サウスパークの劇中歌はロックの名曲だらけ!?
『サウスパーク』の作者であるトレイ・パーカーとマット・ストーンはDVDAというロックバンドを組むほどの音楽好き。
(※トレイはメインボーカル、マットはバックボーカルとドラムを担当!)
特にトレイ・パーカーはコロラド大学でミュージカルを勉強していたため、音楽に関してはかなり精通している。
『サウスパーク』ではロックソングが劇中歌によく流れているが、有名なものから隠れた名曲までたくさんある!
トレイとマットの選曲センスの良さがうかがえる。
今回はそんなサウスパークで使用された名曲たちを紹介!!
今回はシーズン5から紹介します!!
※前回の記事
シーズン5
『Edge of Seventeen』 (Stevie Nicks)
Stevie Nicks(スティーヴィー・ニックス)は大物ロックバンドFleetwood Mac(フリートウッド・マック)の女性ボーカリスト。
Stevie Nicksはソロでも活躍しているため評価が高く、ローリング・ストーン誌が選出した「歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第98位にランクインした!
この曲『Edge of Seventeen』はUSビルボードチャートにて11位を記録したヒット曲!!
また映画『スクール・オブ・ロック』にてジャック・ブラックとジョン・キューザックがジュークボックスでこの曲を選んで歌いあうシーンもある。
この曲が登場したのはS05E09『爆笑短小ビンビンラディン』より。
イラク戦争の慰安部隊としてFleetwood Mac(フリートウッド・マック)が派遣されるのだが、バンドがアメリカを出発する際手違いでスティーヴィー・ニックスと勘違いして普通のヤギを連れて行ってしまう。
(※これはスティーヴィー・ニックスがヤギっぽい顔をしているという作者のジョーク)
そして戦地のステージでヤギをボーカルに据えたままバンドは『Edge of Seventeen』を演奏するのであった...
『On the Road Again』 (Willy Nelson)
Willy Nelson(ウィリー・ネルソン)はアメリカのカントリーミュージックの象徴であり、それだけにとどまらず他ジャンルのミュージシャンとのコラボでもよく知られている。
1985年の一大チャリティーイベント『USA for America』のメンバーでもあり、ローリングストーン誌が発表した『歴史上最も偉大なシンガー100』にて第88位!!
またローリングストーン誌が発表した『歴史上最も偉大なギタリスト100』でも第77位にランクインした!!
この曲はS05E13『ケニー、死亡。』で冒頭で使用された・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・それだけです...
『Jingle Bell Rock』 (Bobby Helms)
『Jingle Bell Rock』 は1957年にボビー・ヘルムズが発表したクリスマスソング。
もはやクリスマスの定番ソングになっており、チェット・アトキンスやホール&オーツなどたくさんのアーティストがカバーしている。
この曲が流れたのはS05E14『バターズ☆べりーマッチ』 。
バターズの父スティーブンの知られてはいけない趣味が母リンダにバレてしまい、リンダは発狂!!
発狂の末リンダはバターズを殺そうとする!!
リンダは車にバターズを乗せて、自分は車に乗らずエンジンとギアだけをかけてクリープ現象を
利用して車を池の方に突っ込ませた!
このとき車のラジオで流れていた曲が『Jingle Bell Rock』だった。
シーズン6
『Take on Me』 (A-ha)
A-haはノルウェー出身の3人組シンセポップバンド!
1985年に発表した『Take on Me』はMTVで何度も放送され、全米1位・全英2位の大ヒットとなった!!
そのためよく1発屋の烙印を押されるが、ほかにも『The Sun Always Shines on T.V.』(全英1位)や『The Living Daylights』(全英5位)などヒット作があるので注意してほしい・・・
この曲はS06E02『スキーなんか大嫌い!』の劇中歌とエンディングで使用された!
このエピソードは80年代青春映画あるあるを詰め込んだおすすめエピソード!
劇中歌では『Take on Me』のインストバージョンを流していたが、エンディングは歌ありバージョンを流した!
と思いきやA-haが歌っているバージョンではなく、スレイブ君の声優を担当していたジョン・ハンセンのカラオケバージョンだった!!
『U Can’t Touch This』 (MC Hammer)
MC Hammerは正真正銘の一発屋であり、ラッパー/ダンサー。
『U Can’t Touch This』は世界的に大ヒットした曲。
またMC Hammerはラッパーになる前は軍人であり、沖縄基地にいたこともあった。
この曲はS06E07『チン没 カートマン帝国』にて使用された。
曲が流れたというよりも、トゥイークが合図を出すのに使用した!
スタンとカイル、カートマン、トゥイークは事情により死体安置所に忍び込む必要があった!
ここでトゥイークは見張り役を担当。
カートマンはトゥイークに「警備員が来たらMC Hammerの曲にある『Hammer Time!』と言え!」と指示される。
シーズン7
こっから先は全てS07E13『子供キャバクラVSゴスキッズ』で登場した曲です!
『Don’t Know What You Want (Till It’s Gone) 』 (Cinderella)
Cinderella(シンデレラ)は1980年代に活躍したグラムロック/ハードロックバンド。
ジョン・ボン・ジョビに見いだされたことで、1stアルバム『Night Songs』でデビュー!
このアルバムが全米だけで300万枚以上の売り上げを記録した!
『Don’t Know What You Want (Till It’s Gone) 』 はバンドで最も売れたロックバラードソングである!
S07E13『子供キャバクラVSゴスキッズ』の冒頭のシーン。
スタンは友達とアメフトをして遊んでいたところ、自分のガールフレンド”ウェンディ”の親友であるべーべから伝言が来る。
べーべ「ウェンディがあんたと別れるって。」
スタンはショックを受けて固まってしまい、スタンの脳内で『Don’t Know What You Want (Till It’s Gone) 』が流れていた!!
『All Out of Love』 (Air Supply)
Air Supply(エア・サプライ)はオーストラリア出身のポップバンド。
甘いラブソングや失恋ソングが多いことで有名なグループ。
『Lost in Love』や『All Out of Love』、『The One That You Love』など様々なヒットシングルを世に放っている!
『All Out of Love』はUSビルボードホットチャートで2位を記録する大ヒットとなった!
しかしこの時期はダイアナ・ロスの『Upside Down』やQueenの『Another One Bites a Dust』のせいで1位になることはなかった。
S07E13『子供キャバクラVSゴスキッズ』のシーン。
スタンはウェンディにフラれたショックで学校にも来なくなり、部屋で引きこもっていたシーンで 『All Out of Love』が流れた!
『Living in America』 (James Brown)
説明不要のファンクの帝王、ジェームス・ブラウン!
この『Living in America』はサウスパークの作者マットが愛してやまない映画シリーズ『ロッキー』の4作目、『ロッキー4/炎の友情』でサウンドトラックとして作られた曲。
この曲はUSビルボードホットチャートで4位を記録した!
S07E13『子供キャバクラVSゴスキッズ』でカイルは失恋して元気をなくしたスタンを何とかしようと、子供用のキャバクラ『レーズンズ』に連れていく。
そして『レーズンズ』の店内BGMで『Living in America』が流れていた。
結果スタンは「つまんない!」といって効果なし、付き添いでいたバターズは『レーズンズ』の従業員であるレクサスにベタ惚れし貢ぎ奴隷と化する。
『Shock the Monkey』 (Peter Gabriel)
ピーター・ガブリエルは元Genesisのフロントマンであり、脱退後もソロで成功したミュージシャン。
民族音楽とポップ、ロックを融合させた独自の音楽により、グラミー賞を6度も受賞している。
『Shock the Monkey』はピーター・ガブリエルがアメリカで最初にヒットしたシングル。
ビルボードホットチャートでは28位、メインストリームロックチャートでは1位を記録した!!
S07E13『子供キャバクラVSゴスキッズ』でスタンはもう一度ウェンディとよりを戻そうとして、べーべに恋愛相談する。
べーべは「夜にウェンディの家のままで行って、窓の近くでピーター・ガブリエルを聞かせるの!」と提案。
ちなみにこれは映画『セイ・エニシング』(1989年公開)のパロディ!
映画では主人公がヒロインの家の前でラジカセでピーター・ガブリエルの『In Your Eyes』をながす。
しかしスタンは間違って同じピーター・ガブリエルの別曲『Shock the Monkey』を流してしまう!
するとスタンのことに気が付いたウェンディが窓から覗いてくれた!
また同時にウェンディの家にいたトークンも窓からのぞいたのであった...
今回はここまで!
第3弾も投稿しました!よろしくお願いいたします!
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