初心者向け!伊藤潤二先生のホラー短編作品おすすめランキング10!

ベスト3

第3位『首吊り気球』

あらすじ

和子のクラスメイトでアイドルタレントでもある輝美が衝撃的な自殺をした。

それはマンションの外壁に自分を晒すようにして首を吊っていた。

この事件によって輝美の熱狂的なファンたちが次々と後追い自殺するが、そのほとんどが首吊り自殺だった。

さらに、輝美の幽霊が現れるという噂が広まり、目撃者の証言によるとその幽霊は輝美の首だけが空に浮かんでいるという。

輝美に関する事件のほとぼりが冷めつつあったある日、和子と友人たちが登校している途中に空から数体の謎の物体が襲ってくる。

それは和子と友人たちにそっくりな巨大な気球であった!

見どころ

伊藤潤二先生の代表的なホラー短編!!

自分とそっくりな顔の気球が紐で自分を絞殺しようとしてくるという奇天烈かつ不条理すぎる設定でホラー漫画界に衝撃を与えた!

そしてこの首吊り気球の恐ろしいところは、例えば自分の首吊り気球を倒そうとボウガンで破裂させてしまうと、なぜか自分の頭も破裂してしまうというところ。

この首吊り気球の大群が日本の空を覆っているシーンは絶望以外のなにものでもない...

是非見てほしい短編!!

第2位『長い夢』

あらすじ

ある日病院を訪れた男・向田哲郎は「長い夢を見て困っている」と医者に話した。

はじめは一晩で見る夢の中で2~3日いるように感じ、その日以降夢がどんどん長くなり、いまでは1年ほどの時間が続くという。

医者は向田哲郎の話を内心笑っていたが、検査で彼が寝ている間の脳波を調べたところ、睡眠中に異常な振れ幅と速さを確認!

脳波は通常の人間が起きているときよりはるかに上回る動きをしていたことで、医者は男の話を信じるようになった。

早速向田哲郎は入院するが、一向に治療方法は見つからない。

そして向田哲郎は徐々に異形な変貌を遂げていく・・・

見どころ

伊藤潤二先生の凄さは誰もやっていない切り口で恐怖を表現していること!

まさにこの『長い夢』はその代表格だと思う。

夢が長くなること、それはどれほどの恐怖かを淡々と描いていく。

長い夢を見てしまう向田哲郎は一度夢を見てしまえば、現実とは全く別の環境で何年も過ごすことになり、夢から覚めたあと自分が何者かもわからなくなってしまう。

また医者側の恐怖も描いている。

半信半疑であった医者は向田哲郎を診ていくうちにどんどん恐怖を覚える。

それは一晩経つたびに向田哲郎の性格や話し方が変わっていたり、さらにあらゆる言語や方言を話しだすという。

夢が長かったことを裏付ける描写がとにかくリアルで恐怖を感じる。

またこの向田哲郎が迎える結末をみんな見てほしい・・・

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第1位『阿彌殻断層の怪』

あらすじ

○○地方で巨大地震が発生したことで、数キロにわたる巨大断層が出現した。

その断層は阿彌殻岳(あみがらだけ)の近くにあることから阿彌殻断層と呼ばれ、人々は阿彌殻断層の不思議な魅力に取りつかれたように見に行く。

主人公の大脇もその一人で阿彌殻断層に行ったが、断層には無数の人型の穴があった。

その穴はちょうど人が1人入れるほどの大きさで、自然にできたものとは考えにくいものであった。

阿彌殻断層に訪れた人々の中には「あの穴は俺のため掘られたものだ」と言い出して、下着姿になって穴に入りだしてしまう。

一体この穴は何のために作られたものなのだろうか?

見どころ

伊藤潤二作品史上最も不可解で最も想像したくない傑作短編...

特に閉所恐怖症の人は注意!!

一見あらすじだけ読むと怖いというよりむしろ滑稽だが...

あまりネタバレはしたくないから微妙な表現になるが、骨延長手術のような恐怖だと思ってほしい。

骨延長手術とは生まれつき背が低い人のために施される治療法で、足の骨に特殊な金属器具を施して長い年月をかけて骨をの長さを無理やり伸ばすというもの。

骨はゆっくりとどんどん伸びていくため常に足に激痛が走っているという。

そして阿彌殻断層の穴に入ってしまった人は、骨延長手術のようにゆっくりと永遠とも思える痛みを受け続けることになる。

この恐怖を確認したい人はぜひ見てほしい!!

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