ヘヴィメタルというジャンルを世界的なジャンルに押し上げた最重要メタルバンド!!
イギリス最大の郵便局Royal Mailは偉大なイギリスのバンドを称えるため、そのバンドが印刷された記念切手を発行ことが何度かある。
2007年はビートルズ、2016年はピンク・フロイド、2020年はクイーン、2022年はローリングストーンズ...
そして今年2023年1月、Iron Maiden(アイアン・メイデン)が選ばれた!!
このことに対してメタラー以外の人間は「いやいや、Iron Maidenがビートルズやクイーンに並ぶような偉大なバンドではないだろう?」って思う人もいるかもしれない。
断言します...
Iron Maiden(アイアン・メイデン)はビートルズやクイーンに並ぶほどの偉大なバンドに違いないです!!
それはなぜか?
Iron Maidenはヘヴィメタルというジャンルを明確に確立した最重要バンドであり、彼らが形成したフォーマットを膨大な数のメタルバンドたちが使い続けているからだ。
楽曲からライブ演出、マーケティング、商品展開に至るまで後のメタルバンドたちに多大な影響を与え、多くのミュージシャン・バンドが彼らへのリスペクトを公言しているからだ。
Metallica、Slayer、Anthrax、Megadethなどのスラッシュメタル四天王全員がIron Maidenからの影響を公言している。
さらにメタル以外にもあのNirvanaのカート・コバーンがIron Maidenの曲をカバーしていたのであった!
参照元:http://rockandrollgarage.com/listen-to-possible-kurt-cobains-audio-playing-iron-maiden/
また彼らは40年以上もバンド活動をしているのにもかかわらず、今でも規模を変えずに世界中のスタジアムでライブを続けていることに尊敬してもし足りない...
メンバー
ブルース・ディッキンソン
2代目ボーカル。
元々Samson(サムソン)と言うバンドのボーカルを担当し、メジャーデビューしていた。
しかしそのころSamsonのライブツアーのサポートをしていたIron Maidenにブルースは心を奪われ、ブルースは「いつかこのバンドで歌ってみたい」と思うようになった。
その後Samsonは所属事務所の倒産によりギャラが支払うことが難しくなったため、ブルースはSamsonを脱退。
そしてオーディションを経てIron Maidenに1981年に加入、彼の存在により更にバンドは飛躍的成長を遂げる!!
彼は正式に音楽の訓練を受けていないが、4.25オクターブの広い音域とオペラさながらの力強い歌声で最も偉大なロック・ボーカリスト/フロントマンの一人として尊敬されている。
また彼はステージでの観客とのつながりを重視しており、自分の役割を「会場を小さくする。大きいスタジアムを小さなクラブハウスに変えること。」と語り、ファンとの距離を近づけることをモットーとしている。
ブルースは1990年代に一度バンドを脱退しており、そのころ航空パイロットの資格を取得しアストライオス航空のパイロットとして働いていた!
その後1999年にIron Maiden復帰した後も飛行機の運転は続けており、バンドでワールドツアーに出かける際もブルースが飛行機にメンバーと機材を乗せて世界中を飛び回っていたこともあった!
また彼は名門ロンドン大学クイーンメアリー校を卒業しており、専攻は歴史学であった。
スティーブ・ハリス
ベーシスト、バンドのリーダー。
バンドの有名な楽曲の作詞作曲のほとんどを手掛ける。
少年時代はサッカーに熱中しており、イギリスのプロサッカーリーグ(プレミアリーグ)のウェストハム・ユナイテッドFCのユースチームでプレイするほどの実力があった。
だがそのころロックに出会いサッカー以上に熱中するようになり、ユースチームを脱退し普通の高校へ進学。
元々はドラムをやりたかったが、家にドラムを置くスペースがなかったためベースを始める。
スティーブはソングライティング能力の高さはもちろんのこと、彼の独特なベースプレイによって後のメタルバンドのベーシストたちに多大な影響を与えた。
彼はほとんど独学でベースを弾いていたため、通常のベースプレイとはかなり異なる。
通常ベースを指弾きする場合指を弦にひっかけて演奏するが、スティーブは指を伸ばして弦を叩くように弾いていた。
この独自の奏法により通常のベースサウンドよりもトーンが高く音抜けが良くなった。
彼の影響で後のメタルのベースサウンドはよりトーンの高いものが好まれるようになった。
ギター・ベースメーカーのGibson社が発表した「Top 10 Metal Bassists of All Time」では第5位にランクイン!
デイヴ・マーレイ
ギタリスト。
彼は労働者階級の不良であったが、15歳の時にラジオでジミ・ヘンドリックスの「Voodoo Chile」を聴いて衝撃を受けてロックギタリストを目指すようになる。
そして16歳の時にストーン・フリーと言うバンドを結成、そのときデイヴはギタリストで後にIron Maidenで一緒にギターを弾くことになるエイドリアン・スミスはボーカルとして在籍していた。
その後、音楽雑誌メロディ・メーカーに掲載されているバンド募集欄を見てオーディションを受けるようになり、そのオーディションを経てIron Maidenに加入した。
彼はレガートを駆使した滑らかなギタープレイが特徴的で、ギター・ベースメーカーのGibson社が発表した「Top 10 Metal Guitarists of All Time」では第9位にランクイン!(同じバンドのエイドリアン・スミスと同時受賞!)
エイドリアン・スミス
ギタリスト。
元々はメタルよりもブルースを好んで聞いておりジョニー・ウィンターやパット・トラヴァースなどに憧れていた。
1980年、デニス・ストラットンの後任としてIron Maidenに加入した。
作曲面での貢献度が高く、ヒット曲の「Can I Play with Madness」はエイドリアン・スミスが主導で作曲した。
しかし1989年に音楽性の違いにより1度バンドを脱退したが、1999年にバンドに復帰した。
ギターメーカーのGibson社が発表した「Top 10 Metal Guitarists of All Time」では第9位にランクイン!(同じバンドのデイヴ・マーレイと同時受賞!)
また大の釣り好きとして知られており、ツアー中にも自前の釣り道具を持ってツアー先で釣りをするほどである。
ヤニック・ガーズ
ギタリスト。
1990年にエイドリアン・スミスの後釜としてバンドに加入。
リッチー・ブラックモア(ディープ・パープル)やジェフ・ベック、ロリー・ギャラガーなどの具たるストからの影響を公言している。
ディストーションの激しいサウンドや荒々しプレイを得意として、ライブでもエネルギッシュ溢れる演奏を披露する。
1999年にエイドリアン・スミスが復帰したが、その後もヤニック・ガーズはバンドに在籍し続けている。
現在はヤニック・ガーズ、エイドリアン・スミス、デイヴ・マーレイのトリプルギター体制である。
ニコ・マクブレイン
ドラマー。
本名はマイケル・マクブレイン。
しかしいつも“Nicholas the bear”というぬいぐるみを持ち歩いていたことから、ニコ・マクブレインと呼ばれるようになった。
10歳の時にテレビでジョー・モレロというジャズドラマーの演奏を見たことで影響され、台所用品を使って鍋やフライパンを叩くようにある。
それを見かねた父はニコにドラムセットを買い与えた。
彼は1982年にIron Maidenに加入し、トリッキーかつ手数が多いテクニック抜群のプレイでバンドをさらに成長させた。
ローリングストーン誌が選出した『偉大なロックドラマー・ベスト100』にて第38位にランクインした!
エディ
バンドを支えるマスコット!
アルバムジャケットに必ず毎回登場するキャラであり、兵士やサッカー選手、ピラミッドのオブジェ、サイボーグ、更にサムライになったりと種類はかなり豊富。
1979年に現代アーティストのデレク・リッグスが描いたゾンビの絵がIron Maidenの目に留まり、そのゾンビのデザインを改良してエディが生まれる。
以後アルバムジャケットに登場し続けて、バンドを語る上で欠かせない存在へとなった。
今では彼のT シャツ、ポスター、アクションフィギュア、ゲームまでも登場するほどで、世界で最も有名なメタルアイコンの一つと言っても過言ではない。
コメント