R18香港インモラル映画の最高峰...心して視聴してほしいエゲつないバイオレンスウイルスホラー映画!
※この映画はR18です
1990年代の香港に極悪の映画監督×俳優コンビがいた。
そのコンビは映画監督ハーマン・ヤウと俳優アンソニー・ウォン!
ハーマン・ヤウの創る凶暴・凶悪・下劣な世界観や物語!
アンソニー・ウォンが演じる醜悪で狂気的なキャラ!
この『最凶の二人』が贈る3つの映画の凶悪さ・卑劣さは全世界の映画ファンを震撼させた!
その3つの映画は
- 『八仙飯店之人肉饅頭』(1993年)
- 『タクシーハンター』(1993年)
- 『エボラ・シンドローム 悪魔の殺人ウイルス』(1996年)
であり、2015年に『スーパークレイジー極悪列伝』と称してヒューマントラストシネマ渋谷で18歳以上限定で上記3作が公開されていた。
そして今回紹介する映画は『エボラ・シンドローム 悪魔の殺人ウイルス』(1996年)!
エボラウイルスとはエボラ出血熱を引き起こす実在のウイルスであり、一度感染するとはじめは発熱や倦怠感が現れ、最終的に体中の穴から血が出て死に至る致死率最大90%の感染ウイルスである。
そんなウイルスに感染しているのに無症状の男が町を練り歩き平然と生活していたら...
コロナ禍を経験した世代だからこそ1996年当初よりも恐怖を感じる人が多い映画を今回は紹介!!
あらすじ
1986年の香港、主人公でありチンピラのカイはマフィアのボスであるクアンの妻と肉体関係であったが、クアンはカイと妻の浮気現場を目撃!
クアンの妻は「カイが無理やり迫ってきた!」と言い、クアンはカイに落とし前をつけさせようとするが返り討ちに会い、カイはクアンと妻、その部下をその場で殺害する!
またカイは殺害現場を目撃していたクワンの娘リリーを殺そうとするが、別の目撃者に邪魔されたためその場を去る。
その後カイは指名手配犯となるが、すぐに南アフリカ共和国に逃亡する。
10年後の1996年、南アフリカ共和国でカイは中華料理店で働いていたが上司のケイとその妻にいじめられていた。
当時南アフリカ共和国はアパルトヘイトが撤廃された直後であったものの人種差別が残っており、精肉店はアジア人に対してぼったくり価格で販売していた。
このような事情があったためケイはカイを連れて、ズールー族から安く豚肉を仕入れようとする。
しかしズールー族の集落ではエボラウイルスが流行っており、カイたちはその村のブタを買ってしまう!
ズールー族の集落から帰る途中、カイは居眠り運転したせいで木に衝突して車を故障させる。
ケイが車の修理をしている間にカイは倒れているズールー族の女性を見つけ、誰もいないことを気にしながらカイはその女性を強姦するが、その女性はエボラウイルスに感染していた。
車の修理も終わり無事中華料理屋に帰宅したカイとケイだが、カイは働いている途中に高熱を出して倒れてしまう!
上司のケイはすぐに医者を呼んでカイを診てもらい、エボラウイルスに感染していることが判明してすぐに病院に連れていくことを勧める。
ただケイはカイが殺人犯であり不法滞在者であることを知って安くこき使ってきたため、カイを病院に連れていけない。
そしてケイの妻はカイを人知れず森に捨ててしまおうと言う。
しかし、カイは生まれながらエボラウイルスの免疫を持つ1000万人に1人レベルの特殊体質であった!
高熱からすぐに復活し生きる病原体と化したカイはケイ夫妻に鬼畜な報復を開始!
さらにカイの暴走は収まらず、関わる人間すべてを地獄の底へと突き落としていく!!
見どころ
自称”グロいやつ大丈夫”さん、気をつけて!
映画『テラーファーマー』を紹介した時も同じようなことを言ったが、血や臓物が出てくる程度のグロでは終わらない。
この映画の恐ろしいところはエボラウイルスという要素を抜きにしても目を背けたくなる描写が多すぎるところだ。
何といっても主人公カイの下劣さは毎回視聴者の想像を上回り、絶対にやってほしくないこと丁寧にやってそのうえで予想以上の気持ち悪さを見せつける。
そんな主人公カイがハチャメチャなのにも関わらず妙なリアリティを感じるのは、彼は失うものがない上に欲望の忠実過ぎるというバックボーンがあるからだと思う。
カイには家族もお金も恋人もいない、持たざる者はモラルを守るという余裕も必要性を感じたりもしない、常にその時だけを生きているみたいで後先のことは考えない。
そんな男がエボラウイルスの保菌者として南アフリカ共和国や香港を恐怖のどん底へと突き落とす...
怪演した”アンソニー・ウォン”の苦悩...
とにかく内容がエゲつない映画であるが、とんでもないエゲつなさを表現するのに主人公カイを演じた俳優”アンソニー・ウォン”の存在は不可欠であった。
普段は愚鈍な雰囲気だし相手が強いと下手に出る小物であるが、彼が追い込まれたときに発揮する異常な攻撃性は見るものを圧倒し、同時に畏怖を抱かせる。
現代でよく言われる”無敵の人”のような突飛な行動は視聴者を驚かせ、映画を面白くした。
しかし俳優アンソニー・ウォン本人は血や暴力のある映画は大嫌いだという...
そもそも彼は80年代から90年代のときに演じてきた役のほとんどが嫌いだったらしく、嫌でも家族を養うために引き受けていたという。
アンソニー・ウォンがこのようにグロテスクな映画に出るようになったのは『八仙飯店之人肉饅頭』(1993年)での演技が高く評価されたためである。
『八仙飯店之人肉饅頭』(1993年)は今回紹介した映画『エボラ・シンドローム 悪魔の殺人ウイルス』と同じ監督ハーマン・ヤウの作品であり、アンソニー・ウォンはあまりの怪演っぷりを高く評価され、香港で一番の名誉である香港電影金像奨の最優秀男優賞を受賞!
これを機に「ヤバい演技をする個性派俳優」というイメージが固定されて似たような役ばかり貰ったという。
しかしアンソニー・ウォンは人気香港アクション映画『インファナル・アフェア』シリーズのレギュラー役である。
『インファナル・アフェア』とは香港出身の世界的スターのアンディ・ラウとトニー・レオンをダブル主演に据えた香港オールスター的映画であり、アンソニー・ウォンは彼らと並ぶほどの名優なのだ。
だからアンソニー・ウォン=ヤバい映画の主役というイメージは持たないでほしい!
視聴するには?
何を血迷ったのか...この作品は現在Amazon Primeで配信されている!!
ただ18歳以上でないと見られないので注意してほしい!!
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