映画『武器人間』マッドサイエンティストが作る不死身の機械×人間軍団がソ連軍を襲う?!

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武器人間軍団の恐怖をファウンド・フッテージ方式で描いたホラー映画の怪作!!

人間が別の生物に変えられてしまうという恐怖を描いた最初の映画作品は1958年公開の映画ハエ男の恐怖だと思う。

さらにそのリメイク作品の映画『ザ・フライ』(1986年)でさらに多くの人に変身における恐怖を広めたと思う。

しかしそれ以降同じジャンルのホラー映画が目立つことがなかったが、2010年の問題作である映画『ムカデ人間』を皮切りに似たようなジャンル映画が作られるようになった。

Mr.タスク(2014年)や『クラウン』(2015年)など発表されてきたが、今回は映画『武器人間』(2013年)を紹介したいと思う!

『武器人間』は簡単に言うとヤバいナチスの科学者が死体と武器を組み合わせた武器人間を作って人を襲わせるというストーリー。

しかしこの映画が日本でプロモーションされる際、とあるレジェンド声優を予告編ナレーションに起用したことで話題となった!

ドラ〇もんがホラー映画の予告ナレーション!?

上の予告動画を再生していただくとわかるが、なんとナレーションが旧ドラえもん役の大山のぶ代さん!

こんなR15指定のB級ホラー映画の予告ナレーションに国民的アニメの主役を演じたレジェンド声優が起用されたことでこの映画が日本で注目を浴びることになった!

さらにこのプロモーションが話題になったことで、さらに『武器人間』をドラえもん色に染めていく!

『武器人間』がDVD・BD化された際に、劇場版では字幕だけだったがDVD・BDでは吹き替え版が追加された。

吹き替えを担当したのは

  • 小原乃梨子さん(旧のび太役)
  • 大原めぐみさん(新のび太役)
  • 肝付兼太さん(旧スネ夫役)
  • 関智一さん(新スネ夫役)
  • たてかべ和也さん(旧ジャイアン役)
  • 木村昴さん(新ジャイアン役)
  • 松本保典さん(新のび太パパ役)

と新旧ドラえもん声優で埋め尽くしたのであった!!

実際吹き替え版を見てみたが、やっぱり常にドラえもんを脳に浮かべながらホラー映画を観る羽目になった...

そんな話題作を今回紹介!!(※多少のネタバレあり!

あらすじ

1945年、第2次世界大戦末期の東部戦線(ナチス・ドイツとソ連との間で行われた戦争のこと)。

ソ連軍の偵察部隊が記録用カメラを回しながらナチス・ドイツの占領地へ向かう。

ナチス・ドイツの占領地には大きな古びた教会があり、ソ連軍偵察部隊が教会の中へ入ると縫合跡が生々しい死体を見つける。

しかし死体は急に蘇って片手のドリルで偵察部隊指揮官ノビコフを殺害!

その後も教会内には様々な怪人たちが偵察部隊を襲う!!

この教会の地下には秘密の研究施設があり、フランケンシュタインの末裔でナチスのマッドサイエンティストであるヴィクター・フランケンシュタイン博士が死体と武器を融合した「武器人間」を作っていたのであった。

見どころ

細かい武器人間たちの設定!

『武器人間』は上映時間たった84分の作品であるが、武器人間の種類が10種類以上登場する。

しかもそれぞれの武器人間に固有の名前がついているが、本編では一切名前が出てくることはない。

特筆すべきは武器人間たちのグロテスクであるがスタイリッシュでクールなデザインであり、映画のみならずゲームのキャラとして出したらもっと売れるのではと思えるデザインであった。

個人的に上の画像の「モスキート」が好きで、スリムながら銃弾をものともしない頑丈さと見た目からは想像できない素早さに心を惹かれた!

また実際に2021年5月7日に発売された、ゲーム『バイオハザード ヴィレッジ』に『武器人間』のデザインに酷似したキャラクターが出ていることから本作の監督がカプコンに意見を求める事件もあった。

お化け屋敷のような臨場感とハンドメイク感!

『武器人間』はホラー映画よりもむしろ特撮好きの人が見た方がハマる可能性がある。

というのもこの作品はCGを一切使わず武器人間を表現しているため、特撮特有のスーツを着ての演技でホラーを演出している。

2010年代だとCGの方が実写よりも滑らかでスピーディな映像を作れるが、CGを使わないことで特撮映画特有の暖かみやチープゆえの親しみやすさを感じられる。

またそれら特撮をファウンド・フッテージ方式で撮っているため、まるでハンディカメラを持ちながらお化け屋敷に入っているような臨場感を得られる。

グロくてキモイがどこか懐かしさを感じるのは上記のような演出が起因していると思う。

多少のツッコミどころも...

B級映画に真面目なツッコミを入れることほど無粋なことはないが、でも気になったのでちょっとだけ紹介!!

ツッコミどころ

  • 武器人間を間近で撮影しているシーンがあるが、どう考えても撮影者が武器人間の攻撃を食らっている。(それも即死レベル)
  • 主人公たちソ連軍であるが全員基本英語しか話さない。(字幕版視聴)
  • 手ごわい武器人間たちだが動きがのろく、武器人間を動かす電線を切れば倒せるやつもいる
  • ドラえもんの熱烈なファンが本作を見ると、のび太やジャイアン・スネ夫の声で「ナチス」「共産主義」など耳馴染みが無さすぎる単語を聞いて少しパニックになる可能性もある

他にもいろいろあるが、それもご愛嬌と思って是非見てほしい!!

視聴するには?

現在Amazon Primeで吹き替え版が視聴可能!!

またDVD・BDも発売しているので是非ともチェックしてほしい!!

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