アイルランド発!!歴史上で最も成功したロックバンドの一つであり、最も影響力のあるバンド!!
- グラミー賞獲得数22作品(ロックバンド史上最多獲得数記録)
- ノーベル平和賞候補に3度もノミネート
- アメリカでの単独公演動員記録を第1~3位まで独占!
など数々の素晴らしい功績を持っている大御所バンド、U2!
U2は1976年に同じ高校の生徒同士が結成したバンドであり、デビュー以降メンバーも変えずに40年以上音楽市場の第一線で戦い続けている奇跡のような存在だ!!
だが改めてU2の音楽の何が素晴らしいのかを端的に答えられる日本のリスナーは少ないのではないか?
それもそのはず、U2には日本人が好む洋楽像から離れているのだ。
日本人は日本の音楽文化で育っている以上、明るいものなら明るく、悲しげな曲なら悲しげな曲とはっきりした曲調を好む。
しかしU2はそのような曲調ではない。
それゆえ海外人気に比べると日本人の中での大好きな洋楽アーティスト・バンドランキングなんかではU2はなかなか上位に入らない...
だから今回はU2の音楽性が具体的にどのように海外で評価されているかを紹介したい!
そしてU2はただ何となくいろいろな賞や記録を持っているだけのバンドではないことを伝えたい!
メンバー
ボノ
ボーカル。
バンドのほとんどの作詞を担当。
歌詞の内容は宗教に関連したものが多い。(これはボノが宗教対立が激しいアイルランドでありながらカトリックの父とプロテスタントの母に育てられたという特殊な経験からだと思われる。)
しかし時代が進むにつれて個人やバンドメンバーに関するパーソナルな内容を歌詞にするようになった。
バンド結成当初はギタリスト志望であったが、他に誰もボーカル志望者がいないため仕方なくボーカルをしていた。
1977年にRamonesのライブを観に行って、自分のボーカルスタイルを見つけたのだという。
そのため初期はロックさながらの力強い歌唱法であったが、80年代後半からはファルセットを活用するなど技巧派の一面も出てきた。
2008年にローリング・ストーン誌の選ぶ「歴史上最も偉大な100人のシンガー」にて第32位にランクイン。
また音楽界ではトップレベルの慈善活動家とも言われており、1985年のライブエイドをきっかけにアフリカの貧困問題を解決しようと多額の寄付金はもちろんのこと、世界各国の首脳や財界人にアプローチし積極的な啓蒙活動を継続している。
その慈善活動が評価され、2003年、2005年、2006年にはノーベル平和賞にノミネートされた。
他のメディアでの扱い
ボノはその慈善活動の積極的さゆえに他のメディアで茶化されたりもする。
『ザ・シンプソンズ』の第200話「スプリングフィールドのゴミ戦争」でU2が登場!
またU2のメンバー全員が本人役として声優として参加した!
この話の中で本作の主人公ホーマーは清掃局長の選挙に立候補するが中々選挙演説が出来ない。
そこでホーマーは偶然自分たちの町でツアーライブ行っていたU2のライブ中に乗り込んでステージで演説を始めるという迷惑行為を行う!
当然ホーマーはつまみ出されそうになるが、ボノはホーマーが環境問題について話しそうになったので「彼の話を聞くべきだ!」といってホーマーの演説を続けさせた。(その様子に他のメンバーは呆れていたが・・・)
このようにボノの慈善活動への関心の高さがジョークになっていたりした。
しかし一方『サウスパーク』では...
信じられないくらいバカにされていた!!
詳細はこちらの記事で↓
ジ・エッジ
ギタリスト。
本名はデヴィッド・ヒューウェル・エヴァンス。
ジ・エッジというあだ名は本人の説明によれば、顔や鼻の形が角立っているからだという。
U2結成当初はジ・エッジの兄ディックと共にギタリストとして加入した。(ちなみに兄ディックはU2がメジャーデビューする前1979年に脱退。)
正直U2と言うバンドのサウンドはジ・エッジが担っていると言っても過言ではない。
多くのギタリストはテクニカルなプレイや印象的なリフ・フレーズづくりをするために練習するが、ジ・エッジはディレイやハーモニクス・リバーブなどの空間系のエフェクターを中心としたサウンドづくりに没頭した。
ギタープレイに関してはSiouxsie And The Banshees(スージー・アンド・ザ・バンシーズ)のジョン・マッケイやThe Cureのロバート・スミスからの影響を公言している。
イギリスの音楽ジャーナリストであるニック・マコーミックは彼を『エフェクターのマエストロ』と称した。
またあの伝説的ロックバンドLed Zeppelinのギタリスト、ジミー・ペイジは彼を『ソニック・アーキテクト(音波の建築家)』と絶賛し、その緻密な音作りの精巧さを称えた。
「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」にて2003年版には第24位、2011年の改訂版では第38位とかなり評価が高い。
アダム・クレイトン
ベーシスト。
バンド結成当初アダムはベースよりもギターの方が演奏経験が長かったが、メンバーで唯一ベースアンプを持っているという理由でベーシストとして加入。
またバンドの活動初期はアダムが出演交渉などのマネージャーとしての業務を行っていた。
彼はハーモニックシンコペーション(同じ和音が複数の小節にまたがって鳴らされる場合や和音が配置されることで生まれるリズムのシンコペーション)を駆使したベースプレイを得意とする。
空間的なサウンドはギタリストのジ・エッジ、ドライブ感を感じさせるベースプレイはアダムが行っている。
基本的にU2のメンバーは敬虔なクリスチャンでありプライベートも真面目であるが、アダム・クレイトンは別!
彼はアウトローで1989年にマリファナの所持で逮捕された。(その後慈善団体に多額の寄付をしたことで有罪を回避。)
またアルコール依存症に苦しんでいたが、1993年に彼は二日酔いが酷すぎてライブに出演できないという事件を起こした後、「2度とアルコールでみんなに迷惑をかけない」と誓う。
その後リハビリ病院への入院を経て、今ではドラッグやアルコールとは無縁の生活を送っている。
ラリー・マレン・ジュニア
ドラマー。
バンドの発足人であり、彼が高校生の時に学校の掲示板にバンド募集の張り紙をしたことでU2が結成された!(またバンド名は当初ラリー・マレン・バンドでもあった。)
また彼は他のメンバーよりも音楽経験が長く、9歳の時からドラムのレッスンを習っていた。
彼のドラミングフレーズは力強く、軍の行進を想起させるリズムが多い。
その理由としては彼が13歳の時にマーチングバンドに入っていたのがことが挙げられる。(しかし髪を短く切るように言われたため3週間で辞めている。)
彼はブロンドの髪と端正な風貌から女性ファンの人気が高い。
元々彼はグラムロックに傾倒しており派手なドラミングを好んでいたが、キャリアを重ねるにつれてシンプルでクリアなリズムを目指すようになった。
特筆すべきは彼の絶対的リズム感!!
当時アルバム『The Joshua Tree』(3rdアルバム/1987年)のプロデューサーを担当したブライアン・イーノは彼の絶対的リズム感を表すエピソードを語っていた。
レコーディングの際、メンバー全員リズムを合わせるためクリック音(メトロノームのような役割の音)をヘッドフォンで聴いて演奏をする。
しかしラリーはブライアンに「俺だけクリック音が他のメンバーと6ミリ秒だけ遅れている。」と指摘し、ブライアンは確かめたところ本当に6ミリ秒遅れて設定していたという!
2016年に発表した「ローリング・ストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のドラマー」にて96位にランクイン!
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