突如出てきて視聴者をビビらせるカートゥーンのトリップ映像を紹介!!
正直ドラッグ体験とカートゥーンは切っても切れない関係にある。
そういってしまうくらい今も昔もカートゥーンにはトリップ映像の演出がよくある。
この表現が今でも残っている原因はおそらく1940年代のディズニー作品によるものが大きいと思う。
「アメリカのドラッグの歴史」と検索してみればわかると思うが、20世紀はドラッグはもちろん酒・カフェインに至るまで蔓延と禁止が繰り返される時代であった。
つまり今では違法のドラッグが許されていた時期もあったことが事実であり、事実1940年代は第2次世界大戦の帰還兵にアンフェタミン(覚醒剤)が処方されていた。
またこの時期のカートゥーン(ほぼディズニーだが...)では
- 『ファンタジア』(1940年)・・・ほぼ全編
- 『ダンボ』(1941年)・・・ピンクのゾウのシーン
- 『三人の騎士』(1944年)・・・ラスト15分の実写×アニメ映像
など麻薬を服用した際に見られるようなトリップ映像がある作品が多かった。(ディズニーの場合、短編アニメーション作品を入れればもっとあるが...)
実際これらのトリップ表現が芸術として評価されていたのも事実だし、多くの視聴者の印象に残る。(トラウマとして...)
トリップ映像は大体怖いし、むしろ怖く見せないと麻薬の危険性は伝わらない。
でも怖い映像を見ると恐怖とは別に「俺は怖い映像に耐えられた!」という謎の自信もついてしまうため、このような表現が密かに人気を集めている要因にもなっている。
そこで今回は個人的に印象に残るトリップ映像を紹介!!
紹介するのはカートゥーンのTVシリーズで普通の描写からいきなりトリップ映像が出てくるものに限る。
よってカートゥーン映画はトリップ表現がありすぎるので除外、また元からトリップ映像前提のような作品も除外(『アドベンチャータイム』・『ミッドナイト・ゴスペル』など)
ちなみに僕はドラッグをやったことはないので、今から紹介するトリップ映像が本当に麻薬を服用した時に見る映像と似ているかどうかはわかりません!
それではどうぞ!
第10位~4位
第10位 – 怪奇ゾーングラビティフォールズ『恐怖のコンビニ』
僕がディズニー作品の中でもトップクラスに好きな作品『怪奇ゾーン・グラビティフォールズ』。
基本ホラーやミステリーを扱っている作品だから当然怖いシーンもあるが、その中でも印象的なトリップ映像がある。
それはシーズン1の第5話『恐怖のコンビニ』。
主人公の男の子ディッパーは憧れの高校生の女の子ウェンディとその仲間たちと遊ぶことに!
しかし遊びに行く場所は廃墟と化したコンビニで、ディッパー達は深夜にコンビニへ忍び込んで遊ぶ。
だがディッパーはこのコンビニに怪異があることに気づき、慌てて双子の姉メイベルにこのことを伝える。
しかしメイベルはコンビの腐ったお菓子を食べてガンギマリになっていた!
メイベルは幻覚の中で空飛ぶイルカに乗って「未来は過去にあるんだ...進め!アオシマ!!」と叫ぶ!
するとアオシマというイルカの頭が4つに増えて口からムキムキの手が現れて、手のひらから虹色のビームが出る・・・
・・・そしてメイベルは幻覚から覚める。
ちなみにこのイルカのアオシマというのは『怪奇ゾーン・グラビティフォールズ』の作画監督のジョン・アオシマからとられている。
これでもまだポップな部類なので10位!
第9位 – フィニアスとファーブ『キャンディスの潜在意識』
『フィニアスとファーブ』は天才少年のフィニアスとファーブが奇想天外な楽しいアイディアで発明品を作って、夏休みを毎日楽しむ!というカートゥーン。
誰にでもおすすめできるSFコメディカートゥーン。
子供向けではあるが、ソフトなトリップ映像がある。
それは第86話の『キャンディスの潜在意識』!
実質、映画『インセプション』のパロディ回。
フィニアスとファーブの姉キャンディスが物忘れをしてしまい、フィニアスとファーブが作った潜在意識の中に入れる機械を使って記憶を取り戻すというエピソード。
その潜在意識の世界が結構なトリップ映像。
でも潜在意識の世界そのものよりフィニアスとファーブの友達たちが勝手に機械に触って次々とキャンディスの潜在意識に入っていく展開が面白い。
またラストではガキ大将のビューフォードがキャンディスの潜在意識の中に取り残されているのも面白い!
ディズニー+で視聴できるので是非見てほしい!!
第8位 – パワーパフガールズ(2016年)『ステキな虹の世界』
90年代カートゥーン・ネットワークの代表的作品、『パワーパフガールズ』!
その衰えることのない人気っぷりに2016年にパワーパフガールズ(2016年)という新シリーズが発表された。
この新シリーズの中にとんでもない敵が現れた。
それはパーティパンダのアレグロ。
アレグロは雲の上で特殊な虹を作って街のみんなをガンギマリにする。
映像も強烈ではあるが、音楽がかなりかっこいい。
今風のパーティEDMで怪しげでクールなトリップ映像を演出している!
公式のYouTubeチャンネルで視聴できるので是非見てほしい!
第7位 – ピンク・パンサー『サイケデリック・ピンク』
みんなはピンク・パンサーの見た目とテーマ曲しか知らないと思う。
ピンク・パンサーは元々1964年公開の実写映画『ピンクの豹』のオープニングアニメーションに登場するキャラクターであったが、この短いシーンで人気を集めてたくさんのスピンオフアニメが製作された!
このシリーズの中でもサイケデリックなトリップ映像に焦点があてられたのが39話の『サイケデリック・ピンク』
↓なんと公式でこのエピソードが公開されている!
ピンクパンサーは大体現実世界が舞台になっているが、このエピソードだけは幻想世界が舞台になっている。
ピンクを基調にしたサイケデリックな配色センスに注目してほしい!
第6位 – 悪魔バスタースターバタフライ『ゴブリンドッグ』
悪魔バスタースターバタフライは今ではディズニー+で配信されているファンタジーカートゥーン。
日本の魔法少女アニメをカートゥーン調にアレンジした人気作品!
しかしたまに意味不明なものや哲学的な内容をすることがある。
その中の一つがS02E07の前半『ゴブリンドッグ』。
魔法のプリンセススターバタフライは人間のマルコとその他魔法界の友人を連れて史上最高においしいホットドッグ”ゴブリンドッグ”が売られている屋台を目指す。
しかし屋台には長蛇の列があり一向に屋台にたどり着く気配もない...
実はゴブリンドッグは並んでも手に入らない代物であり、店員のゴブリンに気に入られたものしか食べられない物であった。
スターとマルコたちは何とかゴブリンに気に入られてゴブリンドッグを食べることが出来た!
そしていざゴブリンドッグを食べると美味しさのあまり全員ガンギマリになる。
このときのトリップ映像が唐突過ぎて初めて見たとき唖然とした...
今でもディズニー+で視聴できるので是非見てほしい!!
第5位 – リック・アンド・モーティ『ガクブル・コースター』
『リック・アンド・モーティ』はほぼほぼ何でもありのSFコメディカートゥーン!!
トリップ映像以上に強烈な描写や展開の多い作品だが、明らかにトリップ映像を意識した演出がいくつかある。
その中の一つがS03E05『ガクブル・コースター』
主人公のリックと無能親父ジェリーがワームホールを通る宇宙クルーズ船に乗るのだが、保安検査場でリックは危険人物とみなされ一時期に運動能力と感情が抑制される薬を注入される。
その後リックとジェリーは宇宙クルーズ船に乗るが、リックを狙う殺し屋の宇宙人に遭遇してしまう。
リックとジェリー、殺し屋の3人は船内の倉庫で抗争していたが、このとき船はワームホール突入!!
ワームホールに突入したことで3人の精神は一時的に融合する!!
このときの映像がかなり芸術的なトリップ映像となっている!
このトリップ映像の中でジェリーが「僕は時間なんだ!!」という深そうなセリフが印象に残っている。
でもジェリーが言ったセリフだから多分深くないのだろう...
第4位 – サウスパーク『視聴率はコワイ!』
『サウスパーク』はトリップ映像の描写が多少あるものの、それ以上に強烈なシーンがたくさんあるのであまり話題にならない。
でもS08E11『視聴率はコワイ!』のトリップ映像の描写は怖かった...
このエピソードはスタンやカイル、カートマンたちが課外授業で学校向けニュース番組を制作し放送するというもの。
しかし視聴率は最低...対照的にクレイグが作る動物番組は高視聴率を記録した!
どうしても視聴率で勝ちたい主人公たちが考えた答えが、「市販の風邪薬を大量に飲んでキマれば、視聴率がとれる良いアイディアが浮かぶ!」というとんでもない作戦。
彼らは早速風邪薬を大量に飲む。
はじめは全く効果がないと言っていたが、徐々にトリップし始める...
トリップ映像はほとんど実写映像でケシの花が咲き乱れ、どこかの部族が踊りだし、深夜のハイウェイなど脈絡のない映像が流れる。
トリップ映像は主にスタン視点によるもので現実の映像と幻覚が交互に見ており、記憶をなくす。
そして最終的に全員はキマリながらライバルであるクレイグが作った可愛い犬の映像を見て楽しんでいた...
数あるカートゥーンのトリップ映像の中でもこの『サウスパーク』の描写は一番リアルに感じた。
↓続いて残りベスト3を発表!!
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