おすすめ曲
A-Punk
1stアルバム『Vampire Weekend』収録曲。
おそらくVampire Weekendで一番有名な曲!
初めて聞く方におすすめ!
ポップでドライブ感あふれる特徴的なギターリフパートと穏やかなフルートをフィーチャーしたパートが交互に来る曲構成。
特にPVが面白く、ストップモーションを用いて無機質な部屋、ときには雪の中、水中で乱暴に演奏をする彼らの姿を楽しめる。
UKシングルチャートで55位を記録した。
USオルタナティブエアプレイで25位を記録。
NMEが2011年に発表した「過去15年間のベストトラック150」にて第62位にランクイン!
Cape Cod Kwassa Kwassa
1stアルバム『Vampire Weekend』収録曲。
タイトルの「Cape Cod Kwassa Kwassa(ケイプ・コッド・クワッサ・クワッサ)」とはボーカルのエズラ・クーニグが書いた短編小説のタイトルからとられている。
この短編小説はエズラがインド旅行に向かう途中で寄り道したロンドンでの思い出をもとに作ったもの。
ジャジーなギターとアフリカンな打楽器によるしっとりしたポップソング。
ローリングストーン誌が選ぶ「2007年のベストソング100」にて第67位に選ばれた!
Oxford Comma
1stアルバム『Vampire Weekend』収録曲。
タイトルの「オックスフォードコンマ」とは名詞を3つ以上並べたときに、最後から2番目の名詞の直後に付けられるコンマのこと。
(例)America, Japan, and China
ローファイでシンプルなドラムビートと牧歌的なオルガンのサウンドが織りなすポップソング。
UKシングルチャートで38位を記録した。
Holiday
2ndアルバム『Contra』収録曲。
ハープシコードのサウンドを中心として彼らのポップソング。
※ハープシコード・・・バロック音楽時代のピアノのようなもの。
この曲のPVでは西洋貴族のコスプレをしたメンバーたちがカリフォルニアの街に繰り出して好き勝手暴れるという奇妙な内容になっている。
PVの馬鹿馬鹿しさとは裏腹に、歌詞の中では「休日が待ち遠しく思う気持ち」と「休日を楽しめたとしても不安がなくならないかも」という複雑な悩みを表現している。
Cousins
2ndアルバム『Contra』収録曲。
ポストパンク系の乾いたギターサウンドが特徴的な彼らの代表曲!
初めて聞く方におすすめ!
まるでXTCを彷彿させるような奇妙でポップなギターリフから始まり、所々サーフロックのようなストラム中心のギターもある。
この曲のPVも面白く、狭い路地で疾走する台車にのって演奏する彼らの様子を楽しめる。
UKシングルチャートで39位を記録した。
USオルタナティブエアプレイで18位を記録。
Giving Up The Gun
2ndアルバム『Contra』収録曲。
バンドでもトップクラスで爽やかでキラキラしたポップソング。
おそらくシンセサイザーが奏でるベルのような音が特徴的であり、それに加えストリングスなどのアナログなサウンドが曲に彩を与える。
飛び道具のように入るエレクトロサウンドも味があって何度でも聞きたくなる。
PVは男女が室内テニスを楽しんでいる横でバンドが演奏している映像であり、PV冒頭で曲名の日本語直訳「銃をあきらめて」と大きくテロップで表示される。
Diane Young
3rdアルバム『Modern Vampires of the City』収録曲。
Vampire Weekendの中でも1番激しいロックソングだと思う。
とは言ってもオシャレ度合は全く損なわれないのが不思議でしょうがない。
PVは2種類ある。
一つはレオナルドダヴィンチ作の絵画『最後の晩餐』をパロディしたような激しいパーティの様子を写したもの。
もう一つはスウェーデンの自動車メーカー”サーブ”の車であるサーブ・900を2台燃やした様子をひたすら映したもの。
UKシングルチャートで50位を記録した。
USオルタナティブエアプレイで11位を記録。
USホットロックチャートで17位を記録。
This Life
4thアルバム『Father of the Bride』収録曲。
バンド最高傑作のひとつとして評価されている曲。
ラテン音楽のような雰囲気明るいとソフトロックのような叙情的なメロディが並立している。
まるでカリフォルニアの60年代音楽の特徴がすべて組み込まれているかのような様々なアレンジがこの1曲に濃縮されているため構成は複雑。
だが聞いていてストレスも感じない、むしろめくるめく変わっていくサウンドに期待して聞き入ってしまう。
なんとミュージシャンであり大物プロデューサーでもあるマーク・ロンソンがこの曲の制作に参加し、ベースラインを制作した。
UKシングルチャートで89位を記録した。
USホットロック・オルタナティブソングで11位を記録。
Sunflower
4thアルバム『Father of the Bride』収録曲。
フィーチャリングとして若手のオルタナティブR&Bの新星スティーブ・レイシーが参加している。
ジャズロックやネオソウルを意識しているギターミュージック。
イントロでギターフレーズとベースフレーズがユニゾンするところは、スティービー・ワンダーの『Sir Duke』を彷彿させる。
おすすめアルバム
『Vampire Weekend』(1stアルバム/2008年)
戦慄のデビューを飾り、新たなインディーロックを見せつけた衝撃作!!
彼らはイギリスのインディレーベルであるXLレコーディングスからこのアルバムをリリースしたが、リリースした最初の週で27,000枚以上の売り上げを記録し、USビルボードチャートに17位にランクイン。(最終的には50万枚以上の売り上げを記録。)
インディーでは異例の商業的成功を飾った。
また彼らのギターポップとアフロポップ、バロック音楽の融合というスタイルが高く評価され、批評家からの人気も当然高かった。
ローリングストーン誌が選んだ「オールタイム・ベストデビューアルバム100」にて24位にランクイン!
またピッチフォークが選んだ「2000年代のベストアルバム200」にも51位にランクインされた。
『Contra』(2ndアルバム/2010年)
前作を上回る商業的成功と批評家人気を得た彼らの名盤!!
ほとんどのバンドはデビューアルバムが成功しすぎると、次回作で評価を落とす傾向にある。
しかしVampire Weekendはあのデビューアルバムを上回る作品を作った!
このアルバム名の『Contra』というのは1987年にコナミから発売されたアーケードシューティングアクションゲーム『魂斗羅』(コントラ)から引用しているとのこと。
(おそらくボーカルのエズラの日本趣味から決定したのだろう)
特徴としては前作の音楽性に加えて、スカやダンスロックの要素が加わった。
楽器もシンセサイザーやオートチューンを取り入れたことで、一部専門家からは上質なシンセポップアルバムであると評されている。
ジャンルの幅広さゆえに多種多様なニーズに対応した雑食的アルバムになっている。
このアルバムもイギリスのインディレーベルであるXLレコーディングスからリリース。
にもかかわらずUSビルボードチャートで1位を記録!
2011年のグラミー賞にて「ベストオルタナティヴミュージックアルバム」にノミネート。
ピッチフォークが選ぶ「2010年代のベストアルバム200」にて94位にランクインした!
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