おすすめ曲
12 X U
1stアルバム『Pink Frag』収録曲。
正当なパンクロックソングだが、彼ららしい無機質な雰囲気とベースサウンドをフィーチャーしたアレンジが特徴的。
短い歌メロフレーズをバンドメンバー全員がシンガロングするところが興奮ポイント!
おもにワシントンD.C.のハードコアバンドたちに人気がある曲でMinor Threat(イアン・マッケイがFugazi結成前に活動していたバンド)やDag Nastyがこの曲をカバーしていた。
Minor Threat Cover
Mannequin
1stアルバム『Pink Frag』収録曲。
この曲は硬質なギターサウンドをフィーチャーしたミドルテンポの曲。
単純かつ特徴的なリフが楽曲内に散りばめられている。
ポストハードコアバンドのfireHoseがこの曲をカバーした。
fireHose Cover
Strange
1stアルバム『Pink Frag』収録曲。
スローテンポかつヘヴィーでグルーヴィーなギターリフが特徴的な曲。
相変わらず無機質であるが、楽曲の後半は人の叫び声や形容しがたい奇妙な音に包まれる。
このようなバッドトリップ風のサイケデリック的アプローチがたまらない。
R.E.M.がアルバム『Document』にてこの曲のカバーを収録した。
R.E.M. Cover
Outdoor Miner
2ndアルバム『Chairs Missing』収録曲、シングルカット曲。
全英シングルチャート51位と彼らにとって最大のヒット曲となった。
アコースティックかつピアノがフィーチャーされた楽曲。
この曲はグラハムが書いた昆虫たちの生命サイクルに関する詩から作られており、この詩をもとにコリンが作曲を行った。
シューゲイザーバンドであるLushがこの曲をカバーした。
Lush Cover
The 15th
3rdアルバム『154』収録曲。
叙情的でメロディックな曲。
この曲はおもにエレクトロ系のグループに愛されており、FischerspoonerやAngry Anglesらにカバーされている。
Map Ref. 41°N 93°W
3rdアルバム『154』収録曲。
Wire史上最もポップな曲。
曲名の「Map Ref. 41°N 93°W」とは北緯41度、西経93度のことであり、アイオワ州にあるジョージタウンという街を指すそうだが、歌詞の中ではこの町のことは言及されていない。
My Bloody Valentineがこの曲をカバーした。
My Bloody Valentine Cover
おすすめアルバム
『Pink Frag』(1stアルバム/1977年)
ミニマルで異形な楽曲構造を持っており、後のポストパンクやハードコアパンク、ノイズロックに多大な影響を与えた伝説的アルバム!!
彼らのミニマルな作風が世に広まり、衝撃を与えたデビュー作。
2分前後の曲を21曲も収録した型破りなアルバム。(当時1つのレコードに10曲ほど入れるのが当たり前であった。)
この簡潔さ、シンプルさはロックミュージックの概念を覆すアルバムではあったものの、その分リスナーからの理解を得るには時間がかかった。
もちろん商業チャートにものったことが無い。
だが批評家たちはこのアルバムを絶賛し、今でも影響力のある名盤の一つとして語り続かれるほどである。
ローリングストーン誌が選ぶ「The 500 Greatest Albums of All Time」(2020年版)では310位にランクインされた。
またNMEが発表した『史上最高のアルバム500枚』にて378位にランクイン!!
辛口評価で有名なピッチフォークがこのアルバムを10点満点中10点をつける!
同じくピッチフォークが2004年に選出した「1970年代のトップ100アルバム」では22位にランクイン!
『Chairs Missing』(2ndアルバム/1978年)
前作よりもより構造が複雑化された傑作アルバム!!
このアルバムからキーボード、シンセサイザーが導入される。
前作のようなミニマルスタイルは継承されているものの、曲自体はサイケデリックポップやプログレッシブロックを意識したような複雑な構成になっている。
ジャンルで言えばアートパンクと言える。
実験性で言えばむしろ前作を上回る!
それゆえこのアルバムも専門家、批評家たちから絶賛された。
NMEが発表した『史上最高のアルバム500枚』にて394位にランクイン!!
辛口評価で有名なピッチフォークがこのアルバムを10点満点中10点をつける!
同じくピッチフォークが2004年に選出した「1970年代のトップ100アルバム」では33位にランクイン!
『154』(3rdアルバム/1979年)
楽曲がよりスローテンポに、かつシンセサイザーやギターエフェクトに工夫がみられるアルバム!
このアルバムでは全体的な曲の時間が伸びている。
言ってしまうと彼らの代名詞であったミニマルな曲構成はこのアルバムでは見られない。
全体の雰囲気はアンビエントミュージック!
じっくり聞くタイプの楽曲より、聞き流して楽しめるような楽曲の方が多い。
「The 15th」や「Map Ref. 41°N 93°W」などの聞きやすい曲もおすすめ。
辛口評価で有名なピッチフォークがこのアルバムを10点満点中9.1点をつける!
同じくピッチフォークが2004年に選出した「1970年代のトップ100アルバム」では85位にランクイン!
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