サウスパークの劇中歌はロックの名曲だらけ!?
『サウスパーク』の作者であるトレイ・パーカーとマット・ストーンはDVDAというロックバンドを組むほどの音楽好き。
(※トレイはメインボーカル、マットはバックボーカルとドラムを担当!)
特にトレイ・パーカーはコロラド大学でミュージカルを勉強していたため、音楽に関してはかなり精通している。
『サウスパーク』ではロックソングが劇中歌によく流れているが、有名なものから隠れた名曲までたくさんある!
トレイとマットの選曲センスの良さがうかがえる。
今回はそんなサウスパークで使用された名曲たちを紹介!!
今回はシーズン8から紹介します!!
※前回の記事
シーズン8
『Scarface (Push It to the Limit)』 (Paul Engmann)
カルト的に人気を誇るギャング映画『スカーフェイス』の劇中歌!!
この曲は主人公トニー・モンタナがマイアミの麻薬王を倒し、トニー自身が新たな麻薬王として君臨し成りあがっていくシーンで使用された。
S08E02『ステロイドで金メダル!?』で使用された。
カートマンは障害児の子供のためのスポーツ大会『子供用パラリンピック』の存在を知り、「俺がもし障害者のフリして出場したら勝ちまくれるんじゃね?」と思った最低な回。
カートマンは子供向けパラリンピックに出るためにしたこと。
それは障害児の研究!
自分が完璧に障害児の演技をするために、カートマンは恐ろしいほどの情熱を見せる!
このときに流れていたのが『Scarface (Push It to the Limit)』 だった。
『Shake That Ass Bitch』 (Splack Pack)
ヒップホップアーティストのSplack Packが1993年に発表した曲。
彼のヒット曲『Shake That Ass Bitch』は S08E04『対決!ダンス・バトル!』で登場!
オレンジカウンティ出身のダンスキッズたちがこの曲に合わせて華麗なダンスを見せる。
またこの曲は『リック・アンド・モーティ』のS01E11『留守宅にて』でも使用された!!
『Achy Breaky Heart』 (Billy Ray Cyrus)
Billy Ray Cyrus(ビリー・レイ・サイラス)はあの『ハンナ・モンタナ』で有名な歌姫マイリー・サイラスのお父さん。
彼が1991年に発表したシングル『Achy Breaky Heart』はアメリカで4位、イギリスで3位、オーストラリアでは1位を記録する大ヒット曲となった。
しかし彼はそれ以降ヒット作に恵まれず、一発屋として扱われる...
S08E04『対決!ダンス・バトル!』で登場!
息子のスタンが町の中でダンスキッズたちにイカしたダンスを見せつけられるも黙ってみているしかなかったという話を耳にしたランディは激怒!
ランディは「次にダンスキッズにあったらこのダンスを見せつけろ!」といい、あるダンスをスタンに伝授する。
そのダンスの曲こそが『Achy Breaky Heart』 であった!
しかしこのランディの教えが後に悲劇を生み出すことに...
シーズン9
『Raining Blood』 (Slayer)
スラッシュメタル四天王の一角を担うSlayer(スレイヤー)!!
SlayerはあのMetallica、Megadeth、Anthraxに並ぶメタルバンド。
このRaining BloodはSlayerの中でも特に人気の高い曲。
この曲はS09E02『ヒッピー追い出し作戦』で使用された。
サウスパークでヒッピーが大量発生するようになった。
なぜならサウスパークでヒッピーによる音楽フェスが開催される予定であったから。
しかしカートマンは大のヒッピー嫌い!!
カートマンはヒッピー全員を街から追い出そうと市長に提案するが断られる。
だがヒッピーたちによるマリファナの煙が深刻化し、サウスパークの大人たちは再びカートマンの元へ行って「ヒッピーを退治してほしい!」と頭を下げる。
カートマンはあるプランを立てる。
それはフェスステージを目指してヒッピーの大群を改造ブルドーザーで轢き殺していき、フェスステージのスピーカーから大音量の「Raining Blood」を流すというもの。
どうやらヒッピーはスラッシュメタルが嫌いらしい。
『Who Let The Dogs Out』 (Baha Men)
1977年に結成されたバハマのポップバンド、Baha Men。
2000年に発表した曲『Who Let The Dogs Out』 が世界中でヒットし、2001年のグラミー賞でベストダンスレコーディング賞を受賞した!!
この曲は今でもアメリカにてスポーツ試合やスポーツイベントなどでよく使用される。
S09E03『エージェントでボロ儲け!?』にて使用される。
トークンがコロラドの美人コンテストで歌って賞金200ドルをもらった。
金のにおいを嗅ぎつけたスタン、カイル、カートマン、ケニーの4人がトークンのマネージャーになると申し出る。
トークンがトントン拍子で成功していく様子を見て、4人は浮かれて『Who Let The Dogs Out』を歌いだす!!
『You’re the Best』 (Joe Esposito)
映画『ベスト・キッド』のテーマ曲!!
またJoe Espositoは映画『フラッシュダンス』の劇中歌「Lady Lady Lady」を歌っていたことでも有名である!
この曲が流れたのは神回と名高いS09E08『The Losing Edge』。
映画『ロッキー』のパロディ回。
バカ親父のランディが息子の少年野球の試合を観に行くたびに、観戦している大人たちに喧嘩を吹っ掛け乱闘騒ぎをを起こすクレイジーな回。
ことあるごとになぜか『ベスト・キッド』の劇中歌である『You’re the Best』 が流れた。
『Up Where We Belong』 (Joe Cocker & Jennifer Warnes)
映画『愛と青春の旅立ち』(リチャード・ギア主演)のテーマソング。
この曲は当時アメリカで大ヒットし、USビルボードホットチャートで1位を記録。
1983年のグラミー賞で最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞を受賞!
また同年のアカデミー賞でアカデミー歌曲賞を受賞している。
この曲はS09E07『エレクション・デー』で使用された。
ジミーには誰にも言えない悩みがあった。
それは突然アソコが固くなること...
マッケイ先生に内緒で相談してもズレた対応しかしてもらえなかった。
またもうすぐ学校主催のタレントショーが近づいているため、股間の問題をいち早くどうにかしないといけない!
ジミーは恥を忍んでバターズやカートマン、バーブラディ巡査たちに相談した。
結果ジミーは繁華街に行き売春婦のお世話になることに!?
この時流れた曲が 『Up Where We Belong』
名曲を汚すとはまさにこのことだ!!
シーズン10
『Live to Win』 (Paul Stanley)
あの特徴的な化粧とコスチュームで有名な大人気ハードロックバンドKISSのギター/ボーカルであるPaul Stanley(ポール・スタンレー)。
この曲「Live to Win」は彼のソロアルバムである『Live to Win』に収録されている曲。
この曲が流れたのはS10E08『Make Love, Not Warcraft』のワンシーン。
主人公たち4人が人気オンラインゲーム『World of Warcraft』で遊んでいたが、悪質なプレイヤーキラーがプレイの邪魔をするせいで全然楽しめない。
スタンとカイル、ケニーはゲームは辞めてバスケで遊んでいたが、カートマンは諦めていなかった!
カートマン「お前ら、一日中ちんけなボール遊びをするか?大切なことを成し遂げるか?」
この一言でスタンとカイル、ケニーは打倒プレイヤーキラーを目指し心を入れ替え、4人はすべての生活を投げうってオンラインゲームに熱中する!!
このときに流れる曲が「Live to Win」
ちなみにこのエピソードが放送されたのはポール・スタンレーのソロアルバム『Live to Win』が発売される20日前であり、 どのメディアよりも先にサウスパークにてリリースされた!!
『Oh Yeah』 (Yello)
大富豪の実業家でギャンブラーでもあるディーター・メイヤーとボリス・ブランクからなるスイスのバンド、Yello。
サウンドを手がけるボリスは10万以上にものぼるオリジナル・サンプリング素材を多用しファンキーで独特なサウンドを構築、エレ・ポップやディスコからジャジーなバラードまで多彩な曲を展開している。
この曲が流れたのはS10E11『Hell on Earth 2006』!!
地獄の王サタンは地獄の住人たちや悪魔に自分の力を見せつけるため、超豪華なハロウィンパーティーを企画していた。
それはロサンゼルスの超豪華ホテルを貸し切っての仮装パーティー。
サタンはパーティーをより良いものにしようと地獄の参謀たちを集めて会議を始める。
そこで原寸大のフェラーリを象った巨大ケーキを振舞うことになった。
そのケーキを用意するのは以下の3人
- ジェフリー・ダーマー
- ジョン・ゲイシー
- テッド・バンディ
全員実在のアメリカ犯罪史に名を遺す凶悪犯たちだった。(怖いから各自調べてください。)
こんなメンバーがケーキを作るときのBGMが『Oh Yeah』 であった!
『Can’t Fight This Feeling』 (REO Speedwagon)
REO Speedwagonは1967年に結成され、1971年にデビューしたがなかなか売れないバンドであった。
そのころは「アメリカで最も売れていないが、長続きしているバンド」と評されるほどだった。
しかし1980年代に入ってようやくブレイクした!!
「Can’t Fight This Feeling」はUSビルボードホットチャートで1位を記録した!!
この曲が流れたのはS10E10『Miss Teacher Bangs a Boy』。
カイルの弟のアイクは3歳児だが天才のため飛び級で幼稚園に通っている。
そんなアイクは担任の先生であるスティーブンソン先生に密かに恋をしていた。
だがアイクが内緒でお絵描きで描いた「スティーブンソン先生とアイクが仲良くしている」絵がみんなにバレてしまい、クラスのみんなに揶揄われる。
スティーブンソン先生は放課後アイクを呼び出し、「あなたは生徒で私は先生、恋人にはなれないの」とクソ真面目に言い放ったが...
スティーブンソン先生「でもあなたはとても素晴らしいわ、頭も良くて、才能もあって、大人びていて、こんなに思ってくれて、私こんな気持ち初めてだわ!でもわたしは教師よ。こんな気持ちになるなんて!でも無理よ・・・無理よ!」
といって2人は世間に内緒で恋愛関係となる!!
このときに流れていた曲が「Can’t Fight This Feeling」!!
この気持ちを抑えられない!!
まさしくこの時の状況を表した曲であった!!
『Song2』 (Blur)
ブリットポップの立役者的なバンド、Blur。
彼らが支え続けたブリットポップに別れを告げ、新しい局面へと向かったときの名曲『Song2』。
全英シングルチャート2位を記録!
アメリカのビルボード・オルタナティブロックチャートで6位、メインストリームロックチャートでも25位とアメリカでの受け入れられたことを象徴する曲となっている。
この曲はS10E14『Stanley’s Cup』で使用された。
新聞配達のバイトをしていたスタンだが違法駐輪をしていたため、仕事で使う自転車をレッカーされてしまった。
スタンが自転車を取り返す唯一の手段。
それは社会奉仕活動の一環としてちびっこ弱小アイスホッケーチームのコーチとして働くこと。
スタンは何とかしてそのチームを鍛えてライバルチームに試合を挑むが、スタンのチームはかなりヘタクソのまま!
さらにライバルチームもヘタクソ!!
両チームともホッケーに触ることもなく試合が終わる...
そんなくだくだな試合の最中、カッコいい音楽である「Song2」が流された!!
ちなみにこのエピソードは映画「飛べないアヒル」のパロディである!
是非見てほしい!!
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