映画『ファーゴ』狂言誘拐のつもりがトラブル続きで驚愕の展開に!?

コメディ
画像出典:Fargo HOME | Facebook
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コーエン兄弟お得意のブラックなコメディ!

高校の頃、同じ部活の友人が「○○ってメッチャ映画好きらしいな?!面白い映画教えてや?俺映画なんてハリーポッター以外見たことないしと話しかけてきた。

今ではこんなブログを書いているのに当時の自分は内心ビビっていた...何をおすすめするのがベストなのか全く頭に浮かんでこなかった!

有名どころのターミネーターやバック・トゥ・ザ・フューチャーをすすめるのが無難であるが、これだと自称映画好きに聞く必要がない。

かといってタランティーノ作品やキューブリック作品をおすすめすると、おそらく内容がよくわからないと文句を言われたあげく「面倒な自称映画好き」だと思われるだろう。

メジャー過ぎず内容も難しくなく面白い...そのとき脳裏に映画『ファーゴ』が出てきた。

その友人に勇気をもって映画『ファーゴ』をおすすめしてみたら、後日友人が「マジで面白かった!」とファーゴの感想を30分くらいに渡り話してくれたため何とか映画好きのメンツが保たれた。


そんなエピソードがあるため映画『ファーゴ』は面白いだけでなく、ある意味自分を救ってくれた映画なのだ。

そもそも映画『ファーゴ』はアカデミー賞の主演女優賞・脚本賞を受賞、またカンヌ国際映画祭やゴールデングローブ賞、インディペンデント・スピリッツ賞のあらゆる賞に受賞・ノミネートする映画なのでつまらないわけがない!

そんな映画『ファーゴ』を高校時代ぶりに改めて紹介する!!

あらすじ

物語の舞台は1987年、ミネソタ州ミネアポリス

自動車販売店営業担当のジェリー・ランディガードは妻ジーンと息子スコティと3人暮らしであるが、ジェリーは多額の借金を抱えていた。

多額の借金を返済するためジェリーはあるとんでもない計画を企てた。

それはジーンを狂言誘拐(噓の誘拐)をして、身代金8万ドルを妻ジーンの父であり自動車販売店の社長であるウェイドからせしめるというものだった。

ジェリーは誘拐犯役にカールゲアという二人のチンピラに依頼する。

ジェリーは居酒屋『ファーゴ』に2人を呼び出し、身代金を山分けすることを約束して、販売店から持ち出した車である茶色のシエラを仕事用兼報酬の一部として引き渡す。

計画通りカールゲアは誘拐に成功したが、アジトへ向かうドライブの途中ブレーナードの路上で警官に呼び止められる。

カールは何とか穏便に済まそうとするが、疑い深い警官に対してゲアが痺れを切らして警官を射殺してしまう。

さらにゲアは偶然殺害現場を見てしまった若者二人も追いかけて殺害してしまう。

翌日ブレーナード警察署の署長であるマージ・ガンダーソンが臨月の身を押して殺人事件の捜査に乗り出す。

一方ジェリーは誘拐に成功したことを知ったが、カールゲアが彼に「誘拐の道中で殺人してしまったから、予定よりも早く身代金をよこせ」と命令する。

元々狂った歯車がかみ合い想定外の運命へと誘う...

見どころ

コーエン兄弟流!?アメリカ片田舎のリアルな風土

この映画の監督・脚本を務めるのはアメリカのインディペンデント映画の代表とも言えるコーエン兄弟

彼らは低予算でありながら主に犯罪をテーマにしたレベルの高い脚本で一般視聴者と業界人の両方を唸らしつづけ、『赤ちゃん泥棒』・『バートン・フィンク』・『ビッグ・リボウスキ』・『ノーカントリー』などたくさんの名作映画を作り続けている。

また彼らの作品の舞台はほとんどアメリカの片田舎であり、映画『ファーゴ』ミネソタ州ミネアポリスを舞台にしている。

ただ田舎を舞台にするのではなくその土地の人間に共通する性格や訛りなどを徹底的に追及しており、警察署長のマージ・ガンダーソン役の女優フランシス・マクドーマンドはミネソタ訛りを習得したという。

主人公は警察署長のマージ・ガンダーソン!?

この映画を観た人は初め「主人公は狂言誘拐を企てたジェリーだろう。」と思い込むが実際は違う!

なんと主人公は妊娠7カ月の警察署長のマージ・ガンダーソン

しかし彼女が初めてスクリーンに登場するのは映画が始まって30分後!(映画の長さ98分なのでだいぶ遅い!)

かなり遅めの登場であり他のキャラクターたちの個性が確立されている中で警察署長マージが登場するため、映画としての盛り上がり的に大丈夫か心配したが全く問題ではなかった。

警察署長マージ礼儀正しく、頭が良く、品があるという魅力的なキャラであり、すぐに視聴者の心を掴む!

ポリス映画の主人公の8割がアウトローでルールを破ってでも泥臭く犯人を追い詰めるキャラがほとんどの中、警察署長マージは規則通り捜査を進めて部下に対する指示も的確でさらにしっかり定時で仕事を終えるという大変珍しいキャラクター!!

そんな魅力的な警察キャラであるマージ・ガンダーソンは、2003年にアメリカン・フィルム・インスティチュートが選んだ『アメリカ映画100年のヒーローと悪役ベスト100』でヒーロー部門第33位にランクインした。

しかしそんなマージをもっと魅力的なキャラへと変えるきっかけとなった男がいる。

それはマイク・ヤナギダというヤバであった...

マイク・ヤナギダがストーリーにもたらした効果

主人公マージの同級生であるマイク・ヤナギタという日系人が出てくる。

マイク・ヤナギタは殺人事件のニュースにマージが映っていたのを見かけて、マイクは夜遅くにマージに電話をかけて「久しぶりに会わないか?」と食事の約束をする。

後日約束通りレストランでマージマイクは会話をしていたが、マイクは急にマージの隣に座って「隣に座って話したい。」と言ったがマージは「首を曲げて話すと疲れるでしょ?」と落ち着いて断った。

するとマイクは泣きながら「学生の頃からマージが好きだったこと」と「最近マージの友人でもあるリンダと結婚したが病死した」ことを打ち明けて2人はレストランで別れた。

しかし後日マージは友人ヴァレリーにレストランでの出来事を話したが、ヴァレリー「そもそもマイクリンダは結婚してないし、リンダマイクから付きまとわれていてウンザリしてた。そしてマイクは今ノイローゼで両親と暮らしている。」と驚愕の事実を告げられる。

ただただドン引きしていたマージだが、このことがきっかけで行き詰っていた捜査にある一つの光が差す。

それは「人間は平気で不可解な嘘をつくことがある」というのにマージが気づいたこと!

この発見によってどのように捜査が進むかは、是非本編を見て確認してほしい!!

視聴するには?

現在Amazon Primeに加入していると無料で視聴可能!!

またDVDやBDでも視聴可能のため是非見てほしい!!



外部リンク

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