ブリティッシュポップの可能性を追求した革新的ロックバンド
TM:XTCは女性よりも男性の方がファンが多い?… pic.twitter.com/b1xWfqgPKZ
— THIS IS POP? (@long_live_xtc) May 22, 2024
XTC(エックス・ティー・シー)はセックスピストルズが誕生したあとの1977年に1stアルバム『White Music』でデビューしたポストパンクのバンド。
彼らは決して大人気のバンドではなかった。
しかし彼らの音楽はBlurやR.E.M.、カイザーチーフス、フランツフェルディナンドなどの後の世代に大きな影響を与えている!
また欧米圏だけでなく日本のアーティストのムーンライダースやスピッツ、POLYSICS、カジヒデキなど多くのアーティストに多大な影響を与えていた。
今回は彼らのおすすめ曲・おすすめアルバムのみを紹介します。
また彼らの略歴についても紹介しています!
メンバー
アンディ・パートリッジ
ボーカル・ギタリスト。
バンドの発起人であり、バンドの楽曲の3分の2の作詞作曲を手掛ける。
1970年代から80年代にかけて後にブリティッシュポップというイギリス特有のギターポップサウンドを形成し続けていたことから、90年代のBlurやOasis、Suedeといったバンドが中心となったブリットポップ・ムーブメントの礎を築いたと評価されている。
それゆえブリットポップのゴッドファーザーと呼ばれることもある。
しかし彼の主な影響元はThe Beach Boysやモンキーズなどのアメリカンポップスであり、都会的な華やかさと田舎の牧歌的な曲調を併せ持ち、BeatlesやRolling Stones、The Kinksにはない新たなイギリスらしさを見出した。
彼は1953年にマルタ島で生まれ、1957年にイギリスのウィルトシャー州スウィンドンに引っ越す。
その後10代になった彼は独学でギターを勉強して、Pink Floydやモンキーズ、ストゥージズ、ニューヨーク・ドールズ、アリス・クーパー、ピンク・フェアリーズのプロトパンクやサイケデリックバンドに夢中になったという。
1977年にXTCとしてメジャーデビューを果たして順調にキャリアを重ねていったが、1982年のアメリカツアー中のライブ上でアンディは神経衰弱を起こして急遽ライブは中止に!
その後アンディは舞台恐怖症だと診断されて、その後一切ライブで演奏はしていない。
その後はスタジオでの録音を中心とした活動に切り替え、今まで以上に作品を発表したり、The Dukes of Stratosphearという覆面バンドでサイケデリックな作品を発表したりとXTCをさらに上の次元へと高めるきっかけとなった。
また彼は熱心なコミック・玩具のコレクターとして知られていおり、彼の楽曲やアルバム名もDCコミックのキャラから引用していることが多々ある。
彼の作品に影響を受けたアーティストは多く、ダニー・エルフマン(オインゴ・ボインゴのリーダーであり映画音楽家)やジョン・フルシアンテ(Red Hot Chili Peppers)、レス・クレイプール(Primus)、ジョニー・マー(The Smiths)、ムーンライダーズの鈴木慶一など世界各地にいる。
コリン・モールディング
ボーカル・ベーシスト。
上記でアンディが3分の2の楽曲の作詞作曲を担当していると書いたが、残りの3分の1はコリンが作詞作曲している。
XTCがイギリスロック界隈で強い影響力を持つのは、アンディとコリンという非常に高いセンスをもつ2人がいたからだと断言できる。
彼は幼少期にベースを独学で学んでおり、Freeのアンディ・フレイザーを参考にしていたという。
その後はベースの練習よりも作詞作曲に力を入れるようになったという。
彼の作詞作曲の能力はもちろんのこと、ベースプレイも同業者から高く評価されている。
1986年にPink Floydはベーシスト兼ボーカルのロジャー・ウォーターズが脱退したため、後任のベーシストとしてコリン・モールディングに依頼したほどであった。(しかしコリンはXTCでの活動に専念するためこれを断っている。)
ただ2001年にXTC解散後、彼は作詞作曲に対する興味を失っていることを告白した。
だが2017年にXTCの元ドラマーテリー・チェンバーズと共にTC&I名義で再びレコーディングに参加している。
デイヴ・グレゴリー
My controversial theory on why XTC were not popular. Dave Gregory.
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ギタリスト。
1979年にXTCに加入。
地元がアンディと同じイギリスのウィルトシャー州スウィンドンであり、デイヴが地元のユースクラブや教会でジミ・ヘンドリクスのようなギターを弾いているのをアンディが見て「自分もこんな風にギターを演奏したい」と憧れていたそうだ。
アンディが憧れていた通りデイヴのギタープレイは凄まじく、1999年にXTCを脱退した後はピーター・ガブリエルやエイミー・マン、マーク・アーモンド(ソフト・セル)、マーク・オーウェン(Take That)など数多くのアーティストと仕事をしている。
テリー・チェンバーズ
ドラマー。
アンディやデイヴと同じくイギリスのウィルトシャー州スウィンドンで生まれ育つ。
幼少期のテリーは最初ピアノを弾きたかったが、両親にピアノを買うお金はないと言われて、ピアノを断念。
地元の食料品店で棚に商品を並べる土曜日のアルバイトでお金を貯め、14歳で初めてのドラムセットを購入した。
XTCの結成当時からドラマーを担当していたが、1982年に脱退してオーストラリアのバンドDragonのドラマーとして活躍する。
その後TC&Iという音楽グループをコリン・モールディングと共に結成し、活動している。
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