おすすめ曲
Hong Kong Garden
1stアルバム『The Scream』(1978年)、収録曲。
Siouxsie And The Bansheesのデビューシングル。
また最初にヒットしたポストパンクのシングルとも呼ばれている!
浮遊感を感じさせるボーカルのメロディと疾走感あふれるギターのカッティングが独特の雰囲気を感じさせる。
Sonic Youthのサーストン・ムーアはこの曲を「自身が影響をを受けた楽曲25選」の一つに選んでいる。
UKシングルチャートにて7位を記録!
またQマガジンが選ぶ「史上最高のギタートラック100」にて第90位に選んでいる。
Happy House
3rdアルバム『Kaleidoscope』(1980年)、収録曲。
ダンサブルなノリのいいベースラインと怪しげなアルペジオギターフレーズの掛け合いが面白い。
またドラムもアフリカンなポリリズムを取り入れており、楽曲自体はポップな仕上がりになっているが、実験的なアプローチを取っている。
歌詞は外側は幸せそうな家族であるが裏側は・・・という感じの皮肉めいた曲。
UKシングルチャートにて17位を記録!
Israel
1980年にシングル曲のみの発売。
Siouxsie And The Banshees流のクリスマスソングであり、録音にはバックボーカルとして30人のウェールズ合唱団が参加した!!
サビの部分でスージーの歌声と合唱団の歌声のハーモニーがシューゲイザーを彷彿させるような荘厳な雰囲気を感じる。
UKシングルチャートにて41位を記録!
しかしこの曲がきっかけでバンドの名はアメリカで知られるようになり、USダンスクラブソングチャートで73位を記録した!
Spellbound
4thアルバム『Juju』(1981年)、収録曲。
爽快で嵐のような緊迫した雰囲気を感じさせてくれる彼らの名曲!!
曲のサビでアコースティックギターをかき鳴らす様は、エレキギター以上の激しさを感じさせる!!
またサビ以外でのギターの怪しげなアルペジオフレーズも心地よくて、激しいサビ部分の対比が良い!
ジョニー・マー(The Smiths)がこの曲を高く評価した!!
Netflixで人気のドラマ『ストレンジャーシングス』のシーズン4のフィナーレのエンドクレジットでこの曲が流れている。
UKシングルチャートにて22位を記録!
USダンスクラブソングチャートで73位を記録した!
Cities In Dust
7thアルバム『Tinderbox』(1986年)、収録曲。
曲名を直訳すると「埃の都市」、イタリアの大昔に大噴火の火砕流で埋もれた古代都市ポンペイについて歌っている。
ゴシックでポップで荘厳なダンスロックソング!!
商業的な部分も感じるがエッジの効いた作風は健在である。
おもちゃのピアノやチャイムのようなサウンドなどバラエティ豊かな楽器を採用している。
Suedeのブレット・アンダーソンがこの曲をお気に入りの一つとして公言している。
UKシングルチャートにて21位を記録!
USダンスクラブソングチャートで17位を記録した!
Peek-A-Boo
9thアルバム『Peepshow』(1988年)、収録曲。
バンド史上最大のヒットシングル!!
曲名は日本で言う「いないいないばあ」の意味。
形容するなら「ゴシックヒップホップソング」という唯一無二のジャンル!
バンドとしては初めてサンプリングを採用している。
妖しくておしゃれなヒップホップソングでもあり、間奏のアコーディオンがポップで耳障りが良い!!
さらに注目してほしいのはボーカルの歌声がトリッキーな位相で聞くことができるので是非ヘッドフォンで聞いてみてほしい!!
PopMattersは「80年代の偉大なオルタナティブシングル100」にて18位に選出した!
UKシングルチャートにて21位を記録!
USビルボードホットチャートにて53位を記録!
USオルタナティブエアプレイで1位を記録した!
Kiss Them For Me
10thアルバム『Superstition』(1991年)、収録曲。
バンド史上アメリカで最も売れたヒットシングル!!
1950年代を代表するアメリカのセックスシンボルとされていた女優ジェーン・マンスフィールドへの頌歌。
この楽曲は電子楽器を大々的に取り入れている一方で、セッションミュージシャンとしてタブラ(北インドの民族打楽器)の奏者タルヴィン・シンを参加させた。
ミドルテンポのダンスソングであり、バングラと呼ばれるインドとパキスタンにまたがるパンジャーブ州の民謡・舞踊を取り入れている。
この民族的な雰囲気が神秘的かつサイケデリックな雰囲気を醸し出している。
PopMattersはこの楽曲を「1991年の最も記憶に残る20曲」に選出した!
UKシングルチャートにて32位を記録!
USビルボードホットチャートにて23位を記録!
USオルタナティブエアプレイで1位を記録した!
おすすめアルバム
『Kaleidoscope』(3rdアルバム/1980年)
バンドが新体制になってから制作された多種多様な色を持つ名盤!!
このアルバムからギタリストとしてジョン・マッギオーグ、ドラマーにバッジーが加わる。
このアルバム名を直訳すると「万華鏡」であり、その名前に違わないあるコンセプトで統一された多種多様な世界観を見せてくれる。
ゴス特有の暗黒的世界からポップさやサイケデリックさなどがうまく融合されている。
ギターもベースもドラムも以前のパンクとは一線を画すものであり、特にミュージックシーンに大きな影響を与えたのはジョン・マッギオーグのギタープレイだ。
彼のアルペジオフレーズを中心に組み立て、浮遊感のあるサウンドエフェクトを駆使してギター伴奏の在り方を幅広いものにした!
このスタイルに影響を受けたのはThe SmithsやRed Hot Chili Peppers、The Smiths、Radiohead、Primal Screamなど数知れない。
UKアルバムチャートにて5位を記録!
『Juju』(4thアルバム/1981年)
型にはまらない演奏スタイルでより暗黒な世界観を表現した未だ強い影響力を持つ名盤!!
邦題では『呪々』と訳されている。(割と見事な翻訳だと思う。)
本作は暗さを前面に押し出したコンセプトアルバム!!
1995年に音楽誌メロディーメイカーのライターがこのアルバムを「これまでで最も影響力のある英国のアルバムの 1 つ」と言い表しており、事実数多くの著名なミュージシャンたちがこのアルバムからの影響を公言している。
The Smithsのモリッシーとジョニー・マーはこのアルバムを絶賛している。
Red Hot Chili Peppersのジョン・フルシアンテはアルバム『By the Way』を制作する際に本作を参考にしたと語っている。
またRadioheadのトム・ヨーク、ジョニー・グリーンウッド、エド・オブライエンもこのアルバムをお気に入りとしてあげている。
影響力の大きさは計り知れない!!
UKアルバムチャートにて7位を記録!
『Tinderbox』(7thアルバム/1986年)
より電子的なサウンドに移行し、今まで以上に壮大で不気味な印象をうけるアルバム!!
このアルバムからはバンドがより多彩な楽器を導入するようになり、シンセサイザーやフルレングスなどサウンドに厚みが出てくる。
アルバムそのものは叙情的であり荘厳な雰囲気であるのだが、なぜか親しみやすい構成となっている。
PopMattersはこのアルバムを「1980年代に必要不可欠だったオルタナティブロックアルバム12選」に選んでいる。
ビリー・ハワーデル(A Perfect Circle)やフリー(Red Hot Chili Peppers)、レイチェル・ゴスウェル(Slowdive)などの著名なミュージシャンたちがこのアルバムを絶賛している。
UKアルバムチャートにて13位を記録!
USビルボード200にて88位を記録!
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