おすすめ曲
Seek And Destroy
1stアルバム『Kill’Em All』(1983年)、収録曲。
長年ファンに愛されている曲で、最もライブで演奏されている初期曲の一つだと言われている。
曲自体は初期Metallicaでは珍しいミドルテンポの曲。
Metallicaのメンバーが尊敬してやまないバンドDiamond Headの曲「Dead Reckoning」に大変影響を受けた曲であると公言している。
For Whom The Bell Trolls
2ndアルバム『Ride the Lightning』(1984年)、収録曲。
曲名はヘミングウェイの小説『誰がために鐘が鳴る(For Whom the Bell Tolls)』から引用されている。
イントロのフレーズがギターのように聞こえるがこれはベース!
クリフの常識はずれなディストーションとワウをかけたベースサウンドによる引用的なフレーズで一気に心が掴まれる。
ライブ映像が凄いのでこちらの方を先に見てほしい!
またこの曲は映画『ゾンビランド』(2009年)のオープニング曲として使用された。
Creeping Death
2ndアルバム『Ride the Lightning』(1984年)、収録曲。
曲名は旧約聖書「出エジプト記」に出てくる十の災いの最後「長子を皆殺しにする」について描いた曲。
ハイテンポでとにかくカッコいい曲!!
ファン・批評家人気が非常に高く、ギターワールドが選んだ「メタリカの最も偉大な10曲」にて第1位に選ばれる。
またローリングストーン誌が選ぶ「読者投票によるメタリカのベストソング10」でも第5位に選ばれた。
初心者におすすめの曲!
Master Of Puppets
3rdアルバム『Master of Puppets』(1986年)、収録曲。
バンドで最も人気な曲の一つ。
8分36秒というかなり長い曲であるのにもかかわらず、一切飽きさせない曲構成と展開に驚かされる。
曲の内容は薬物乱用に関するもので、麻薬が人をコントロールしているという奇怪な状況を歌ている。
またローリングストーン誌が選ぶ「読者投票によるメタリカのベストソング10」で第2位に選ばれた。
同じくローリング・ストーン誌の『オールタイム・グレイテスト・ソング500』(2021年版)では256位にランクイン。
Battery
3rdアルバム『Master of Puppets』(1986年)、収録曲。
叙情的でクラシカルなクリーンギターのフレーズに聞き入っていると急にハイテンポになり、間奏ではミドルテンポになるというジェットコースターのような構成。(このアルバムにはこのような曲構成のものがおおい。)
シングルカットされていないのにも関わらずファン人気の高いヘドバンがよく合う名曲だ。
ローリングストーン誌が選ぶ「読者投票によるメタリカのベストソング10」で第9位に選ばれた。
One
4thアルバム『…And Justice For All』(1988年)、収録曲。
Metallicaの反戦歌。
地雷によって腕、脚、顎が吹き飛ばされ、目が見えず、話すことも動くこともできない重傷を負った兵士についての曲。
映画『ジョニーは戦場に行った』をテーマにした曲であり、PVにおいても同映画の映像を使用した。
スローテンポで全体的に陰鬱な楽曲。
第31回グラミー賞にて新たに最優秀メタルパフォーマンス部門というものが設立され、記念すべき初めの受賞者はこのOneを演奏したMetallicaであった。
ローリングストーン誌が選ぶ「読者投票によるメタリカのベストソング10」で第1位に選ばれた。
Enter Sandman
5thアルバム『Metallica(Black Album)』(1991年)、収録曲。
90年代に入ったMetallicaはさらなる進化を遂げて、ハイテンポよりもミドルテンポのグルーヴ感を重視した。
その方向性を決定づけた曲こそこの「Enter Sandman」。
この曲はMetallicaには珍しい2小節の単純なギターリフが主体になっていて、メロディアスよりもグルーヴ感が重視されている。
しかし曲全体のメロディアスさが損なわれておらず、歌メロがキャッチーでメロディ重視なものになっている。
USビルボードホットチャートにて16位を記録!
USビルボードメインストリームロックチャートにて10位を記録!
ローリング・ストーン誌の『オールタイム・グレイテスト・ソング500』(2021年版)では390位にランクイン。
Fuel
7thアルバム『Reload』(1997年)、収録曲。
Metallicaにしては比較的ポップな曲なので初心者におすすめ。
USビルボードメインストリームロックチャートにて6位を記録!
1999年のグラミー賞の最優秀ロックパフォーマンス部門にノミネートされている。
またあのアヴリル・ラヴィーンがライブでカバーしている。
おすすめアルバム
『Master of Puppets』(3rdアルバム/1986年)
バンドの最高傑作と名高いメタル史に残る大名盤!!
このアルバムはMetallicaがメジャーレーベルのエレクトラレコードと契約後に初めて制作したアルバム。
このアルバムは超剛速球から多彩な変化球までも揃っており、それでいて散らばっているという印象を受けない統一感が感じられる。
その圧倒的な完成度を誇る楽曲構成はスラッシュメタルのみならず後のメタル業界に多大な影響を与えた。
またこのアルバムのヒットによってスラッシュメタルがアンダーグラウンドを超えて一般の層に広がるきっかけとなった。
おそらくファンも専門家も認めるMetallicaの最高傑作!!
初めて聴く方におすすめ!
USビルボードアルバムチャートにて29位を記録!!
ローリングストーン誌が選ぶ「The 500 Greatest Albums of All Time」(2020年版)では97位にランクインしている。
また同誌の「史上最高のメタルアルバム100」に2位に選ばれた!!
『Metallica(Black Album)』(5thアルバム/1991年)
90年代のメタルサウンドを切り開いた彼らの新機軸!!
アルバム名は『Metallica』であるが、アルバムカバーが真っ黒であるため(よく見ると蛇とバンドロゴが印刷されている)『Black Album』と呼ばれている。
このアルバムからMetallicaはこれまでの音楽性に加えて、重さとグルーヴ感を重視する方向性を目指す。
しかしこの音楽性は多くのリスナーと批評家に受け入れられ、バンド史上最高のメガヒットを記録!!
USビルボードアルバムチャートにて1位を記録!
UKアルバムチャートでも1位を記録!
現在アメリカでは1600万枚以上の売り上げを記録した!
しかしMetallicaの古参ファンの中には「かつての音楽性、スラッシュメタルを捨てた。」という批判もあり、結果論であるがアルバムがメガヒットしたため商業主義に陥ったという見方をされることもあった。
しかしMetallicaのメンバーが尊敬しているIron Maidenのボーカル”ブルース・ディッキソン”は「(Metallicaは)チャンスをつかみ、リスクを冒し、莫大な報酬を得るに値する働きをした。」と称賛した。
ローリングストーン誌が選ぶ「The 500 Greatest Albums of All Time」(2020年版)では235位にランクインしている。
また同誌の「史上最高のメタルアルバム100」に25位に選ばれた!!
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