映画の前半・後半でジャンルが違い過ぎることで有名なB級ホラー映画の傑作
皆さんはもし吸血鬼が存在するなら彼らはどこに住むと思いますか?
吸血鬼は日光が弱点だから普通日照時間の短い緯度の高い地域に住むと思うでしょう?
しかしこの映画の舞台はメキシコ!
砂漠のストリップ小屋に吸血鬼が住んでいる!!
なんというミスマッチ。
今回紹介する映画は『フロム・ダスク・ティル・ドーン』(1996年)!
ジョージ・クルーニーとクエンティン・タランティーノのW主演で演じるイカれた強盗兄弟がなぜか砂漠のストリップ小屋に巣くう吸血鬼と戦うB級ホラー映画。
ツッコミどころがありすぎる...
驚くことに映画監督・脚本家として世界的に有名なクエンティン・タランティーノが役者として出演している。また本作の脚本も担当している!
監督はタランティーノと仲が良いロバート・ロドリゲス!
代表作は『スパイキッズ』シリーズ・『デスペラード』・『プレデターズ』、また以前このブログで紹介した『パラサイト』など。
はたしてどんな映画か?
あらすじから紹介します!
あらすじ
イカれた強盗二人組であるゲッコー兄弟!
兄セス(演:ジョージ・クルーニー)、弟リッチー(演:クエンティン・タランティーノ)はアメリカ各地で殺人強盗を繰り返す凶悪コンビ!
ゲッコー兄弟はメキシコへ逃亡するため国境付近を目指し、道中にあるモーテルに寄る。
モーテルには牧師を辞めて放浪の旅をしていたフラーとその息子スコット・娘ケイトがいた。
ゲッコー兄弟はフラー一家を人質にとり、フラー一家を隠れ蓑にして何とかメキシコへ逃げることが出来た!
その後ゲッコー兄弟とフラー家は現地組織の代理人と落ち合う予定のストリップ小屋「ティッティー・ツイスター」で一夜を過ごすことになる。
しかし「ティッティー・ツイスター」は身の毛もよだつ吸血鬼の館であった!
見どころ
序盤タランティーノ節が炸裂!
タランティーノの映画あるあるの一つ、「長ったらしい無意味に思える会話劇からいきなりバイオレンスシーン」が今回も炸裂!
映画の序盤は酒屋から始まる。
保安官と酒屋の店員が本筋とは関係ない会話を5分ほどする。
しかし会話が終了し保安官が店から出て行った後...
酒屋のトイレから女性を人質に取ったゲッコー兄弟が登場!!
そこからは銃撃戦を繰り広げ、酒屋は血の海と化する。
最終的には酒屋を爆破!!
この緩急こそがタランティーノ節だ!!
マジでイカれている!?タランティーノ!
タランティーノって一体どんな演技をするの?って思う人が多いだろう。
安心してほしい!
皆さんの期待通り”超破天荒でサイコな男”を演じます!
そもそもなぜゲッコー兄弟は強盗だけでなく、殺人まで犯しているのか?
その理由はタランティーノ演じる弟リッチーがイカれているから。
兄のセスからは「誰も殺すな!!」と何度も注意されているのに、リッチー殺してしまう。
リッチーが殺すたびに兄セスはキレるが、リッチー自身は兄のことを思って殺していると主張する。
知的な犯罪者を目指す兄セスとイカれている弟リッチーの凸凹コンビがこの映画を面白くしている。
クセの強い脇役たち
ジョージ・クルーニーとクエンティン・タランティーノが出ているだけでも癖が強いのに、さらにクセの強いキャストがこの映画を面白くする!
一人目は
ダニー・トレホ
ハリウッドでトップクラスの強面フェイス!!
真のアウトロー!(意味深)
代表作は『マチューテ』・『スパイキッズ』・『デスペラード』など。
まぁロバート・ロドリゲス監督の映画では常連の俳優だ。
二人目は
トム・サヴィーニ
彼はそもそも本職は俳優ではない。
ハリウッドで有名な特殊メイクアーティスト!!
ジョージ・A・ロメロ作品の『ゾンビ』・『死霊のえじき』、『悪魔のいけにえ2』・『13日の金曜日』・『クリープショー』などあらゆるホラー映画の特殊メイクを担当しているレジェンド!
本作ではセックスマシーンと名乗るガンマンとして出演!
股間に銃(本物)を装着している。
三人目は
フレッド・ウィリアムソン
彼は本職は俳優、だが元々は60年代に活躍した超有名なプロのアメフトの選手!!
アメフト引退後に俳優活動を開始。
かなりの数のB級映画に出演している。
また松濤館流空手・拳法・テコンドーの黒帯の有段者でもあることから、アクション映画には引っ張りだこ。
本作でも彼は拳法の腕前を披露し、吸血鬼たちをやっつける!?
ハリウッドで有名な特殊メイクアーティスト!!
視聴するには?
現在はAmazon Prime・U-Nextにて配信中
またDVD・BDも販売中!
是非チェックしてください!
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