ベスト3
第3位 – スポンジ・ボブ『テキトーランドのスポンジ・ボブ』
正直、このランキングに入れること自体ナンセンスだと思った。
なぜなら常時トリップ映像のようなカートゥーンだからだ。
しかし中には明確にトリップ映像として描写されていたエピソードがいくつかあるのも事実。
その中でも『テキトーランドのスポンジ・ボブ』は公式YouTubeチャンネルで無料公開されていたので紹介したい!
『テキトーランドのスポンジ・ボブ』は割と最近のエピソード。(日本語吹き替えは今年の2月にNHK教育テレビにて放送された!)
主人公のスポンジボブの職場はレストランのカーニーバーガー。
スポンジボブと同僚イカルドはある街「テキトーランド」への配達を頼まれる。
しかしその街はあらゆる物理法則がでたらめになるから気を付けなければならない...
スポンジボブとイカルドは配達へ行くが予想不能の現象へ遭遇することとなる...
最近のスポンジボブの中ではかなり異様なエピソード。
でもスポンジボブはトリップ映像に限らなければ、もっと強烈な映像がある。
そんなシーンに関しては今後別の記事で紹介していきたい。
第2位 – ザ・シンプソンズ『悪夢のチリ料理』
アメリカでは誰もが認める国民的長寿アニメ『ザ・シンプソンズ』。
このカートゥーンでもいくつかトリップ映像があるが、その中でも特に凝ったトリップ映像が演出されていたのが『悪夢のチリ料理』。
ホーマーはチリ料理祭りで無敵の存在であり、どんなに辛いチリ料理でも平らげることが出来ることで有名であった。
だがホーマーはウィガム所長が作ったチリ料理が辛すぎて口に入れることすらできずに敗北...
落ち込んでいたホーマーは「自分の舌を蝋で固めてチリを飲み込む」という作戦を考え、リベンジをする。
ホーマーは見事チリを食べることに成功、しかしホーマーの身体に異変が...
腹痛におそわれたかと思えば、祭りに来た人間全員が怪物のように見え始めた!
怖くなって逃げだしたホーマーだがいつの間にか荒野を彷徨っていた。
その後突然現れたピラミッドに上ると心の案内人と名乗るコヨーテと出会い、ホーマーの心の旅が始まる...
ザ・シンプソンズの中でもかなり作画に気合が入っているので、見ごたえがかなりある。
あと本当に怖い…
ちなみにコヨーテの声優はアメリカ本国だとカントリー歌手のジョニー・キャッシュが担当した!
第1位 – ベティ・ブープ『白雪姫』
まずベティ・ブープがカートゥーンであったことを知っている人自体少ないのでは...
今ではファッション系のイメージキャラクターだと思われがちだが、ベティ・ブープは1930~1940年代にかけて短編が製作されていたカートゥーンキャラの一人。
トリップ映像があったのは1933年に公開された『白雪姫』という短編作品。
ストーリーはほとんどミュージカル調の白雪姫そのもので、白雪姫役をベティ・ブープが演じる内容。
問題のトリップ映像シーンはベティが氷の棺に入って怪しげな洞窟に入るシーン。(4分20秒後ほど)
このシーンでは女王とお抱えの道化師(ピエロ)がベティが入った氷の棺を追うのだが、ここでピエロがジャズ風のオシャレな歌声を披露!
曲は『セント・ ジェームス病院』(St. James Infirmary Blues) というアメリカの伝承歌。
だがオシャレな雰囲気である一方洞窟は不気味な骸骨の絵で覆われている...
これを1位に選んだ理由はいくつかあるが、やはりジャズ・ブルースとトリップ映像の融合が見事な点だと思う。
当時アニメーションそのものが黎明期であったことを考えると、このクオリティは信じられない高さだと思う。
業界内でも非常に評価が高く、1994年に発表された「史上最高の50のカートゥーン」(1000人余りのカートゥーン業界人が選んだランキング)にて19位に選ばれている。
ただ怖いだけでは収まらない、オシャレでブルージーな映像体験を感じてほしい!
以上カートゥーンのトリップ映像ベスト10!!でした。
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