映画『ミート・ザ・フィーブルズ/怒りのヒポポタマス』感想

コメディ
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ぬいぐるみショービジネス界の闇を描いた愛と怒りの群像劇!

『ミート・ザ・フィーブルズ/怒りのヒポポタマス』(1989)はあの『ロード・オブ・ザ・リング』のピータージャクソンが監督・脚本を担当した2作目の映画。

前回紹介した『バッド・テイスト』の次に制作された悪趣味三部作の一つでもある。

本作ではぬいぐるみ特撮を駆使したスプラッターブラックコメディ映画!

個性豊かなキャラクターたちが金・暴力・セッ○ス・ドラッグ・不倫と大暴れ!

ピータージャクソン監督のバラエティ豊かな悪趣味を堪能できる作品です。

ストーリー

歌・ダンス・曲芸、様々な出し物を行う一座「フィーブルズ」!

彼らのショーのテレビ生中継が決まり、放送本番まで残り12時間。

しかし一座のメンバーたちはそれぞれヘビーな悩みを抱えていた。

歌姫のカバ「ハイジ」は過食症で太り、周りから馬鹿にされ自信喪失。

ハイジの恋人であり一座のプロデューサーのセイウチ「ブレッチ」は女優のネコ「サマンサ」と不倫。

ブレッチの右腕のネズミ「トレバー」はドラッグの売人AVの斡旋など闇の仕事で一座をかき回す。

一座のスターのウサギ「ハリー」は性にだらしないのが祟って性病に!余命は残り12時間…

そんなハリーのスキャンダルに付け込んだ悪質記者のハエ「フライ」はハリーをゆする。

新入り団員のハリネズミ「ロバート」は同僚の女優のプードル「ルシール」に一目惚れ!二人の恋の結末は?

トラブルにまみれの「フィーブルズ」だが、はたして生放送は成功するのか・・・

見どころ

見た目のかわいらしさと中身のどす黒さのギャップ

上記のストーリーをご覧になればわかるが、本作品はぬいぐるみ動物たちによる愛と怒りのブラックコメディ。

前作の『バッド・テイスト』に比べると、バラエティに富んだ脚本・演出でどのシーンも観客を飽きさせない展開。

アメリカのカートゥーンアニメの『シンプソンズ』『サウスパーク』を彷彿させるコメディ映画だが、それら二つよりも先に公開されていたのは驚愕でありピータージャクソンの先見性の高さが感じられる。

だがブラックなコメディはほぼ全て『モンティパイソン』でやり尽くされているが...

バラエティ富んだキャラクターたち

『ミート・ザ・フィーブルズ/怒りのヒポポタマス』は群像劇で個性豊かなキャラクターたちの個人トラブルから対人トラブルまでを描く。

各々キャラクターが強烈であるため、あるキャラクターから別のキャラクターに話が変わっても全く飽きさせない。

「個性豊かとか言いつつどのキャラも下ネタ・ブラックネタの一辺倒でしょ?」と思う方もいるかも知れないが安心してほしい。

普通のラブロマンスもあります。

新入り団員のハリネズミ「ロバート」と同僚の女優のプードル「ルシール」の恋模様が描かれています。

ところがどっこい周りはクズだらけ・・・果たして二人の恋はうまくいくのか?

衝撃のラスト!!サブタイトルの伏線回収!?

『ミート・ザ・フィーブルズ/怒りのヒポポタマス』というタイトルからしてカバがキレてなんかするんだろう?とみんな思う。

しかしこの映画のラストはある人にとっては絶句もの、またある人にとっては爽快感溢れるカタルシスを得られるほどのもの。

しかしあまり言いすぎると冷めてしまうからこの辺で。

どこで見れる?

残念ながら『ミート・ザ・フィーブルズ/怒りのヒポポタマス』の配信は現在行われていない。

DVDかVHSが通販サイトで流通しているくらい。しかしかなり高額!

現在DVD・BD等の再販が行われていないし今後も行われるか不明...

まさにこの映画のDVDはある意味お宝だ。

ちなみに僕は都会のレンタルビデオ屋で探し回ってやっと見ることが出来たが、その店も今は潰れている。

一刻も早く配信やDVD・BDの再販が行われることを祈る。

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