Mike Oldfield(マイク・オールドフィールド)入門編【おすすめ曲・アルバム】

プログレッシブロック
画像出典:Mike Oldfield HOME | Facebook
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英国プログレッシブロックにおける孤高の天才

はじめに、イギリスのプログレッシブロック界隈は天才だらけだ。

各々の楽器のエキスパートたちが一同に介して、芸術性の高い素晴らしい楽曲・アルバムを発表する。

特に70年代のイギリスはプログレッシブロック全盛期!!

  • Pink Floyd(ピンク・フロイド)
  • King Crimson(キング・クリムゾン)
  • Yes(イエス)
  • Genesis(ジェネシス)
  • Emerson, Lake & Palmer(エマーソン・レイク・アンド・パーマー
  • The Moody Blues(ムーディ・ブルース
  • Gentle Giant(ジェントル・ジャイアント
  • Soft Machine(ソフト・マシーン

などレジェンドたちの宝庫であった。

そんなレジェンドたち相手にたった一人で作詞作曲・楽器演奏をこなして対抗したプログレッシブロックの鉄人がいた。

その名もMike Oldfield(マイク・オールドフィールド)!!

彼は基本ギタリストだと名乗っているが、今まで彼がリリースしたアルバム内だけでも40種類以上の楽器を駆使している。

彼はクラシックの名曲『ウィリアムテル序曲』をカバーしているのだが、彼一人で全楽器の録音を行った!

さらに彼のデビューアルバム『Tubular Bells』はあのホラー映画の金字塔『エクソシスト』のテーマ曲としても有名であるし、今でもイギリスが誇るプログレッシブロックの名盤として長く語り継がれている。

今回はマイク・オールドフィールドの偉業を紹介していく。

生い立ち

幼少期

マイク・オールドフィールドは1953年5月15日にイギリスのバークシャー州レディングで生まれ育ち、父はその街の開業医であった。

10歳のころ彼は父からアコースティックギターをプレゼントされ、音楽にのめり込む。

12歳のときにはエレキギターを演奏するようになり、16歳のときには実の姉サリーとフォークデュオ”サリアンジー”を結成し、アルバムを販売していた。

また15歳の時マイクは当時通っていた学校の学長から「長い髪を切れ」と言われて以来学校には行っていないそうだ。

セッション・ミュージシャンとして

彼は”サリアンジー”の活動を停止し、様々なバンドのオーディションを受けることにした。

そこでマイクは1970年に元Soft Machine(ソフト・マシーンのボーカルのケヴィン・エアーズのバックバンドのオーディションに合格し、ベーシストとして活動するようになった。

このバンドでマイクはベースだけでなくマンドリンメロトロンチェンバロなどの楽器をするようになり、様々な楽器に精通するようになった。

その後マイクはソロ活動を理由に1971年にケヴィン・エアーズバックバンドを脱退。

衝撃的なデビュー

1972年、今では有名なメジャーレーベルのヴァージン・レコードが設立された頃。

ヴァージン・レコードのエンジニアのトム・ニューマンサイモン・ヘイワースマイク・オールドフィールドが作ったデモテープを聴き興味を持つ。

その後マイク・オールドフィールドヴァージン・レコード所有のスタジオでデビュー作Tubular Bellsをレコーディングした。

この作品を聴いたオーナーのリチャード・ブランソンマイク・オールドフィールドヴァージン・レコードの最初の所属アーティストとして契約。


1973年にデビュー作Tubular Bells』をリリース。

全英アルバムチャート1位を記録!

さらにこの曲はあのホラー映画の金字塔『エクソシスト』のテーマ曲として採用され、ビルボードチャート200でも3位を記録。

1975年にはグラミー賞最優秀楽器作曲賞を受賞する。

マイク・オールドフィールドは『Tubular Bells』をリリースしたときまだ20歳であった。

その後も1974年に2ndアルバム『Hergest_Ridge』を発表して、再び全英アルバムチャート1位を記録!

続く1975年にワールド・ミュージックに傾倒した新境地とも言える3rdアルバム『Ommadawn』を発表して全英アルバムチャート4位を記録!

Tubular Bells』発表以降も飽きられずに着実にミュージシャンとしてのキャリアを積んでいった。

ポップミュージックに傾倒

1980年代に入るとマイク・オールドフィールドはポップ・ミュージックに傾倒する。

1980年にスコットランドのフォークシンガー、マギー・ライリーとコンビを組んで活動を開始。

1983年にリリースしたシングル『Moonlight Shadow』はイギリスのシングルチャートでは4位、しかしスペインやアイルランド、イタリア、ベルギー、スイスなどのヨーロッパ諸国(9か国)で1位を記録する大ヒットとなった。

またマギー・ライリー以外にも歌手マックス・ベーコンとコラボしたシングル『Magic Touch』はアメリカのUSホットロックチャートで10位を記録。

他にもボニー・タイラーともコラボして『islands』を発表するなど精力的に活動を続けた!

イギリスを代表するミュージシャンに!

ここまででも十分凄いアーティストであることが伝わったと思うが、2012年に彼がイギリスを代表するアーティストであることを決定づける出来事があった。

それは『ロンドンオリンピックの開会式』!!

開会式では開催国の代表するミュージシャンたちが次々と登場!

開会式の第2部でイギリスの国民保険サービス(通称『ゆりかごから墓場まで』)を祝福する演出でマイク・オールドフィールドが『Tubular Bells』を演奏!

そしてマイク・オールドフィールドが続けて演奏する中、イギリスの文学作品を代表する悪役たちハートの女王(「不思議の国のアリス」)、キャプテン・フック(「ピーター・パン」)、クルエラ・デ・ビル(「101匹わんちゃん」)とヴォルデモート卿(「ハリー・ポッター」)、チャイルドキャッチャー(「チキ・チキ・バン・バン」)が現れ、子どもたちが怖がらせる。

そして100人以上のメリー・ポピンズが現れて悪役たちを追い払う!!

最高の開会式だった...

次ページからおすすめ曲・アルバムを紹介!

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