No Means No(ノー・ミーンズ・ノー)入門編【おすすめ曲・アルバム】

ハードコア
画像出典:NoMeansNo HOME | Facebook
スポンサーリンク

カナダ発!卓越した技術でハードコアパンクを進化させた兄弟パンクバンド!!

No Means No(ノー・ミーンズ・ノー)というバンドの存在を知ったのは、音楽雑誌『CROSS BEAT(クロスビート)』の2011年5月号Green Dayのインタビュー記事からだった。

10代の自分は未知の音楽を探す手段として音楽雑誌『CROSS BEAT(クロスビート)』(現在休刊中)に頼っていた。

タワレコに行けば最新の音楽が見つかるけど、当時田舎のタワレコはアイドルのCDが猛威を振るってその他ジャンルを駆逐していたし、都会のタワレコに行くことも田舎者の自分にとってはかなりハードルが高かった。

だが音楽雑誌『CROSS BEAT(クロスビート)』を読めば最新の音楽を知ることが出来るし、なにより憧れのアーティストがどんな音楽に影響を受けたかを知ることが出来た。

自分は誰が誰に影響を受けたかというのに強い関心があったので、そのようなインタビュー記事ばかり読んでいたと思う。

中でも『CROSS BEAT(クロスビート)』の2011年5月号はGreen Dayの特集がありメンバー3人が影響を受けた音楽について語っていた。

ビリーマイクSex PistolsThe Clashのような大物バンドから影響を受けたと語ったが、ドラマーのトレは一貫してNo Means Noへの影響について語っており、お気に入りのアルバムも尊敬するドラマーも全てNo Means Noであった。

このときNo Means Noについて凄い関心を持っていたが、彼らのCDがブックオフにもタワレコにもおいていなかったためトレがふざけて存在しないバンドを答えたかも?」と思ってしまった。

だがそこから数年の時を経てようやくNo Means Noのアルバム『Wrong』を購入でき、早速聴いたがパンクバンドらしからぬリズム隊のテクニックに度肝を抜かれた。

バンドの歴史

No Means Noは1979年にカナダで結成されたハードコアパンクバンド!

元々ジャズやプログレッシブロックの演奏をしていたロブ(兄)ジョン(弟)ライト兄弟が当時カナダでハードコアパンクの始祖的存在であったDOAに憧れて結成した。

結成当初はベースボーカルのロブ(兄)とドラムのジョン(弟)の2人だけかつギターがいない異色の2ピースバンドであったが、1983年にギタリストのアンディ・カーが加入したことで3ピースバンドとなった。

その後デッド・ケネディーズジェロ・ビアフラが運営するパンクのレーベル『オルタナティブ・テンタクルズ』と契約し、北米・ヨーロッパのアンダーグラウンドシーンで有名なバンドとなる。

だが2016年にロブ(兄)が音楽業界からの引退を表明し、No Means Noは活動停止になった。

しかし彼らの楽曲は90年代のハードコアパンク・メロコアへ多大な影響を与えており、その偉大な功績を彼らの楽曲やアルバムと共に紹介していく!

メンバー

ロブ・ライト

ベーシスト兼ボーカル。

ライト兄弟の兄であり、弟のジョンより8歳年上なので結構年の離れた兄弟である。

ファンからはMr.Wrong(ミスターロング)の愛称で親しまれている。

ベースプレイは高めの音域で激しいピッキングでアグレッシブかつメロディックなフレーズを好んでおり、影響を受けたベーシストとしてMotorheadレミー・キルミスターや、ジャズベーシストのジミー・ブラントンポール・チェンバースを挙げている。

Minutemenマイク・ワットがロブ・ライトのベースプレイに影響を受けたことを公言している。

リードボーカルであるが1986年に声帯結節を発症したため、1989年まで治療をしておりそれまではギタリストのアンディ・カーがボーカルをしていた。

2016年にライブ活動から引退し、現在はレコードレーベル「Wrong Records」の共同経営者として活動している。

ジョン・ライト

ドラマー。

ライト兄弟の弟。

元々は高校のジャズバンドでドラムをしていたところ、1979年に兄のロブに誘われてNo Means Noを結成。

彼のドラミングスタイルはパンクロックでは珍しいレギュラー(トラディショナル)・グリップというジャズドラマーに多いスティックの持ち方で演奏をする。

そのためジャズのドラミング技術を上手くパンクロックに導入していたため、激しさと複雑さを兼ね備えたプレイを確立させた。

上記でGreen Dayのドラマーのトレが彼からの影響を公言していることに触れたが、他にもNirvanaFoo Fightersデイヴ・グロールも彼からの影響を公言している。

またライブでは通常のバンドがドラムキットをステージ後方に配置するのに対して、彼はステージの前の方にドラムキットを配置して演奏をした。

この配置は「ドラマーの演奏はエキサイティングなものであり、観客がリズムセクションとのつながりを深く感じられる。またロックンロール誕生以前のバンド演奏は元々ドラムがステージ前方にいた。」という意図で行っていた。

2023年にDead Bobというバンドを結成し、同年11月にデビュー・アルバム『Life Like』をリリースした。

アンディ・カー

初代ギタリスト。

元々はライト兄弟とは知り合いで、彼らと同じ活動拠点のカナダのブリティッシュコロンビア州ビクトリアで「ザ・インフェイマス・サイエンティスト」のボーカル兼ギタリストとして活動していた。

しかし同バンドが解散し、その後1983年にNo Means Noにギタリストとして加入。

ライト兄弟によるリズムセクションの激しいダイナミクスに対応するため、アンディはベースアンプにつないでギターを演奏した。

しかし1992年にバンドを脱退して、オランダに移住し始めた。

オランダ移住後にはTwo Pin Dinというバンドを結成して音楽活動を行っている。

トム・ホリストン

2代目ギタリスト。

実は1984年にハンソン・ブラザーズというライト兄弟とアンディが結成したサイドプロジェクトがあり、1989年にアンディが脱退した時の後釜ギタリストとしてトムが加入していた。

そのため1993年に初代ギタリストのアンディNo Means Noを脱退した後、自然とトムが加入した。

2016年にNo Means Noを脱退し、今はソロで音楽活動を行っている。


次のページからおすすめ曲・アルバムを紹介!

コメント

タイトルとURLをコピーしました