エドガー・ライト監督による名作B級コメディ映画３部作をまとめて紹介！
まず「スリー・フレーバー・コルネット3部作」という名称をほとんどの人は知らないと思う。
「スリー・フレーバー・コルネット3部作」（以下略称「コルネット3部作」）は
- 『ショーン・オブ・ザ・デッド』（2004年）
- 『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』（2007年）
- 『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』（2013年）
の3作品のことを指す。
この3作品に共通している点は3つ。
- エドガー・ライトが監督をしていること。
- エドガー・ライトとサイモン・ペッグが脚本を書いていること。
- サイモン・ペッグとニック・フロストがW主演を務めていること。
エドガー・ライト
サイモン・ペッグ
ニック・フロスト
イギリス出身の3人から生まれる一種のパワーによって全世界のコメディ映画界に衝撃をもたらした。
今回は「コルネット3部作」について紹介します。
また今後は「コルネット3部作」それぞれの映画についての記事を投稿する予定です。
なぜ「スリー・フレーバー・コルネット3部作」と呼ばれるの？
”コルネット”というのはアイスクリームのこと！
「コルネット3部作」それぞれの映画に”映画を象徴するアイスクリーム”が登場する。
『ショーン・オブ・ザ・デッド』はゾンビ映画のため、血を表す赤色のストロベリーアイスクリームが登場する。
『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』は警察アクション映画のため、警察を表す青色のブルー・オリジナルアイスクリームが登場する。
最後の作品『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』はSF映画のため、サイエンスフィクションを表す緑色のミントチョコチップアイスクリームが登場する。
よって「コルネット3部作」と呼ばれるようになったのだ。
しかし「コルネット3部作」という企画はエドガー・ライトの冗談から生まれたものだった！！
『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』の宣伝ツアー中にエドガー・ライトが作中に出てくるアイスクリームについて言及した。
そのときに次回作でもアイスクリームが出てくるかもしれないということをほのめかした結果、世間・業界から予想以上に注目を浴びることになった。
世間の反応を受けたエドガーは急遽3部作構成に仕立て上げようと考え、『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』の脚本執筆を始めたのだという。
ライトは3部作に、
- 「集団の中の個人」
- 「成長すること」
- 「ひっきりなしに襲ってくる思春期の危険」
という共通のテーマを持たせた。
「コルネット3部作」を簡単に紹介！
『ショーン・オブ・ザ・デッド』（2004年）
冴えない家電量販店の店員”ショーン”とその親友のニート”エド”が繰り広げるゾンビコメディ映画！！
アホな二人が恋人・家族・知り合いを巻き込んで、ゾンビにあふれた町を脱出しようとする。
本作はジョージ・A・ロメオの名作ホラー映画『ゾンビ』のパロディであるが、本家ジョージ・A・ロメオはこの『ショーン・オブ・ザ・デッド』を大変気に入っていた。
そのためのちにジョージ・A・ロメオの映画『ランド・オブ・ザ・デッド』でエドガー・ライトとサイモン・ペッグがゾンビ役として密かに出演している。
『エンターテインメント・ウィークリー』誌では、2014年に発表された「ゾンビコメディ・ベスト12」の第1位に輝いている。
また『エンパイア』誌で2012年に発表された「最高に面白いコメディ映画50本」にて第10位にランクインした。
またディズニー＋で配信中の『フィニアスとファーブ』のシーズン４の特別編「ゾンビの町ダンヴィル」というエピソードで、サイモンとニックの二人がゲスト声優として参加した！
『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』（2007年）
優秀な都会の警官と怠け者田舎警官コンビによるクライムサスペンスコメディ！！
『ダーティハリー』や『フレンチコレクション』・『ダイハード』・『リーサルウェポン』などの名作クライムアクション映画をパロディしたコメディ映画。
コメディ色が強いもののクライム映画では不可欠な謎解き要素もしっかりと用意されている名作映画！
『エンパイア』誌で2012年に発表された「最高に面白いコメディ映画50本」にて第16位にランクインした。
『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』（2013年）
中年でアルコール中毒のゲイリーは地元の幼馴染の友人4人と20年ぶりに再会したが、地元が密かに宇宙人に乗っ取られているというホラーSFコメディ！！
ゲイリーが学生時代に達成できなかった「一晩に5人で12軒のパブで梯子酒」という記録に再挑戦するという企画が個人的にかなり心が惹かれた。（※僕はアルコール中毒ではない）
映画の内容を詳しくいうのは野暮だが、主人公ゲイリーの仲間の中で唯一輝かしい過去に囚われていた境遇にほろ苦い悲しさを感じる映画だった。
2014年3月にロンドンで開催された第19回エンパイア賞で『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』は”最優秀英国映画賞”を受賞しました。
実は他にも著名俳優が「コルネット3部作」に出演している！！
エドガー・ライト、サイモン・ペッグ、ニック・フロストの3人以外にも「コルネット3部作」に毎回出演している俳優がいる！
その中でも有名な俳優を紹介します！
マーティ・フリーマン
英国を代表するコメディ俳優！
『ラブ・アクチュアリー』（2003年）や『銀河ヒッチハイクガイド』（2005年）に出演。
またピーター・ジャクソン監督による『ホビット』3部作の主役”ビルボ・バギンズ”を務めた。
近年では『ブラックパンサー』で主人公ブラックパンサーをサポートするエレヴェットの役で有名だ。
ビル・ナイ
英国の名ベテラン俳優。
『ラブ・アクチュアリー』（2003年）に出演し、英国アカデミー賞の最優秀助演男優賞を受賞した！
またあの大人気シリーズ『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの名悪役”デイヴィ・ジョーンズ”を演じている！
レイフ・スポール
英国の俳優。
『プロメテウス』
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』
『メン・イン・ブラック:インターナショナル』
など大物映画に多数出演している！
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