幻想世界のエンターテイナーであり、世界最大のサイケポップバンド!!
日本にいる限りサイケデリックロックというのはどうも馴染みづらいジャンルだと思う。
サイケデリックロックというのはドラックやLSDを服用した時の幻覚症状を表現したロック。
これら薬物は海外に比べ日本はほとんど流通していないので、サイケデリックロックを聴いてもあまりピンとこない。(かといってサイケデリックロックを聴いている人全員が薬物服用者とは限らないが・・・)
アメリカやイギリスでもサイケデリックロックが流行ったのは60年代後半から70年代前半のヒッピー・ムーブメントのときくらい。
それ以降サイケデリックロックの人気は下火の状態となる。
一方ドラッグ文化はクラブミュージックと融合し、イギリスでマッドチェスターが流行。
そしてアメリカではThe Flaming Lips(ザ・フレーミング・リップス)が頭角を現すようになった!
彼らはサイケデリックロックを下敷きにさらにポップかつ壮大で幻想的な世界観を作り出し、長年世界中のロックファンを魅了してきた。
何といってもThe Flaming Lipsの良さは奇想天外なライブ演出にある!
ライブ会場は目がちかちかするくらいカラフルなライトで満ち溢れ、バルーンが客席を飛び交い、ボーカルのウェインが巨大な透明のボール(通称:バルーンボール)のに入ったまま客席を自由に行き来する。
最近2020年には感染対策と称して、バンドメンバーも観客もバブルボールの中に入ってライブを楽しめる演出を行った。
本当に楽しそう・・・
そんな彼らの音楽について紹介していく!
メンバー
メンバー入れ替えがかなり激しいバンドのため、主に代表的なメンバーのみ紹介。
ウェイン・コイン
ボーカル/ギタリスト。
元々The Flaming Lipsはウェインと彼の兄であるマークを中心に1983年に結成したバンドであった。
その後1986年に兄のマークが脱退したことで、ウェインがリーダーとしてバンドを引っ張ることになる。
音楽的ルーツはビートルズやピンクフロイド、マイルス・デイヴィスが大きい。
主にポップさと実験性の両立を目指している。
またあの大御所ボブ・ディランを「偏屈ジジイ」と言ったりなど大胆な面も見られる!
音楽的に大したことはないと言うつもりはないけど、ボブ・ディランというのはただの偏屈じじい然としているのに、そうは言いたくないという人がたまたまたくさんいるみたいなんだよね。
でも、俺はどんどん言ってやるべきだろって思うんだ。
マイリー・サイラスについてはみんなあれだけ言うんだからさ。
ああいう子はいくらでもいじめるのに、ボブ・ディランのような人物になると、そこにただ座ってるだけで、特になんの努力もしてないくせに、みんな守りたがるんだよ。
俺としてはジム・ジェイムスとその仲間と、あるいはウィルコと一緒にいて、なんも交ろうとしないというのはボブ・ディランにとって損になるだけの話なんだけどな。
『おまえが損してるだけだよ』って俺なら言ってやるんだけど。
そのツアーだって、ボブ・ディランだけお払い箱にして、ウィルコとマイ・モーニング・ジャケットだけのツアーにしてたら、よっぽどましだったと思うよ。
by ウェイン・コイン (rockin’on.com – 記事タイトル「フレーミング・リップスのウェイン・コイン、ボブ・ディランを偏屈じじいと語る」)
※The Flaming Lipsがボブ・ディランやその他バンドと共にツアーした時の感想。
マイケル・アイヴァンス
ベーシスト。
結成当初からいるオリジナルメンバー!
結成当初彼はベースを弾けなかったが、ウェイン・コインは”マイケルがパンクロッカーっぽい見た目をしている”という理由でバンドに招き入れた。
ライブではThe Whoのベーシストのジョン・エントウィッスルを模して、全身骸骨柄のコスプレを着ている。
しかしつい最近、彼は2021年8月20日にバンドを脱退!
理由はまだ明らかになっていない...
スティーブン・ドローズ
ドラマー。
1993年にThe Flaming Lipsに加入!
その後現在に至るまでドラマーとして活動している。
またドラム以外のほとんどの楽器を操れるマルチプレーヤーであり作曲能力も高いため、彼が加入したことでバンドサウンドの質が上昇した!
次のページからおすすめ曲・アルバムを紹介!!
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