファンの間でこの手の話題になると「○○のエピソードが入っていない!」と誰かが文句を言って争いが絶えない!!
ぶっちゃけるとサウスパークでこの手の話題は損することの方が多い...
それでも僕が発表したいのは「『サウスパーク』って面白いらしいけど何から見たらいいのかわからない」って悩んでいる人に紹介したい!、という気持ち、それだけである。
なので60個も紹介するのは逆効果、心を鬼にして10個に厳選!!
それでは紹介していきます!
(追記:サウスパークファンにとっての神回は多分ほとんど入っていないのでご了承ください!あと多少のネタバレがあるので注意!!)
第10位~第8位
第10位『小学校のマスコット論争』(S08E08)
「選挙にいく意味って何?」そんな若者たちの疑問に単純かつ深い答え示した傑作エピソード!!
サウスパーク小学校のマスコットキャラは牛のビリーだったが、超過激動物愛護団体のPETAの抗議のせいでいなくなった!
ずっと愛されてきた牛のマスコットが使えなくなったので、サウスパーク小学校は新しいマスコットを募集!
募集の結果、カイル考案の「巨大浣腸」とカートマン考案の「うんこサンドウィッチ」が最終候補となり、この二つのキャラから新マスコットを選ぶ総選挙が開催される。
この選挙が白熱化している中でスタンだけが「くだらなすぎるから投票しない!」と言っていた。
しかしこのスタンの態度にスタンの両親はおろか、町の人たちが「選挙を舐めるな!」と大激怒!
怒られても投票を拒んだスタンはなんと街から追放されてしまう。
追放されたスタンがたどり着いたのは過激な動物保護団体PETAが暮らすキャンプ場。
スタンは彼らと共に暮らすこととなるが、あるPETAの一員がスタンに町を追放された理由を聞く。
スタンは体験したことをありのままに話す。
するとPETAの一員はスタンを軽く諭した。
でもスタン、この先一生巨大浣腸とウンコサンドウィッチだぞ。
ほとんどの選挙がクソや浣腸みたいなもんから選ぶんだ。
政治はゴマすり、そういうもんさ。
PETAの一員/『小学校のマスコット論争』(S08E08)
名前もないモブキャラによる名言!
若者による投票率の低下が問題になっているが、それは「ある政党が勝てば世の中全てが良くなると思ったのに、思うほど変わらないから投票しない」と思っている人がいるからではないのだろうか。
実際問題与党が変わったくらいでは世の中は激変しない。
ちょっと考えればわかる。
でも今の生活に不満がある人は余裕がないため、ある政党が与党になれば生活が激変するかもという期待を寄せてしまう。
だからどれだけ自分たちが選挙に対して意味が見出せなくても、「どうせならましな方を選ぼう」という気持ちになれば自ずと選挙へと行ける。
少しだけ賢くなれた気分になる名エピソードでした。
第9位『ティミー!ティミー!ティミー!』(S04E03)
メディアにおける障害者の扱いというデリケートなテーマに真摯に取り組んだ名エピソード!
ティミーは主人公たちと同じクラスメイトで知的障害と足に障害がある生徒。
そのためティミーは基本自分の名前である「ティミー!」という単語しか話せない。
そんなティミーは売れないバンド“Lord of the Underworld”のボーカルとして加入した。
ティミーが加わった新生“Lord of the Underworld”は大型ロックフェスの出場者を決める公開オーディションライブに参加!
ティミーのクールなシャウトにみんなバンドに釘付け!
オーディションにも合格になりティミーと“Lord of the Underworld”は大人気となった。
しかしティミーのことで世間が騒ぎはじめ「障碍者をライブに出すべきじゃない、笑いものにしているだけ!」・「あの子はきっと悲しんでいる」など障碍者を見世物にするなという声があがった。
そのような風潮を利用したある大物ミュージシャンの策略により“Lord of the Underworld”は解散し、ティミーはフェスに出られなくなる。
だが“Lord of the Underworld”の人気は衰えておらず、フェス当日にティミーコールが巻き起こる。
このような状況でも「どうして障碍者をステージにあげて見世物にするんだ!」という意見に対して主人公スタンはこう答えた!
確かにティミーを見て笑った。でも笑うのがなぜ悪い?
笑ったからって別にティミーを馬鹿にしているわけじゃないんだ。
歌はティミーを、ティミーは僕らを笑顔にする。
そのどこがいけないのさ。
「ティミーのような子が好奇の目に晒されないように守るべきだ!」とか言うけど、それって隠すだけでしょ?
ティミーのバンドのいいところは、皆がティミーを見て何を感じようが、ティミーの存在自体を認めざるを得ないってとこ。
だからティミーは最高なんだ!
スタン/S04E03『ティミー!ティミー!ティミー!』
その後ステージに上がったティミーと“Lord of the Underworld”!
ティミーは自分の名前しか喋ることが出来ないのだが、拙いが頑張って「ティミー!アンド、ロードオブジアンダーワールド」と紹介して歌を歌い上げる!!
このシーンを初めて見たとき正直涙が出てしまった...
障碍を悲しいこと・同情すべきことだという思い込みを取っ払い、障碍は人間の大事な個性としてサウスパークでは描いている。
このエピソードこそサウスパークが長年愛される要素の一つだと思う。
第8位『その手を離さないで』(S12E07)
全員のキャラが見事に立っている隠れた良エピソード!!
主人公たちは学校の遠足で西部開拓者村(パイオニアヴィレッジ)という施設に行く。
西部開拓者村は19世紀のアメリカ開拓時代をモデルに再現された村で当時の生活を学ぶことが出来る施設。(※日本でいう日光江戸村や太秦映画村のようなもの。)
そのため西部開拓者村の従業員は当時の人間になりきっており、そのノリを来場者に強制させるようなウザさを見せる。
スタン・カイル・ケニーは真面目に見学していたが、カートマンはバターズを連れて西部開拓者村の近くにある複合型娯楽施設「スーパー・ファン・タイム」にサボりに行った。
カートマンとバターズがサボっている間にとんでもないことが起きた!!
それは西部開拓者村にテロリスト集団が現れて、サウスパーク小学校の生徒たちを人質に立てこもったのだ!
運よくスタンとカイル、ウェンディ、ジミー、従業員2人はテロリストの目を盗んでバックヤードの事務所に避難した。
通報するためにカイルは従業員2人に外線の番号を聞き出すが、従業員2人は「外線?そんな言葉聞いたことが無い!」と緊急事態であるのにもかかわらずキャラを守っていた!
その後何とか警察に通報出来たが、テロリストから逃げ回らなきゃいけないし従業員は役立たずなのでピンチなのには変わらない。
またカートマンとバターズは複合型娯楽施設「スーパー・ファン・タイム」から帰ってきたときに西部開拓者村の周りにパトカーが止まっていたのでパニックになる。
特にバターズは「僕たちがサボったのがバレて警察が来た!」と勘違いして泣きじゃくっていた。
全員の運命はいかに!?
この話はとにかく構成が見事すぎる!!
テロリストから逃げ惑うスタンやカイルたち。
事情を知らないサボったカートマンとバターズ。
広場で大勢の生徒と従業員、ギャリソン先生を人質に取っているテロリストたち。
この3つのストーリーとキャラが上手くかみ合っているのが巧みで見ごたえしかない!!
もっというならテロリスト集団は明らかに映画『ダイハード』の悪役をモデルにしているので注目してほしい!
次のページでは第7位~4位を発表!!
コメント
また見返したくなりました!douche bagの回は小学校とかで子供と教師に見せつけてやりたい1品ですね。下品だけど。ww
コメントいただきありがとうございます。
douche bagの回はたしかに選挙の意味を小学生にもわかるレベルで端的に伝えているエピソードですよね!
まあ血と排泄物の描写さえ省けば見せれそう...8割省かれることになりますが。