おすすめ曲
The Number of the Beast
『The Number of the Beast』 (3rdアルバム/1982年)、収録曲。
彼らの初期の代表曲であり、ライブ定番曲!
イントロの高揚感あふれるブリッジミュートしたギターから、ブルースがシャウトするところあたりでかなり盛り上がり、その盛り上がりを曲の最後まで維持できるほどのエネルギーを持つ!
The Number of the Beastとは獣の数字「666」のことであり、作曲したスティーブは映画『オーメン2』と詩人ロバート・バーンズの詩『Tam o’ Shanter』からインスピレーションを得たという。
またこの曲は悪魔崇拝的な表現があったため世間で論争を巻き起こしたが、それにもかかわらず人気を博す。
UKシングルチャートで18位を記録。
マーティン・ポポフが18000のジャーナリストやミュージシャンたちからの票を集めたメタルの名曲ランキング『The Top 500 Heavy Metal Songs of All Time』にて第6位に選出された!
Run To The Hills
『The Number of the Beast』 (3rdアルバム/1982年)、収録曲。
イントロのギターリフのチョーキングが気持ちよくて何度でも聞いてしまう曲!!
この曲はアメリカ大陸に移住したヨーロッパ移民によるネイティブアメリカンのクリー族への侵略について歌っている。
1番の歌詞はネイティブアメリカンの視点から、2番の歌詞はヨーロッパ移民の視点からと言う構成になっている。
UKシングルチャートで7位を記録。
VH1が選ぶ「最も偉大なメタルソング40」にて27位にランクイン!
Hallowed Be Thy Name
『The Number of the Beast』 (3rdアルバム/1982年)、収録曲。
恐らく専門家や批評家たちからの評価が一番高い名曲!!
7分にも及ぶ長編の叙情詩であり、「死刑囚が絞首刑を待つ」という内容であるがこの暗いテーマを怒号の展開とメロディでかなりドラマチックに仕上げている!!
Dream TheaterやMachine headなどの著名なメタルバンドがこの曲をカバーしている。
The Trooper
『Piece of Mind』 (4thアルバム/1983年)、収録曲。
Iron Maidenの中で最もキャッチーで印象に残るリフが特徴的なのがこの曲!!
疾走感とツインギターによるソロパートの聴きごたえはメタル界でも随一!!
この曲はクリミア戦争(1853~1856年)の最中、バラクラヴァの戦いについて歌ったもの。
UKシングルチャートで12位。
USビルボードメインストリームロックでは28位を記録。
また別バージョンのアニメーションMVも制作されているのでそちらもおすすめ!!
Aces High
『Powerslave』 (5thアルバム/1984年)、収録曲。
この曲もIron Maidenの中でも人気が高い曲の一つであり、ライブのオープニングでよく演奏される!
歌詞は第二次世界大戦中のバトル・オブ・ブリテンを題材にしている。
(※バトル・オブ・ブリテン・・・ナチスドイツによるイギリス本土上陸作戦の前哨戦として、1940年に行われた航空戦。イギリスにとって国の命運を賭けた戦いと言われる。)
何と言ってもメロディアスなギターリフとテクニカルなベースラインの絡み具合がリスナーを興奮させる!!
Arch Enemyやchildren of bodomなど後世の有名なメタルバンドたちがこの曲をカバーしている。
またミュージックビデオの冒頭では、当時のイギリスの首相チャーチルによる徹底抗戦を誓った有名なスピーチが流れている。
UKシングルチャートで20位。
Wasted Years
『Somewhere in time』 (6thアルバム/1986年)、収録曲。
世界ツアーでメンバー全員が疲弊していた時期に作られた曲で、主にエイドリアン・スミスが作曲した。
歌詞もバンドの楽曲の中では内省的なものとなっている。
しかし楽曲自体はポップな方でメタルと言うより、ハードロック的な曲調のように感じる。
ギターソロもどちらかと言えばLAメタルのようなメロディを感じさせる雰囲気がある。
UKシングルチャートで18位。
The Evil That Men Do
『Seventh Son of a Seventh Son』 (7thアルバム/1988年)、収録曲。
Hallowed Be Thy Nameに並ぶ叙情的なメロディやドラマチックな曲展開を4分30秒で楽しめる名曲!!
曲のタイトルはシェイクスピアの戯曲『ジュリアス・シーザー』の一節である『”The evil that men do lives after them; The good is oft interred with their bones.”(人間の悪行はその人の死後も生き続ける。善行はその人の骨と共に沈められる。)』から引用されている。
渋さを感じさせるメロディを聴きたいならこの曲が一番おすすめ!!
UKシングルチャートで5位!
Wickerman
『Brave New World』 (12thアルバム/2000年)、収録曲。
この曲は長年バンドを脱退していたブルース・ディッキンソン、エイドリアン・スミスが復帰した後作曲されたもの。
疾走感とメロディアスの緩急が素晴らしくて跳ね回るような軽快なギターリフでリスナーを一気に引き込んでくれる!!
またこの曲は2001年のグラミー賞のベスト・メタル・パフォーマンス部門にノミネートされた!
UKシングルチャートで9位。
USビルボードメインストリームロックでは19位を記録。
この曲によりIron Maidenは復活を遂げて1980年代以上の活躍を見せつけた!!
おすすめアルバム
『The Number of the Beast』 (3rdアルバム/1982年)
新しいボーカルのブルース・ディッキンソンを据えてリリースされたメタル史に残る最重要アルバム!!
前任のボーカルであったポール・ディアノはパンクロッカーさながらのシャウトが特徴であったが、ブルースはオペラのような歌い方が特徴的であった。
そのためメンバーはブルースの歌唱にマッチする楽曲を一から作ることとなり、結果としてバンドの曲調を一新することとなった!!
結果『The Number of the Beast』はドラマティックで複雑な曲展開や構成が目立つアルバムへと昇華され、さらにその一曲一曲のクオリティも高いものとなった。
だが楽曲の内容やアルバムジャケットの絵柄から「悪魔崇拝的な内容だ!」と各種宗教団体から批判を受けてレコードをハンマーでたたきつぶされるなど話題になった!!
しかしそんな批判とは裏腹にこのアルバムは大ヒットを記録!!
UKアルバムチャートで1位を記録!!
USビルボード200で33位を記録!!
また現在でも恒常的に売られているアルバムで2023年現在でこのアルバムが2000万枚以上売られている!
ローリングストーンズ誌が2017年に発表した『史上最も偉大なメタルアルバム100』にて第4位にランクイン!!
『Powerslave』 (5thアルバム/1984年)
戦いと古代文明をモチーフにして作られたバラエティ溢れる名盤!!
1984年の当時の彼らは世界的に人気を博しており、ワールドツアーを行った後3週間の休暇を経てレコーディングされたのがこのアルバム。
やはり収録されている『Aces High』と『2 Minutes to Midnight』がファンからの人気が高いため、このアルバムを一番と呼ぶ人も多い。
さらに13分にも及ぶ大作『Rime Of The Ancient Mariner』も見逃せない!
またこのアルバムをリリース後、Iron Maidenは再びワールドツアーを行う。
その最中Queenの名ライブとも名高いブラジルでの公演『ロック・イン・リオ』でIron Maidenはゲストとして参加し大きな盛り上がりを見せる!!
UKアルバムチャートで2位を記録!!
USビルボード200で21位を記録!!
ローリングストーンズ誌が2017年に発表した『史上最も偉大なメタルアルバム100』にて第38位にランクイン!!
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