ベスト3
第3位 –『トラブルワードにご用心!』
何も意味がない造語「ドヒャ!」が先生たちによってなぜか使ってはいけない言葉に認定!?
『トラブルワードにご用心!』はS02E11前半のエピソード。
T.J.は小学校2年生の時、汚い言葉・スラングを口にして罰を受けたときにある発明をする。
それは意味のない言葉「ドヒャ!」(英語では「whomps」)。
使用例は嬉しいときもムカつくときも、相手に対して「ドヒャだな!」という。(要する「ヤバい!」みたいなもの。)
この「ドヒャ!」がT.J.のクラスでは流行っていたが、校長先生および他の先生たちは「きっと悪い意味に違いない!」と決めつけて使用禁止令を出し、破ったものは校長室送りとなる!
このことを受けてT.J.はさらに「ドヒャ!」を学校で流行らせることで校長先生では対応しきれないようにした。
T.J.は勝利したかのように思えたが、校長先生はこれを緊急事態だと重い教育委員会へと通報!
T.J.は「汚い言葉を使った!」という罪で教育委員会に連れ去られ、さらにT.J.は退学をかけた裁判にまで巻き込まれてしまう!
このくだらない騒動の結末は!?
だれでも小学生の頃に大人から理不尽に思えるルールを押し付けられる経験があると思う。
「シャーペンはダメで鉛筆だけ使え」とか「キャラクターの絵柄がある文房具や小物は禁止」とか。
中でも最近だと「クラスメイトをあだ名で呼ぶのを禁止する」というルールを作る動きが日本にある。
要するに子供の間では悪い意味合いのない事柄を大人たちは疑わしいだけで禁止にしてしまうことが良くあるのだ。
そんな風潮にT.J.が大人の力を借りずに毅然として立ち向かうのがカッコいいと思えるエピソード。
ラストも見ていてスカッとするので、ある意味一番誰にでもおすすめできるエピソードだと思う。
第2位 –『ステッカーを集めろ』
「中抜き」のえげつなさを小学生でもわかるように描いた傑作であり問題作!?
『ステッカーを集めろ』はS02E08前半のエピソード。
T.J.は病気で何日か休んだあと学校に復帰、しかしたった数日休んだだけで学校のルールが変わっていた。
それは「怪物ステッカー」と呼ばれるモンスターの絵が描かれてあるステッカーが通貨のように扱われており、ボール遊びも水を飲むのも校庭で昼寝するのも全てステッカーがないと出来なくなっていた!
さらに校舎に入るだけでも上級生の役員に入場料のステッカー3枚を渡さないといけない!!
ステッカー自体はおもちゃ屋で売っているのだが、人気のあまりどの店でも売り切れ。
T.J.は1枚もステッカーを持っていないため、嫌いなメンローという同級生にトレードマークの赤い帽子をステッカー5枚で買い取られてしまう。
この一件でT.J.はメンローへの復讐のため大量のステッカーを手中に収めることを誓う。
T.J.は最初に自分の身体を使って働き始めるが、必死に働いても一向にステッカーは集まらない。
ここでT.J.は悪魔的発想をして行動に移した!!
それは人材紹介業務!!
上級生から高値で引き受けたあらゆる仕事を安く雇った下級生にやらせることで自分が直接働くことなくステッカーを稼ぐというもの!!
T.J.は自分で働くことなくステッカーを稼ぐようになり、結果学校にある全ステッカーの8割を手に入れることに成功し、メンローに奪われた帽子も買い戻せた。
しかしT.J.の欲は尽きることなく、残りの全てのステッカーを手に入れるために友達たちとも縁を切ってしまった...
ステッカー集めに憑りつかれたT.J.の運命はいかに・・・
いつもみんなの上をいく策を練って驚かせてきたT.J.だが、今回は少し邪悪な賢さを発揮!!
交渉力さえあれば自分に能力・技能がなくとも、また実際に汗をかかずに稼ぐことが出来るというT.J.の発想力には驚かされる。
だがこの中抜きそのものが実際に社会問題になっていることを忘れてはならない。(特に日本...)
またT.J.はこの中抜きをし続けることで、「金(ステッカー)さえ払えば人は自分の言うことを聞く。」と考えるようになったため、彼の周りから友人がいなくなった。
子供に金儲けの方法について考えさせた名エピソード!
第1位 –『ガスのマイホーム』
友達のガスがまさかの転校?!彼の転校を阻止するために友達・クラスメイトが総動員してガスを助けようとする!
『ガスのマイホーム』はS03E19後半のエピソード。
ガスはT.J.たちのグループの一員であるが、元々は陸軍将校の父の都合で何回も引っ越しを繰り返していた過去がある。
ガスは自宅で両親のひそひそ話の中で「引っ越し」という言葉を聞いて驚愕。
翌日ガスはみんなに「転校することになった。」と言うと、T.J.たちはおろかクラスメイトまで驚いて泣き出す人もいる始末。
しかしガスは「この学校を離れたくない!」と言って家出して校庭のジャングルジムに住むと宣言!
はじめはT.J.たちもこの提案に呆れていたが、次第にジャングルジムを住めるようにT.J.たちが改造!(電気をひいたりもしてた。)
改造が完成した日の夕方にはみんなでパーティもしたが、夜になると校庭が暗すぎてみんな怖くなり続々と家へと帰り始める。
一人になったガスはただ孤独と暗さに怯えていた。
そんな中T.J.一人がガスのことを気にしていたのだが...
一番大好きなエピソード!
ガスは体も小さくどちらかと言えばいじめられっ子的なキャラだが、ピンチの時は誰よりも根性を見せるし、そのたび壁を乗り越えてきた。
しかし転校に関してはどうすればよいかわからない。
でも自分なりに答えを考えて行動するし、それを助けてくれる仲間たちの存在が見ていてほっこりさせてくれる。
特にラストのT.J.の粋な計らいが好きすぎて何度もこのエピソードを見てしまう。
映画『スタンドバイミー』を見たときの感情を簡易的に体験できる感じ。
『リセス~ぼくらの休み時間~』の中で最もハートフルなエピソード!!
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