アメリカンニューシネマの傑作！今の時代だからこそ見てほしい！
『カッコーの巣の上で』は1975年に公開されたアメリカンニューシネマの代表作！
主演ジャック・ニコルソンが演じるマクマーフィーが精神異常を装って刑務所での強制労働を逃れて、患者の人間性までを統制しようとする精神病院から自由を勝ちとろうと試みる物語。
第48回アカデミー賞で作品賞・脚色賞・監督賞・主演男優賞・主演女優賞の主要部門5つを受賞した文句なしの名作．．．のはずだった。
しかし僕の映画友達からの評判が悪かったのでいま改めてこの作品の魅力を紹介したと思います。
※ネタバレあり
あらすじ
主人公マクマーフィーは刑務所の労働を逃れるため、精神異常を偽り精神病棟へ入院！
しかし精神病棟は良い環境とは言えず、看護婦長ラチェッドを中心に患者たちを完全なコントロール下に置くために患者の精神を蹂躙するような場所であった。
ところが患者たちはそんな看護婦長やスタッフの言いなりになっていた。
そんな状況でマクマーフィー一人だけが婦長やスタッフに逆らい続けた結果、他の患者たちも精神病棟のルールに疑問を持ち逆らうようになる。
だがマクマーフィーたちの反撃はそううまくいかなかった．．．
癖がすごすぎる豪華キャスト
注目すべきは精神病棟にいた患者たちのメンツである。
一人ずつ丁寧に紹介したい。
ジャック・ニコルソン
もはや説明不要の大御所ハリウッドスター！
『カッコーの巣の上で』で初めてアカデミー賞主演男優賞を勝ち取った。
『イージー・ライダー』・『チャイナタウン』・『シャイニング』・『愛と追憶の日々』など彼が出演した名作映画は数えきれない。
中でも『バットマン』のジョーカー役は個人的にお気に入り！
ブラッド・ドゥーリフ
あの『チャイルドプレイ』シリーズのチャッキーの声優・兼その中身の殺人鬼チャールズ・リー・レイ役の人である。
クリストファー・ロイド
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドクである！
なんと本作『カッコーの巣の上で』が映画デビュー作品であった。
ダニー・デヴィート
『バットマン・リターンズ』のペンギンである！
ジャック・ニコルソンもティム・バートン版の映画『バットマン』でジョーカーを演じていたので、病院にバットマンの悪役が二人もいることになる。アーカムかよ。
とはいっても彼は『ツインズ』・『マン・オン・ザ。ムーン』・『ビッグフィッシュ』など数々の名作に出ている。
マイケル・ベリーマン
『サランドラ』の殺人一家のプルート役の人である！
彼はSF・ホラー・ファンタジー映画によく出演する方で映画以外にも『スタートレック』シリーズや『Xファイル』シリーズなど数々の名作に出ている。
この人たちが全員患者役！
- ジョーカー（ジャック・ニコルソン）
- チャッキー（ブラッド・ドゥーリフ）
- ドク（クリストファー・ロイド）
- ペンギン（ダニー・デヴィート）
- プルート（マイケル・ベリーマン）
が同じ病棟にいる．．．
1時間足らずで病棟が破壊されそうだ。
ラチェッド看護婦長に肩入れしてしまう！？
記事の冒頭に話を戻すと、僕の映画友達の間ではこの映画は不評であった。
その理由は主人公マクマーフィーの非道徳的行為にあった。
正直マクマーフィーは元々精神異常を装って精神病棟に入り、グループセラピーがつまらないからテレビのワールドシリーズを見せろだとかわがままを言うし、他の患者たちを率いて病院を脱走して釣りに行ったりしていた。
かなり無茶苦茶だ。
友達たちは彼の行動が理解できず、彼に厳しく接する婦長たちに感情移入をしていた。
そうなる気持ちもわからなくないが、一度婦長ラチェッドがどんな人物か改めて考えるべきだ。
しかしラチェッドの目的は治療というより精神的支配であった。
グループセラピーでもラチェッドは患者ビリー（チャッキーの人）が母がトラウマで自殺未遂をした過去を知りながら、ビリーに母をちらつかせることで精神的に逆らえないようにしていた。
婦長ラチェッドは無能ではなく、正しい医学的知識を持ちながら患者たちをコントロールしており、更生させることなど考えてすらいなかった。
しかし正しい医学的知識と施設のルールに基づいた彼女の行動を咎めることなんて誰も出来ない。
だからこそマクマーフィーが必要だった。
結果、彼の非常識な行動は支配されていた患者たちの目を覚まさせた！
マクマーフィーは入院当初は自分のわがままで行動していたが、グループセラピーでの婦長の異常さに気づいたことで患者仲間たちを助けようとした！
この映画はやはりマクマーフィーと婦長ラチェッドの二人をどうとらえるかで面白さが変わると思う。
この記事を見てくれた人は『カッコーの巣の上で』を見て感想を当ブログのコメントに残してくれるとありがたいです。
多くの人がこの映画をどうとらえるかに非常に興味があります。
また『カッコーの巣の上で』はU-NEXTで視聴可能です。
コメント
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