おそらく永遠にネタにされ続けるであろうシュワちゃんのクリスマスコメディ映画!
シュワちゃんこと、アーノルド・シュワルツェネッガーは世界を代表するアクションスター!!
しかし一方で『ツインズ』・『キンガートン・コップ』・『ジュニア』・『デーヴ』などコメディ映画にもたくさん出ている。
今回紹介する映画『ジングル・オール・ザ・ウェイ』もそのコメディのうちの一つだ。
この映画は1996年に公開されたクリスマスコメディ映画!
シュワちゃんが息子の大好きなおもちゃ「ターボマン」の人形をクリスマスプレゼントとして買うために大暴れする映画!!
しかしこの映画、割と本国アメリカでは評価が低い...
あのラジー賞にノミネートされるくらい。
でも僕はこの映画が好きだ。
小難しい話もないし、誰が見ても楽しめる王道のコメディ!!(でも消費主義を皮肉ったブラックジョークもあるが...)
また笑えるだけでなく学ぶこともできる...
早速この映画を紹介していく!
あらすじ
運動器具会社社長のハワード(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、仕事に追われる多忙な日々を送っている。
そのため8歳の息子ジェイミーとの約束を破ってばかり。
それでもある日、ハワードは息子ジェイミーの空手の段の授与式に行くことを約束した。
それにもかかわらず、ハワードは仕事に追われその約束も破ってしまう。
完全にジェイミーに愛想をつかされたハワード...
ハワードはジェイミーの機嫌を取るため、クリスマスプレゼントとして子供たちに大人気の「ターボマン」フィギュアをプレゼントすることを約束する。
しかしクリスマスイヴ前日、ハワードは妻リズに「1週間前に予約するように頼んだ?」と言われるまでそのことをすっかり忘れていた。
とっさにハワードは「ああ、頼んでおいた!」と噓をつくと、リズは「よかった、ターボマン人形は大人気だから今頃買いに行ってもどこも売り切れでしょう」という...
クリスマスイヴ当日朝、ハワードは慌てて買いに行くことになる。
ハワードはジェイミーに「ターボマンが登場するクリスマス・パレードまでに戻る」と言ったものの、どこの店に行っても品切れ!!
はたしてハワードはターボマンのフィギュアを買えるのであろうか!?
見どころ
子供と大人とでは見方が変わる良作コメディ
子供と大人、同じクリスマスでもそれぞれ別の気持ちで過ごすことになるだろう。
子供は好きなプレゼントを期待し胸を躍らせる。
大人は1年のうちで数少ない子供からの愛を受け取れるチャンスである。
本作のハワード(シュワちゃん)はかなり忘れっぽい性格のため、子供から見たらかなり腹立たしい人物に見えるだろう。
しかし大人から見れば心の底から憎めない。
仕事と家族へのサービスの両立がどれほど難しいか知っているから。
でもこの映画は子供と大人の両方に大切なことを教えてくれる。
子供はこの映画を見て「お父さん、お母さんが仕事の合間を縫ってクリスマスプレゼントを買うのにどれほど必死になっているか」を学ぶ。
また大人は「子供にとって親が約束を守らないことがどれほど傷つくか」を知る。
そのような大切なことを笑いながら学べるのがこの映画の良さだと思う。
ターボマンの元ネタは?
今作に出てくる大人気のおもちゃ、ターボマン!
このターボマンの元ネタは『パワーレンジャー』である。
あの日本が誇るスーパー戦隊シリーズがアメリカで大人気になり、おもちゃの品切れ騒動が世間をにぎわしていたのが脚本のモチーフになったそうだ。
本作ではターボマンを求め人々は暴徒化し、客同士で殴り合い、店員につかみかかり、おもちゃ屋の棚を次々と壊していく。
このようなシーンはこの映画以外でもサウスパークやシンプソンズでよく見る。
人気商品を求めて客が暴れるなんて大袈裟な...なんて思う人がいるかもしれない...
アメリカを舐めてはいけない!!
これは2007年のクリスマスシーズン・ブラックフライデーの映像である。
なにも誇張表現ではない。
客の暴徒化は一般的なアメリカ人を再現しているにすぎないのだ...
おもちゃ業界にたいするブラックなジョーク
この映画は前半おもちゃビジネスへの皮肉で溢れている。
ハワードの息子ジェイミーがターボマン人形についてこう説明した!
ターボマンのアクション人形がほしいんだ!
手とか足が動くやつ!
ブーメランシューターとロックンローリングジェットがついてて、ボイスアクティベーターで声をだして五つのセリフを喋るんだ!
こんなふうに「いくぞ!ターボタァァイム!!」って。
でも武器や電池は別売りなんだって...
おもちゃでありがちな、「おもちゃを最大限に楽しむには、別売り商品を買わざるを得ない」ことを皮肉る瞬間であった。
他にもハワードはターボマンを入荷したおもちゃ屋の情報を手にして、急いでその店へ行った。
しかしその店はターボマンを通常価格よりも高く売っており、抽選で手に入るという商法を取っていた。
たまごっちが大人気だったころを思い出す...
またハワードはサンタクロースの格好をした謎の集団にターボマンを300ドルという高額で売り付けられる。
しかし商品を確認すると、ボイス機能が全てスペイン語であり、すぐに壊れる粗悪品であった!!
このように人気商品にはまがい物が必然的に出てくることを皮肉っている。
2000年代初期にベイブレードが人気を博した時に、夏祭りの露店でベイブレードのまがい物が大量に売りつけられていたことを思い出した...
この映画のジョークは面白いし、どこかノスタルジックな気分にさせてくれる。
視聴するには?
『ジングル・オール・ザ・ウェイ』は現在U-Next、Amazon Primeで視聴可能!!
またDVDやBDも販売中!!
ぜひ視聴してください!!
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