アメコミ界隈でトップの人気を誇るヴィラン”ジョーカー”の狂気を世界に広めたバイブル!!
「アメコミには興味あるけど何から読んでいいのかわからない」
って言う人には必ず今回紹介する『バットマン:キリングジョーク』をお勧めする!
その理由は決してお買い得だからなんて安い理由ではない。
おすすめする理由。
それは”初めに最高級クラスの傑作を皆さんに知ってもらいたい”という僕のわがままが理由だ。
初めて買うアメコミ。
もし誰かが中途半端なアメコミ作品を買って「アメコミって微妙、つまらない!」なんて思われるとしたなら僕は耐えられない!
そんな風に思われるくらいなら最高級の傑作『バットマン:キリングジョーク』をまず読んで、”アメコミがつまらないかどうか”を判断してもらいたい!
もしそれでもつまらないと思うなら、僕もあきらめがつく。
『バットマン:キリングジョーク』はそれほどの傑作なのだ!
『バットマン:キリングジョーク』はたったの46ページでジョーカーの狂気・恐怖・魅力が最大限に描かれている!
ではあらすじから紹介したいと思う。
あらすじ
バットマンの最大の宿敵”ジョーカー”はバットマンに敗れ、アーカム・アサイラム(犯罪者専用の精神病院)に収監されていた。
ある日バットマンはアーカム・アサイラムに訪れ、ジョーカーと面会を果たす。
バットマンは「長年お前とは争い続けていたが、このままでは殺し合いになる。だがそんなことはしたくない。」という話をジョーカーに語り掛けるが終始無言。
なんとバットマンが話しかけていたジョーカーは偽物で、本物のジョーカーはとっくに脱獄していた!
ジョーカーは廃墟と化した遊園地を拠点にバットマンと戦う準備を進めていた!
しかしジョーカーがまず襲ったのはバットマンではなく、バットマンと唯一協力関係にある刑事”ジェームズ・ゴードン本部長”であった!
この戦いの中でバットマンは知られざるジョーカーの核心に近づいていく。
なぜジョーカーは正気を失ってしまったのか?
なぜバットマンとジョーカーが憎みあうのか?
そもそも狂人になるのは環境のせいなのか、持って生まれた資質なのか?
ジョーカーの悲しい過去と狂気溢れる現代が交錯し、ついにアメコミ史上最大の勝負が始まる・・・
見どころ
天才アメコミ原作者、アラン・ムーア!
『バットマン:キリングジョーク』の漫画原作を担当したのは天才アラン・ムーア!!
彼が天才と呼ばれる所以。
それはかつて幼稚であると思われていたアメコミに文学的要素を導入してアメコミのイメージを一新したこと!!
彼が『バットマン:キリングジョーク』(1988年)に発表したことで、後のバットマン関連の映画・ドラマ・アニメ全てのジョーカーは本作のジョーカー像をなぞって描いている!
映画『バットマン』(1989年)や『ダークナイト』はまさに本作のジョーカーのイメージを参考にしていることが公言されている。
アラン・ムーアは『バットマン:キリングジョーク』以外にも『ウォッチメン』・『Vフォー・ヴェンデッタ』・『フロム・ヘル』などのアメコミ史に残る傑作を創作している。
本作にハマったら他の作品も気に入るはず!
バットマンとジョーカー二人の奇妙な関係性!
バットマンとジョーカーにはある共通点がある。
それは2人とも”狂人”であること!
ジョーカーはわかるけどバットマンはなぜ狂人なの?って人のために説明する。
バットマンが狂人と呼ばれる所以。
それは常軌を逸したストイック。
彼は幼いころに眼前で両親を強盗に殺害され、両親の命を奪った犯人への復讐と恐怖・全犯罪者への復讐を目標にバットマンとして戦うことを決意した。
彼は他のスーパーヒーローのように特殊能力を持たない、ほば普通の人間。
だが14歳から複数の大学で犯罪学・化学・法医学の知識を得て、忍術・狩猟技術・暗殺術・格闘術を世界中を飛び回って学んでいた。
勿論はじめはFBIなどに所属していたが、組織での活動に限界を感じていたためすぐに辞めている。
ここまで読んでいてわかってきたと思うが、まともな人間の行動とは思えない。
狂っていないと出来ないことをバットマンはやってのけているのだ。
しかしバットマンとジョーカーの共通点である狂人だが、二人の狂った理由は正反対!
バットマンは自分に訪れた悲劇に立ち向かうために狂った!
一方ジョーカーは自分に訪れた悲劇に絶望し、この世の全てを全て悪趣味なジョークでしかないと信じて狂ってしまった。
本作ではそんな二人が本心を打ち明けあうところが見られる!
批評家から大絶賛
本作『バットマン:キリングジョーク』は1989年にアメリカで最も権威がある漫画賞”アイズナー賞”の最優秀グラフィックアルバム賞・最優秀作家賞を受賞した。
また2019年にIGNが選んだ『バットマンの歴代コミック・グラフィックノベルのトップ25』にて、
本作は第3位に選ばれている!
まさにファンからも批評家からも愛される名作であることがわかる。
『バットマン:キリングジョーク』を読みたい!
『バットマン:キリングジョーク』は現在小学館集英社プロダクションという出版プロダクションから発売されている。
本当に傑作のためアメコミに興味がある人、ジョーカーが大好きな人にはぜひおすすめです!
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