ロックに再びスリリングな雰囲気を取り戻した80年代ロックの救世主的バンド!!
1980年代末期のハードロックシーンに彗星の如く現れ、破竹の勢いで世界的人気バンドとなったバンド、Guns N’ Roses(ガンズ・アンド・ローゼス)
彼らは単純に人気に陰りが見えていた80年代ハードロックシーンを活気づけただけでない。
Guns N’ Rosesは元々ロックに付随していた危険な香りやスリリングさを取り戻すようなライブをしていた。
フロントマンのアクセル・ローズの自由かつ傍若無人っぷりでライブはいつも何が起こるかわからない雰囲気が漂っていた。
彼らが80年代では失われていたスリリングな雰囲気を取り戻したことによって、90年代でオルタナティブロック・ムーブメントに繋がったという見方をする専門家もいる。
つまりGuns N’ Rosesはハードロック界にとどまらず、ロック音楽史全体において重大な存在であったのだ。
もっと言うとバンドメンバー全員が各分野のスペシャリストであり華もあり、何よりも楽曲の質が抜きんでいたことがレジェンドたる所以だと思う。
そんな彼らの功績を少しでもお伝えしたいと思う。
メンバー
※オリジナルラインナップのみ紹介
アクセル・ローズ
ボーカリスト。
ライブでもプライベートでも乱闘騒ぎ、多すぎる逮捕歴、当たり前のような遅刻癖など破天荒なボーカルの代表的イメージを持たれている。
しかし歌唱力自体は業界トップクラスであり、幅広い音域と確かな歌唱技術の持ち主。
というのも彼は5歳のころから聖歌隊に所属しており、高校時代も合唱団に所属していたほどであった。(高校時代にピアノも習った。)
高校生の頃にバンド活動を開始し、同じ学校に通っていたイジー・ストラドリンと意気投合しHollywood Roseを結成。
その後1986年にGuns N’ Rosesを結成し、1987年にはメジャーデビュー、同年に発表したデビューアルバム『Appetite for Destruction』は全米1位と驚異的な成功を見せる。
しかし1991年に唯一の理解者であったイジー・ストラドリンが脱退したことで、アクセルの暴走が始まる。
オリジナル曲も作らなくなり、スラッシュやダフ・マッケイガンなどのオリジナルメンバーが次々とメンバーが脱退。
2016年に遂にアクセルはスラッシュとダフ・マッケイガンと和解し、バンドに復帰。
現在も新曲の発表やライブ・ツアーなど精力的に活動している。
またアクセルはQueenのフレディ・マーキュリーを大変尊敬しており、彼の追悼コンサートでは「Bohemian Rhapsody」・「We will Rock You」を熱唱した!
イジー・ストラドリン
リズムギタリスト。
アクセル・ローズとは高校の同級生であり、問題児であるアクセルの長年の理解者でもあった。
破天荒なアクセルとは対照的で物静かな性格をしている。
またイジーはバンドのヒット曲のほとんどを作曲している。(「Sweet Child O’ Mine」・「Paradise City」・「Patience」など)
音楽に関してはハノイ・ロックスから多大な影響を受けていいる。
またギタープレイはスラッシュに比べると地味ではあるが、キース・リチャーズのような小気味良いクランチサウンドでバンドサウンドの土台を築いていた。
2007年にローリングストーン誌にて発表された「史上最も過小評価されたギタリストランキング」にて第17位にランクイン。
しかし1991年にイジーはGuns N’ Rosesを脱退。
理由はバンドが大きな存在になりすぎたことの重圧とアクセルの行動を制御できなくなってきたことであった。
その後彼はソロ活動に専念。
また2012年に一度だけGuns N’ Rosesのライブのゲストとして参加したが、その後バンドに復帰することはなかった。
2016年のGuns N’ Rosesのオリジナルラインナップ復活には声がかかっていたが、そのときも意見の違いでイジーは不参加となった。
スラッシュ
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— Slash (@Slash) October 9, 2023
リードギタリスト。
シルクハットとボサボサの黒髪長髪、サングラスがトレードマーク。
元々テクニカルなギタープレイも出来るが、彼はあえてそれをせずブルースを基調としたエモーショナルなサウンド・フレーズを得意としている。
また彼のギタープレイは様々なミュージシャンに評価されており、Guns N’ Roses在籍時の時からマイケル・ジャクソンやレニー・クラヴィッツなどの大物ミュージシャンのレコーディングに参加していた。
それだけにとどまらずあらゆるバンドのゲストギタリストとして参加したり、映画・アニメなどへの楽曲提供から一時期世界で一番忙しいギタリストと言われていた!
『サウスパーク』ではこの彼の忙しさをいじっており、S15E05「クラックベイビー選手協会」の中で「スラッシュは元々存在してない。世界中のあちこちで同じ時間に演奏するなんて不可能だろ。本当は色んな大人がスラッシュの格好をしてギターを弾いているだけ。」と彼をいじった。
また彼は『フィニアスとファーブ』の映画に楽曲提供と出演しており、劇中のクライマックスシーンでスラッシュの提供した楽曲「Kick It Up a Notch」が流れるときに突然スラッシュが現れギターソロを弾いた。
「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」2011年版において65位に選ばれている。
ダフ・マッケイガン
ベーシスト。
190cmの長身と長いブロンドヘアー(※今は短髪)、ベースを低く構えて演奏する姿が特徴。
ベースの実力もさることながら、彼は突出したコミュニケーション能力でバンドを支えときには救ってきた。
Guns N’ Roses結成当初はダフが進んでライブやツアーをブッキングすることでバンドの安定化を図った。
特に凄いのはGuns N’ Rosesとメディアを通じて貶し合っていたNirvanaのカート・コバーンと和解したことだと思う。
カート・コバーンが自殺する数日前、ダフはシアトル行きの飛行機でカートと隣同士になる二人は談笑していた。(当時お互いのバンドが不安定な時期もあり、共通の話題が多かったらしい。)
カート・コバーンの伝記『ヘヴィアー・ザン・ヘヴン』の中で、バンド同士は敵対関係にあったがカートはダフに会えたことを喜んでいたと記している。
スティーブン・アドラー
ドラマー。
スラッシュとは小学生時代からの友達で、Guns N’ Rosesに加入する前はスラッシュとダフと共にRoad Crewという名のバンドで活動していた。
彼も破天荒な一面を持っており、1987年にバーでの喧嘩が原因で腕を骨折しライブに出られなかったことがある。(当時代役はシンデレラ(Cinderella)のドラマー、フレッド・コウリー)
その後ドラッグ問題によりバンド活動が難しくなったことで1990年にGuns N’ Rosesを解雇される。
現在はアドラーズ・アペタイトというバンドを結成して活動中。
2016年に何度かGuns N’ Rosesのライブにゲストとして参加していたが、再加入することはなかった。
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