2000年代のUSインディーシーンで異彩を放つ実験的だがノスタルジーを感じるサイケデリックポップグループ!!
尖っていたり偶に柔らかかったりする電子音の海。
その海を深く深く潜っていくと底にはレトロな楽器の温かい合奏と4人の男たち美しいハーモニーに満ち溢れている。
Animal Collective(アニマル・コレクティブ)はそんな実験的サウンドを纏いながら、その中心部に1900年代初頭発祥のバーバーショップ音楽を奏でる。
バーバーショップ音楽は諸説があるがアフリカ系アメリカ人がバーバーショップ(理髪店)の前でアカペラで歌って楽しむ娯楽から生まれた音楽だと言われている。
Animal Collectiveは現代のエレクトロミュージックを下敷きに古き良きサウンドを届けてくれる。
彼らは高校の同級生であり、1990年半ばにアメリカ・ボルチモアで結成し音楽活動を開始。
その後メンバーの大学進学で離れ離れになることもあったが、継続的に作品を発表し続けている。
またそのような活動形態であるため、アルバムによって参加しないメンバーもいたりする。
そんな彼らは2000年代、2010年代のインディー実験音楽バンドの代表として精力的に活動中!!
彼らの実験性と芸術性、そしてポップがあふれる音楽を紹介していく!!
メンバー
エイヴィー・テア
本名はデヴィッド・マイケル・ポートナー。
ギター・ボーカルを担当。
中学生のころから音楽活動を始めており、そのころはジオロジストと共にホラー映画『悪魔のいけにえ』や『シャイニング』などのサウンドトラックをドラムマシンに記憶させて作曲を行うというエキセントリックなことをしていた。
その後ニューヨーク大学に進学し、ニューヨークでも音楽活動(ノイズミュージック)を続けながら夏休みに地元に戻りAnimal Collectiveのメンバーたちとレコーディングを行っていたという。
Animal Collectiveはフロントマンを作らない主義ではあるが、作曲の中心を担うのはエイヴィー・テアであると他のメンバーは語っている。
アイスランド出身のバンド、ムームのフロントマンクリスティンと2006年に結婚し2人でアルバムを発表したが2008年に破局。
その後元ダーティプロジェクターズのエンジェル・デラドリアンと交際中。
パンダ・ベアー
本名はノア・ベンジャミン・レノックス。
ドラム・ボーカルを担当。
パンダ・ベアーと名乗るのは単に幼少期からパンダが好きだったからだそうだ。
彼は10代の頃にハウスやテクノに傾倒、特にエイフェックス・ツインから強い影響を受けていた。
またAnimal Collectiveはそれぞれソロ活動を行っているが、中でも一番評価が高いのはパンダ・ベアーの作品であり、彼のソロアルバム『Person Pitch』はピッチフォークが選ぶ『2007 年のトップ 50 アルバム』の第1位に輝いた!!
2013年にはDaft Punkの楽曲『Doin’ It Right』でボーカルとして参加している。
彼は2003年にポルトガルのリスボンを訪れた際、現地を気に入ったあまり2004年リスボンに移住し現在も住み続けている。
ジオロジスト
本名はブライアン・ロス・ワイツ。
サンプラーを担当。
芸名はジオロジスト(地質学者)だが、大学での専攻は生物学でありコロンビア大学で環境科学の学士号を取得しいるエリート。
ジオロジストと名乗った理由は諸説があり、単純にメンバーたちから大学の専攻を間違われたことや、ライブ中にコスチュームとして頭にヘッドライトをつけていることなどから名乗ったと言われている。
ホラー映画の大ファンであり、高校時代にエイヴィー・テアと共にホラー映画のサウンドトラックをドラムマシンに記憶させて作曲を行うというアイディアは彼の物である可能性が高い。
その趣味が高じて彼は2009年の10月31日のハロウィンに結婚式を開いた!!
ディーケン
本名はジョシュア・ケイレブ・ディブ。
ギターを担当。
パンダ・ベアーとは幼馴染であり、Animal Collectiveを結成する前から2人で音楽活動を行っていた。
このバンドはアルバムによって参加しないメンバーがいるが、ディーケンはその中でも最も参加しない頻度が多い。(スタジオアルバム14枚中9枚の作品にしか参加していない)
彼は音楽活動と並行して大工の仕事をしている。
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