鬼才としか言いようがないアイスランド発の歌姫！！
アイスランドは人口約35万人（大阪府高槻市の人口とほぼ一緒）、面積は約10万2828平方キロメートル（韓国とほぼ一緒）の北大西洋に位置する島国。
この土地で世界に衝撃を与える歌姫が誕生する。
その名はビョーク・グズムンズドッティル（通称：ビョーク）
彼女は常に革新的な音楽で自身の領域を広げていった。
アバンギャルドで実験的音楽を世に放ち続け、かつ商業的な成功も同時に収めており、世界中で彼女は絶賛された。
そんなビョークについて彼女の音楽と共に紹介！
略歴
幼少期（1965年～1992年）
ビョークの本名はビョーク・グズムンズドッティル、1965年11月22日にアイスランドのレイキャビックで生まれる。
ヒッピーの両親のもとで育てられ、4歳の頃から作曲を始め、7歳から地元の音楽学校に通いフルートやピアノ、クラシックを学ぶ。
1977年にビョークは12歳にしてアルバム『Björk Guðmundsdóttir』でデビュー。アイスランド童謡を歌ったこのレコードで、アイスランド国内で爆発的な人気を得て天才少女と呼ばれるようになった。
しかしこのアルバムにはオリジナルの曲がないためビョークは満足していなかった。
1978年にアイスランドにパンクロックが伝わり、ビョークはパンクに没頭し13歳にしてバンドを結成するようになった。
1986年にはシュガーキューブスを結成。ビョークはボーカルとして活躍した。
シュガーキューブスはアイスランド以外の英語圏のインディー界隈で注目を集め、ワールドツアーをするレベルのバンドに成長していた。
しかし1990年にロンドンを訪れたビョークはアンダーグラウンドのクラブミュージックに衝撃を受ける。
ここでの経験をきっかけにビョークはシュガーキューブスを離れ、ソロデビューを決意する。
ソロデビュー（1993年～1996年）
1993年に1stアルバム『Debut』をリリース。
ビョークの妖艶で力強いボーカルスタイルと当時のクラブシーンのハウスミュージックの融合という先進的なサウンドが批評家たちから絶賛される。
UKアルバムチャートで3位、USビルボードチャートで61位を記録し商業的成功を収めた。
1995年に2ndアルバム『Post』をリリース。
このアルバムによってその年のヨーロッパミュージックアワードで最優秀女性アーティスト賞を受賞する。
さらにブリット・アワード1996では最優秀インターナショナル・女性賞を受賞した。
1996年の第38回グラミー賞にて最優秀オルタナティブミュージックアルバムにノミネートした。
しかしこの年に痛ましい事件が起きる。
なんとビョークの狂信的なファンであるフロリダ在住のリカルド・ロペスがビョーク宛に爆弾の入った郵便物を送り付ける。
爆弾は事前にロンドン警察に回収された。
しかしリカルド・ロペスは逮捕される前に、自殺した。
ビョークはこの事件に心を痛め、リカルドの家族に手紙と花を送った。
世界的アーティストへ（1997年～）
1997年に3rdアルバム『Homogenic』をリリース。
再びブリット・アワード1998では最優秀インターナショナル・女性賞を受賞した。
1998年の第40回グラミー賞にて最優秀オルタナティブミュージックアルバムにノミネートした。
2000年に彼女は映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の主演を務める。
ゴールデングローブ賞の主演女優賞、最優秀オリジナル・ソング賞にノミネート。
カンヌ国際映画祭のパルム・ドール、最優秀女優賞を受賞した。
さらに劇中音楽もビョークが担当しておりアルバム『セルマソングス〜ミュージック・フロム・ダンサー・イン・ザ・ダーク』はアカデミー歌曲賞、ゴールデングローブ賞の主題歌賞にノミネート。
ビョークは世界的名声を得た。
社会活動
ビョークは慈善活動に力を入れており、2004年のスマトラ沖地震の後、ビョークは被害者支援の資金を調達するために、新しく「Army of Me: Remixes and Covers 」というプロジェクトを始めた。
また軍事的に制圧された地域であるコソボ（旧ユーゴスラビア圏）やチベットの解放を訴えている。
ビョークは2009年に中国・上海でコンサートをする際、通常中国政府に歌詞を届ける必要があるが、彼女はこれを拒否。
ビョークは中国本土でチベット解放を主張した。
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