おすすめ曲
Sailn’ On
1stアルバム『Bad Brains』収録曲。
アルバムの1曲目を飾るにふさわしい楽曲。
イントロもなく全楽器とボーカルが一斉に演奏して、ハイテンポのまま2分間を走りきる!!
No DoubtやLiving Colourがこの曲をカバーしている。
No Doubt Cover
Living Colour Cover
Banned in D.C.
1stアルバム『Bad Brains』収録曲。
このタイトルは当時Bad Brainsのライブは激しすぎるという噂が流れて、彼らの活動拠点であったワシントンD.C.のあらゆるライブハウスでライブが出来なくなったことに由来する。
最初の1分は疾走感あふれる激しい曲であるが、後半からはミドルテンポになりパンクでは珍しいテクニカルなギターソロが披露される。
Pay to Cum
1stアルバム『Bad Brains』収録曲。
たった1分25秒の超ハイテンポなパンクロックソング!!
当時この楽曲をレコードで聴いていたリスナーたちはあまりにも速いため、レコードの回転数の設定を間違えたのではと錯覚するくらいであったという。
バンドの中でも特に激しくて速い曲であろう。
マーティン・スコセッシ監督作品の映画『アフターアワーズ』のサウンドトラックに収録されている。
また映画『アメリカン・ハードコア』のオープニングトラックとして採用されている。
Coptic Times
2ndアルバム『Rock for Light』収録曲。
アルバムのトップを飾る楽曲。
癖のあるギターリフとドラムリフ・ブレイクが特徴的な楽曲!!
疾走感があるだけでは表現しきれない中東風?ファンクを感じさせるメロディ。
I Against I
3rdアルバム『I Against I』収録曲。
Bad Brainsの今までにないヘヴィなサウンド、ギターリフが楽しめる楽曲。
展開も多種多様でハイテンポとローテンポを縦横無尽に行き来する展開はリスナーを飽きさせない。
ハードコアパンクとヘヴィーメタル、スラッシュメタル、グルーヴメタルなど様々なジャンルを混合させたサウンドは驚愕に値する!!
あらゆるミクスチャーロックバンドがこの楽曲に影響を受けたことには納得できる。
さらにあの稀代の天才シンガーソングライターのJeff Buckleyがこの楽曲をカバーしている!!
Jeff Buckley Cover
Re-Ignition
3rdアルバム『I Against I』収録曲。
グルーブ感重視のミドルテンポの楽曲。
速さだけではなくミドルテンポでも安定感を感じさせる演奏力を見せてくれる。
後のミクスチャーロックの原型とも言える。
ファンクメタルというジャンルをJane’s Addictionより先にやっていた先進性に今更ながら感心する。
おすすめアルバム
『Bad Brains』(1stアルバム/1982年)
デビューアルバムであり、史上最高のハードコアパンクのアルバムであると名高いアルバム!!
当時このアルバムはカセットテープのみで販売された。
ビートルズの名盤『ザ・ビートルズ』が別名『ホワイトアルバム』(アルバムジャケットが真っ白なため)と呼ばれるのと同様に、このアルバムは『イエローテープ』と呼ばれていた。
当時テンポの速さが競われていたハードコアシーンにおいて、群を抜いた速度を誇っていたため「地球で最も速いバンド」とも言われていた。
また速さだけでなくレゲエやダブの要素も含んでいたため、SublimeやFishbone、311等のバンドに影響を与えていた。
サウンド面で言えば当時のニューヨークで一番安いレコーディングスタジオと呼ばれた171-Aでレコーディングしたもので、中にはライブのものを録音した楽曲も含まれている。
そのためレコーディング環境は良いものとは言えないが、このローファイさが逆に彼らの荒々しさやライブさながらの臨場感をうまく表現している。
Beastie Boysのアダム・ヨウクはこのアルバムを「史上最高のパンク/ハードコアアルバム」と称した。
また彼だけでなくパンクロック・ハードコアパンクにかかわる人々のほとんどがこのアルバムをを史上最高のハードコアアルバムの1つとして挙げている。
『Rock for Light』(2ndアルバム/1983年)
良質なスタジオで録音された彼らの出世作!!
Bad Brainsは当時メジャーシーンで活躍してたThe Carsのフロントマンのリック・オケイセックに注目されており、彼自らがプロデューサーを名乗り出た。
しかしH.R.はアンダーグラウンド出身ということもあり、メインストリームで活動しているリックとの仕事をすることには意欲的ではなかった。
収録曲の3割ほどは前作の曲を再録音したものとなっている。
また新たに収録された新曲はレゲエ要素が強いものが多い。
NirvanaやFoo Fightersで活躍しているデイヴ・グロールはこのアルバムを大変気に入っており、特にアール・ハドソンのドラムプレイを参考にしたことを公言している。
中でもNivanaの代表曲「Smells Like Teen Spirit」はこのアルバムの収録曲の「How Low Can a Punk Get?」のドラムフレーズを参考にしたそうだ。
『I Against I』(3rdアルバム/1986年)
ソウル・メタル・ハードコアパンクが入り混じったミクスチャーの始祖であり名盤!
彼らの持ち味であったレゲエ要素は薄まって、ハードな要素が強く出たアルバム。
SublimeやRage Against The Machineなどのミクスチャーロックバンドに多大な影響を与えた。
「House of Suffering」はSublimeがライブで頻繁に演奏する曲であったし、Rage Against The Machineのティム・コマーフォードはこのアルバムを最も影響の受けたアルバムの一つであると公言している。
またこのアルバムの録音の途中、ボーカルのH.R.はマリファナ売買の罪で6カ月服役することが決定したため急いで録音作業を進めたが、収録曲の「Sacred Love」のみ録音ができずそのままH.R.は刑務所へ行ってしまった。
しかしH.R.は刑務所の電話を利用し録音スタジオにつなぎ、電話口から「Sacred Love」を歌うことで録音を済ませた!
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