Sebadoh(セバドー)入門編【おすすめ曲・アルバム】

USオルタナティブ
画像出典:Sebadoh HOME | Facebook
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ローファイロック黎明期に活躍し、今もなお活動中のUSインディー界のいぶし銀

Lo-fi(ローファイ)とは録音のレベルを敢えて下げて録音することで、微妙な歪み・ちょっとした雑音/響きを楽曲に取り入れ「アナログ特有の暖かみ」を表現したサウンド。

PavementをはじめGuided by VoicesBeat Happening、Beckなどのローファイロックが80年代後半から90年代前半にかけて多数出現した。

今回紹介するSebadoh(セバドー)もその中の代表的なバンドだ。

さらにSebadoh(セバドー)のフロントマンがあのDinosaur Jr.のベーシストであるルー・バーロウであり、Dinosaur Jr.の活動の傍らで1986年から始めたプロジェクトである。

しかし1988年にルー・バーロウDinosaur Jr.を脱退し、Sebadohの活動に専念した。

結果として傍らで始めたプロジェクトはずだが成長を経て、USインディー界に多大な影響を与えたのであった。

そんなバンドの軌跡を彼らの名曲・名盤と共に紹介する。

メンバー

ルー・バーロウ

ボーカル/ギタリスト。

元々Dinosaur Jr.のベーシストであり、バンドのリーダーであるJ・マスキスと共に楽曲制作をしてきたが次第にJ・マスキス作曲の楽曲が大半を占めるようになった。

そのためルー・バーロウDinosaur Jr.で発表できない楽曲デモを自宅の録音機材で録り貯めるようになった。

その後エリック・ガフニーという男と意気投合し、互いの自宅録音テープを交換して聞く仲となる。

意気投合した2人はSebadohを結成し、ホームステッド・レコードから『Weed Forestin』というアルバムをカセットテープで販売した。

しかしこれがルー・バーロウDinosaur Jr.J・マスキスとの関係に亀裂が入る原因となり、ルー・バーロウDinosaur Jr.を脱退しSebadohの活動に専念するようになる。

またルー・バーロウLo-fi(ローファイ)というジャンルを意図して狙っていたわけではなく、録音機材の粗悪さが原因によるものであったため、ローファイと呼ばれることを嫌がっている。

現在ルー・バーロウDinosaur Jr.に復帰しているものの、Sebadohの活動を辞めることなく続けている。

エリック・ガフニー

ドラム/ボーカル。

結成当時からいるメンバーであり、ルー・バーロウと宅録テープを交換していたことで交流を深めた。

元々彼が作曲したもアルバムに多数収録されていたが、音楽メディアがルー・バーロウばかり注目することに嫌気がさし、4thアルバム『Bubble&Scrapeのリリース後に脱退してしまう。

しかし2007年にSebadohに再加入したが、2011年に再脱退している。

現在オンライン音楽販売サイトのBandcampにて作品発表を行っている。

ジェイソン・ルーヴェンシュタイン

ベース/ボーカル。

1989年にSebadohに加入。

当初彼が作詞作曲した楽曲は少なかったが、エリック・ガフニーが脱退後に作詞作曲をするようになる。

5thアルバム『Bakesaleでは彼が作詞作曲の楽曲を5曲も提供。

次のアルバムの6thアルバム『Harmacyでは収録曲の半数を作詞作曲した。

ジェイソン作曲のものだとPrince-SCarefulNot Too Amusedあたりがおすすめ!

おすすめ曲

The Freed Pig

3rdアルバム『Sebadoh III』、収録曲。

ルー・バーロウDinosaur Jr.を脱退した当時のJ・マスキスへの不満を語った歌。

陰気な歌詞とは裏腹にポップなギターポップソングになっているので、初心者におすすめ!!

Pixiesのベーシストであるキム・ディールがやっていたバンド”Breeders”がこの楽曲をカバーしている。

Soul And Fire

4thアルバム『Bubble&Scrape、収録曲。

ルー・バーロウが当時交際していたガールフレンドのキャスリーン・ビルスと別れたことを歌にした曲。

だがこの曲に心を動かされたキャスリーン・ビルスは再びルー・バーロウとよりを戻すことになった。

エモーショナルな泣きのメロディを存分に感じられる名曲!!

多くの批評家たちがこの曲を「ルー・バーロウの最高の一曲」として評価している。

アメリカのエンタメサイトはAV Clubはこの楽曲を1993年のベストシングルと評価した。(https://www.avclub.com/sebadoh-harmacy-1798194204

Rebound

5thアルバム『Bakesale、収録曲。

キャッチーなギターリフが特徴的なローファイソング!!

キャッチーな楽曲が多い5thアルバム『Bakesaleの中でも一際ポップな楽曲であり、初心者におすすめ!!

Skull

5thアルバム『Bakesale、収録曲。

穏やかで感傷的になれるパンクフォーク(パンクロック+フォークソング)と形容できる作品。

ラジオを中心に人気を集めバンドがリリースしたシングルで初めて商業チャートに載った。

UKシングルチャート96位にランクイン。

On Fire

6thアルバム『Harmacy、収録曲。

アルバムのトップを飾る楽曲!

しかしキャッチーでもハイテンションでもない、アコースティックバラード。

だがSebadohの中でもトップレベルで人気の高い楽曲。

シングルカットされていないのがおかしいくらい良い曲なので、是非聞いてほしい。

Ocean

6thアルバム『Harmacy、収録曲。

バンド史上最も商業的に成功したシングルカット曲。

硬質なギターサウンドからキャッチーで軽快なメロディが常に奏でられているレベルの高いギターポップソング。

ミドルテンポで聴きやすく、バンドでは珍しいギターソロのようなパートもある。

USメインストリームロックチャート23を記録!

Beauty of the Ride

6thアルバム『Harmacy、収録曲。

この楽曲はノイジーなギターサウンドが特徴的で、Dinosaur Jr.を彷彿させる。

しかしDinosaur Jr.より拙い感じのギターが逆に可愛らしく、ポップな雰囲気を感じる。

Dinosaur Jr.っぽいでは表現しきれない奥の深いおすすめの楽曲。

おすすめアルバム

『Sebadoh III』(3thアルバム/1991年)

初めて3人体制で制作された多種多様なインディーロックを映す万華鏡!!

ギターポップアコースティックハードコアなど雑食的な趣向が見られる。

Pavementのデビュー作『Slanted and Enchanted』(1stアルバム/1992年)に並ぶローファイロックの名盤として今でも語り継がれている。

ピッチフォークはこのアルバムを大いに称賛し、10点満点中9.3点を付けた。

イギリスのポップ・カルチャー系サイトWhat Cultureは2015年に発表した「最も素晴らしいローファイ(Lo-Fi)アルバム TOP10」にて第9位にこのアルバムを選んでいる。

『Bakesale』(5thアルバム/1994年)

初心者におすすめ!!Sebadohの中で最も聞きやすいアルバム!!

キャッチーで耳に残りやすいローファイポップが満載なので初心者におすすめの1枚!!

またこのアルバムがリリースされたことで、あくまでアンダーグラウンドで人気であったSebadohが世間で認知されるようになった。

ちなみにアルバムジャケットの裸の子供は1歳の時のルー・バーロウ

UKアルバムチャート40位を記録!

『Harmacy』(6thアルバム/1996年)

ローファイから脱却し、純粋なメロディの良さでバンド最大のヒットを記録したアルバム!!

このアルバムからはローファイらしさは無くなり、ソフトポップロックという感じの曲が多い。

しかし中でも「Beauty of the Ride」のようなDinosaur Jr.のような荒々しさを感じる曲もある。

またアルバム収録曲の作曲はルー・バーロウジェイソン・ルーヴェンシュタインが半々で手掛けたこともあり、曲の雰囲気は今まで以上に雑多でメロディアスなものに感じる。

UKアルバムチャート38位を記録!

USビルボード200にて126位にランクイン!

外部リンク

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