ガレージロック魂を忘れなかった5大グランジバンドの一角、Mudhoney!!
5大グランジバンド(自分が勝手にそう呼んでいる代表的なグランジバンドたちのこと)
Nirvana
そして今回紹介するMudhoneyである。
グランジとは90年代に流行した音楽ジャンル。
パンクロックのような曲構成、ハードロックのようなリフ主体の曲調とサウンドの融合である。
Mudhoneyはグランジバンドであるが、5大グランジバンドの中でも1番パンクロックより。
またMudhoneyは上記のバンドに比べて圧倒的に商業的な成功を収めていない。
その理由は2つあり、一つは1992年に他のバンドに比べて遅めにデビューしたこと、もう一つはおそらく彼らがアンダーグラウンドスタイルにこだわったからであろう。
そもそも彼らはグランジ・ブームそのものをよく思っておらず、それ自体を冷やかしたPVまで作っている。
ただただ大衆に自分たちの文化を安売りし消費されたくなかったのだろうか?
だが結果としてMudhoneyは今でも活動休止や解散せずに音楽をし続けている。
(他のグランジバンドは大体悲惨な目に合っているから、ある意味Mudhoneyは勝者かもしれない)
そんなアンダーグラウンドで活躍し続けるMudhoneyを紹介する。
メンバー
マーク・アームズ
ボーカル/ギタリスト。
バンドのフロントマン。
Mudhoneyを結成する前にいくつかのバンドを組んでおり、その中にはグリーン・リバーという伝説的なバンドかある。
グリーン・リバーは1984年に結成されたバンドであり、メンバーはマーク・アームズとスティーブ・ターナー、ストーン・ゴッサード(後の Pearl Jam )、ジェフ・アメン(後の Pearl Jam )がいた。
しかしそのバンドはスティーブ・ターナーが大学をしっかり卒業したいという理由で脱退したり、残りメンバーたちによる音楽性の相違から1987年に解散してしまう。
その後Mudhoneyが結成される。
マークはノイズロックバンドの大御所Sonic Youthや、ガレージパンクの始祖的な存在であるSonicsやStoogies、Angry Samoansなどから影響を受けている。
スティーブ・ターナー
ギタリスト。
マークと付き合いが一番長いメンバー。
2人はMudhoneyを結成する前に、グリーン・リバーやMr. Epp and the Calculationsというバンドでも一緒にプレイしていた!
また彼が1983年に初めて組んだバンド”The Ducky Boys”のメンバーには、 ストーン・ゴッサード(後の Pearl Jam ) がいる。
ダン・ピーターズ
ドラマー。
元々Bundle of Hissというバンドのドラマーをしていたが、脱退後にMudhoneyを結成する。
実はNirvanaでもドラマーをしていた期間があり、Nirvanaのシングルである『Silver』のレコーディングにはダンがドラマーとして参加している。
マット・ルーキン
ベーシスト。
元々Melvinsのベーシストであった。(1983年から1987年まで)
Melvinsはずっとシアトルで活躍していた勢いのあるバンドであった。
しかしMelvinsのフロントマンであるバズ・オズボーンがワシントンに引っ越しをしたため、マットは自然消滅的にバンドを脱退。
その後マットは地元シアトルでマーク・アームズやスティーブ・ターナー、ダン・ピーターズと意気投合しMudhoneyを結成する。
その後バンドの全盛期を支えるベーシストとなる。
しかし2001年に音楽業界から身を引くためバンドを脱退する。
現在マットは大工として生活をしている。
おすすめ曲
Touch Me I’m Sick
コンピレーションアルバム『Superfuzz Bigmuff Plus Early Singles』収録曲。
元々シングルとしてリリースされていた。
バンドで最も有名な曲の一つであり、グランジというジャンルの古典的な存在。
初めてMudhoneyを聴く人におすすめ!
この曲は1988年にリリースされ、カレッジラジオで放送されるようになりアメリカ各地で人気となる。
またシアトルのインディーシーンに対して多大な影響を与える。
ザ・ホールのボーカルであるコートニー・ラブは当時ストリッパーとして生活していたが、この曲を聴いてミュージシャンの道を志したという。
またSonic Youthがこの曲をカバーしている。
Here Comes Sickness
1stアルバム『Mudhoney』収録曲。
どぎついファズギターによるソロから始まる曲。
歌は感染症全般について語っている内容であり、今のご時世では不謹慎と捉えられるかも...
でも曲は割とハードかつキャッチー!
おすすめの一曲である。
余談であるがこの曲はタモリ俱楽部のコーナー「空耳アワー」にて空耳アワード2004グランプリ受賞という名誉ある賞を受賞した。
この曲のサビの
THERE GOES SICKNESS THERE GOES SICKNESS THERE GOES SICKNESS IN MY DADDY'S CAR
が空耳で
レンコン好きです! レンコン好きです! レンコン好きです! 今 誰っすか?!
と聞こえる。是非確認してみよう!!
Good Enough
2ndアルバム『Every Good Boy Deserves Fudge』収録曲。
割とおとなしめの曲であり、曲調もギターポップに近い。
激しいのがお気に召さない方でもこの曲なら大丈夫かも!?
PVもバンドメンバー全員がふざけあっているような内容でラフで見やすい!
Suck You Dry
3rdアルバム『Piece of Cake』収録曲。
シングルカット曲。
彼らの発表した曲の中で一番チャートアクションが良かった曲。
レコーディング環境が良くなったせいか、歪みまくったファズギターがクリアに聞こえる。
またリズミカルさと疾走感が両立したような雰囲気でノリやすい1曲!
UKシングルチャートで65位。
USビルボードのオルタナティブエアプレイにて23位にランクインした。
Generation Spokesmodel
4thアルバム『My Brother is Cow』収録曲。
Mudhoneyの曲では珍しくシンガロング(合唱)出来そうなほどポップなメロディの曲!
しかしサウンドは間違いなくグランジのまま。
聞きやすいので初心者向け!
PVに「サンダーバード」の人形が登場する謎さが好き!
おすすめアルバム
『Superfuzz Bigmuff』(コンピレーションアルバム/1990年)
バンドが初めて出したコンピレーションアルバムでありバンドの最高傑作と名高いアルバム!!
とにかくすべてがシングル級で捨て曲なしの名盤!
特におすすめなのが以下の曲!
またSonic Youthのカバーである「Halloween」も本家レベルのおどろおどろしさを表現していて面白い!
ローリングストーン誌が選ぶ「史上最高のグランジアルバム・ベスト50」にて第5位にランクインされた。
またNirvanaのカート・コバーンが書き記した「おすすめのアルバムベスト50」にてこのアルバムが第34位に挙げられていた。
『Every Good Boy Deserves Fudge』(2ndアルバム/1991年)
グランジとガレージパンクの融合、バンドもリスナーも認める名盤!!
インディーレーベルの名門サブポップからリリースされており、インディーとしては珍しく5万枚の売り上げを記録し、サブポップの経営状況を立て直したと言われている。
グランジの中でも割とポップな仕上がりであり、初心者にもおすすめのアルバム!!
ギタリストであるスティーブ・ターナーがこのアルバムをバンド史上最高のアルバムであると公言している。
ローリングストーン誌が選ぶ「史上最高のグランジアルバム・ベスト50」にて第40位にランクインされた。
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