Pulp(パルプ)入門編

ブリットポップ
画像出典:Official Facebook Page for Pulp
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長い下積みを経てブリットポップブームで大ヒットしたバンド「Pulp」!彼らの音楽をピックアップ。

リスナー人気・批評家人気ともにトップのブリットポップソングを作曲!?

2015年人気音楽雑誌のローリングストーン誌で読者投票による「ベスト・ブリット・ポップ・ソング」が発表された。

僕はこれを聞いて一位はOasis「Don’t Look Back in Anger」Blur「Parklife」だろうなんて思っていたが違った。

1位Pulp「Common People」

以下が「ベスト・ブリット・ポップ・ソング」のトップ10である。

  1. Pulp「Common People」
  2. Oasis「Don’t Look Back In Anger」
  3. The Verve「Bitter Sweet Symphony」
  4. Oasis「Live Forever」
  5. Blur「Girls And Boys」
  6. Blur「Parklife」
  7. Oasis「Wonderwall」
  8. Blur「Song 2」
  9. Oasis「Champagne Supernova」
  10. Blur「Coffee & TV」

さすがにOasis、Blurは強いが日本人の感覚からすればPulpの1位を予想するのは難しい。

このランキングだけじゃなの?と思われた方にはもう一つのブリットポップのランキングを紹介する。

2014年にイギリスのラジオ局BBC 6 Musicがブリットポップが流行りだしてから20年を祝うため、読者アンケートによるお気に入りのブリットポップソングのランキングを公開。

トップ10は以下の通りだ。

  1. Pulp「Common People」
  2. The Verve「Bitter Sweet Symphony」
  3. Oasis「Don’t Look Back In Anger」
  4. Oasis「Wonderwall」
  5. Blur「Parklife」
  6. Suede「Animal Nitrate」
  7. Blur「Girls And Boys」
  8. The Bluetones「Slight Return」
  9. Pulp「Disco 2000」
  10. Ash「Girl From Mars」

先ほどのランキングはほとんどアメリカで集計されたもの。このランキングはイギリスで集計されているため少し違うが、Pulp「Common People」の首位は動かない!

ダメ押しにもう一つ。一般人からの評価だけでなく批評家からの評価も高い。

2010年、アメリカの音楽レビューサイトPitchfolkが選出した「90年代のベストトラック200」が発表された。

USインディーバンドはもちろん、ミクスチャーロック、Hip-Hop、エレクトロニカなど様々な分野のアーティストから選出されたにも関わらず、Pulp「Common People」2位にランクイン!

これほど評価が高いバンドPulpとはいったい何者なんだろうか?

バンドの音楽と軌跡を紹介します。

概要

※バンドの詳しい歴史については別に投稿します。少々お待ちください。

「Pulp」はフロントマンのジャーヴィス・コッカ―を中心としたブリットポップバンド。

1978年、学生だった時に友人と共に「Arabicus Pulp」を結成するが、後にバンドは「Pulp」と改名

1983年にインディーズ・レーベルから1stアルバム『It』をリリース。

しかし全く注目されず地道な下積み時代を10年も送る。

1993年になってようやくメジャー・レーベルとの契約。

1994年、メジャー移籍後初のアルバムとなった『His ‘n’ Hers』の発表。

1995年に名盤『Different Class』を発表、シングルカットされた「Common People」が大ヒットし、ブリットポップで有名なバンドとして名を馳せる。

1998年に路線変更したアルバム『This is Hardocore』をリリースしこれも大ヒット。

しかしブリットポップブームの終焉と共にバンドは勢いをなくし、2002年に活動を休止。

おすすめの曲

Common People

名盤『Different Class』(1995年)収録曲。

上流階級が庶民のように暮らしたい気持ちを批評した曲で、全英チャート2位を記録。

カシオトーン(一般家庭用のキーボード)で作曲したらしく、ソフトなキーボードサウンドが特徴的だが、そのキーボードサウンドを土台に織り込まれるギターサウンドも心地良い。

またこの曲は英米問わず人気がある曲で、ブリットポップのシングルランキングでは大体トップにいるほどである。

Disco 2000

名盤『Different Class』(1995年)収録曲。

タイトルの通りディスコサウンドがフューチャーされている曲。

ボーカルのジャーヴィスの実体験をもとに作詞された曲で、幼いころ仲良かったデボラという女の子と大人になって会えるかもと空想している曲。

歌詞の中に出てくるデボラと呼ばれる女性は、デボラ・ボーンという実在のジャービスの幼馴染。

全英チャート7位を記録するヒットとなった。

Mis-Shapes

名盤『Different Class』(1995年)収録曲。

この曲とSortedforE’s&Wizzが両面シングルとして販売され、全英チャート2位を記録した。

ダンスミュージックとグラムロックが融合したような曲調で聞きやすい。

歌詞の内容は不適合者たちへの結束を呼び掛けるようなものになっている。

This is Hardcore

『This is Hardcore』(1998年)という同名のアルバムに収録された曲。

バンドの中ではかなり実験的な曲で、スローでドラマチックな曲調が特徴的。

曲のテーマも「嫌悪感と魅力の混合」という難解な題材を取り扱っている。

全英チャート12位を記録し、批評家から高い評価を受けている曲でもある。

おすすめアルバム

『Different Class』(5thアルバム/1995年)

1995年発表のメジャー進出後2枚目のアルバム。

Pulpを初めて聴くに方におすすめ。

全英チャート1位を記録。

ファンからも批評家からのも絶賛される名盤。

また2013年にNMEが発表した『史上最高のアルバム500枚』にて第6位にランクイン!!

またThe 500 Greatest Albums of All Time(2020年改訂版)では162位にチャートイン!

外部リンク

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