ベスト3
第3位『ピクルス・リックの冒険』(S03E03)
開始5分くらいはシリーズ史上最低回...だがそれ以降ただただリックの無双っぷりに惚れ惚れしてしまう傑作エピソード!?
リックは孫モーティと孫娘サマー、娘のベスと一緒に家族セラピーのため心療内科に行くはずだったがリックの姿がない。
するとガレージから声がするので行ってみるとリックはなんとピクルスになっていた。
リック曰くなぜピクルスになったかはわからないと言うが、モーティはピクルスになったリックの真上に家族セラピー開始時間に合わせて薬品が投与されるマシンを発見。
リックはこのことを指摘されても知らんふりを決めたのでベスは薬品を没収し、リックを置いて他の家族を連れて心療内科へと向かう。
実はリックは家族セラピーに行くのが嫌というだけでわざわざ自分の身体をピクルスに変えて、家族が出た頃に薬品によって体を元に戻すという作戦をとっていた。
だが不運にも作戦は失敗、ピクルスになってしまったから手も足も動かせない。
さらに野良猫や風、雨のせいでガレージから下水道に落っこちてしまう!
ほぼ絶望ともいえる状況にいるリックだがここから彼は天才と呼ばれる所以の復活劇を見せつける!!
ただただ見ていて気持ちがいい!!
最初このエピソードを見たときはずれ回だと思ってしまった、そりゃ主人公がただピクルスになってしまうだけの回が面白いはずがない。
しかし『リック・アンド・モーティ』はこのテーマでも物語を面白くしてしまう!!
ピクルスとなったリックがどうして動けるようになったのか、どのように下水道から脱出できたのか、結局家族セラピーには参加したのか、すべて見逃せないほど面白い!!
注目してほしいのはやはりアクション!!
今でも繰り返して観てしまう!!
第2位『スペースカーとミクロ宇宙』(S02E06)
リックがいつも乗っている宇宙船の燃料が判明!しかしそれは小さな宇宙でありそこに住む生物たちからエネルギーを奪っていた!?
面白いが少し哲学的な気分になって今の世界を考えてしまうエピソード...
リックとモーティ、サマーはアイスクリームが美味しいので有名な惑星に出かけていたが、いつも乗っている宇宙船が故障した。
どうやらバッテリーに異常があるみたいでリックとモーティは小型化してバッテリーの中に潜入、サマーは宇宙船の見張りをした。
バッテリーの中に入ったリックとモーティ。
実はこのバッテリーは「マイクロバースバッテリー」と言う発明で、中には大量の知的生命体が生活しており、リックが教えた発電方法を元に社会生活を送る一方で、余剰の電力をリックが宇宙船のエネルギーにしているのであった。
だが今はだれもリックが教えた発電方法で発電を行っていなかった。
というのもバッテリーの中のジープという天才科学者が「ミニバースバッテリー」という「マイクロバースバッテリー」とほぼ同じ発明をしていたのであった。
リックはジープに発明品を壊して元の発電方法に戻すように説得するが、ジープは聞く耳を持たない。
その後ジープは2人に「ミニバースバッテリー」の中を探検しないかと誘い、リックとモーティとジープは小型化して「ミニバースバッテリー」の中へと入る。
すると「ミニバースバッテリー」の中にもまた同じ発明をしたカイルという科学者がいて・・・
このエピソードを見ると「自分が今住んでいる世界も何かのバッテリーなのか?」と思ってしまう。
でもあまり深く考えないほうがいいかも?
と言うのも「ミニバースバッテリー」の中にいた科学者カイルはモーティにバッテリーの中の生物に過ぎないと知らされたときに、天才ゆえに深く考えすぎた結果自殺してしまったのだ。
賢い人ほどこのテーマについて考えるとドツボにハマっていくのかもしれない。
またリックとジープが賢さも狡さもほぼ一緒のレベルで争い合う描写が面白い。
と言うのもジープは自分がバッテリーの中の住人に過ぎないことを理解した途端、リックが元の世界にもどってしまうとバッテリー諸共世界を破壊することを理解していたので、何とかリックを元の世界に戻さず殺そうとしていたのは巧い展開だなと感じた。
脚本も巧みかつ哲学的な内容をテーマに落とし込んだのはかなりレベルの高いエピソードだと思う。
第1位『ニセモノか、ホンモノか』(S02E04)
家族崩壊の危機?!敵は記憶に寄生し増殖するエイリアン!??
ギャグの質の高さ、脚本の構成、敵の強さとその攻略法、どれをとっても面白い完璧なエピソード!!
※ただしある程度『リック・アンド・モーティ』のキャラクターを覚えている必要があるので初見で見ることはおすすめしない!
エピソードはモーティとサマー、ベス、ジェリーの家族が朝食をとっているところから始まる。
しかし食卓には視聴者には馴染みのない中年”スティーブ”がいる。
スティーブはジェリーの兄らしく、無職の弟の就活を手伝おうともしていた。
だがそこにリックが現れてスティーブを撃ち殺す!!
他家族が悲鳴を上げるがスティーブの死体は瞬く間にエイリアンの死骸へと変貌!!
リックは「そもそもジェリーの兄なんてものはいない、それはエイリアンが噓の記憶を人間に埋め込んでそれに擬態していたからだ!」と言う。
なんとエイリアンは噓の記憶の植え込みと擬態能力で星を乗っ取るのだという。
リックは自宅を完全に密閉状態にして擬態しているエイリアン探しを始める。
リックは元々の人数を確認するため家族を点呼する。
リック、モーティ、サマー、べス、ジェリー、プーピーバットホール...
???
しかしここからねぼすけゲイリーやフランケンシュタイン、執事のボレガード、恐竜カメラマンなど家族が増えていく...
果たしてエイリアンを突き止めることが出来るのだろうか?
いや~本当に面白いエピソード!!
視聴者が全く知らないキャラがあたかも前から出ていたかのように扱われるギャグ展開は珍しくないが、この手のギャグの最高峰がこのエピソードだと断言できる!
しかもただのギャグで終わらずサスペンスの要素もあって面白い!
しかしこの偽の記憶を植え付けるエイリアンはかなり手ごわい。
実はリックもエイリアンの見分け方がわからないので適当に家族友人を撃つ作戦をとっていた!
またたとえウソの記憶だとしても植え付けられた人間はそれを嘘だと認識できないし、実はエイリアンによって植え付けられた記憶とわかった後でもその記憶を忘れることが出来ない。
なのでリックが涙を呑んでエイリアンを撃つシーンもある。
しかもこのエピソードはあのリックが追い詰められる!!
でもこのピンチを救うのはなんと普段は助けられてばかりのモーティなのも熱い展開だ!!
このエピソードこそ『リック・アンド・モーティ』の中で最も巧みな脚本・構成を持ったものだと思う!
是非見てほしい!
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