北米プログレッシブロックの先駆者として後の世代に多大な影響を与えたスーパーグループ!!
あなたは「スモール・イン・ジャパン」という言葉を知っているか?
世界的に有名であるのに日本でのみあまり知られていないバンドのことを指します。
例えばGreatful Dead(グレイトフル・デッド)、Depeche Mode(デペッシュ・モード)、R.E.M.(アールイーエム)など。
ちょっと前までAC/DCやThe Whoもここに名を連ねていたが、AC/DCは映画「アイアンマン」、The Whoは人気海外ドラマ「CSI」シリーズのおかげで知名度がかなり上がったのではないかと思う。
今回紹介するRush(ラッシュ)も「スモール・イン・ジャパン」に入るだろう。
Rush(ラッシュ)は70年代にカナダ初のプログレッシブロックの先駆者として名を挙げて、全米のロックバンドに影響を与えたレジェンド級のスリーピースバンド。
Rush(ラッシュ)の凄さを端的に言い表すなら、メンバー全員の卓越した演奏力と表現力の高さであろう!
特にベース・ドラムのリズム隊!!
信じられないかもしれないが、彼らののライブに来た観客たちはエアギターではなく、エアベースとエアドラムをやりだす!
それほど強烈なのだ!
そんなRush(ラッシュ)のメンバーの紹介から入りたいと思う。
メンバー
ゲディ・リー(ボーカル・ベーシスト・キーボード)
主に作曲を担当。
卓越したベースの演奏技術とオリジナルティ溢れる歪みがかったサウンドでかなりメロディアスなベースリフを連発するのが特徴的。
彼のこのスタイルは後世のベーシストたちに多大な影響を与えた。
- クリフ・バートン(Metallicaの天才ベーシスト)
- スティーブ・ハリス(Iron Maidenのベーシスト/リーダー/ソングライター)
- ジョン・ミャン(Dream Theaterの超技巧派ベーシスト)
- レス・クレイプール(Primusの奇才・変態ベーシスト)
- ティム・コマーフォード(Rage Against The Machineのベーシスト)
ロック界隈で天才もしくはNo.1ベーシスト候補には必ず入るようなベーシストたちがゲディ・リーからの影響を公言している。
まさしく”天才が選ぶ真の天才ベーシスト”なのだ!
2015年にUNIVERSAL MUSICがWebサイト「uDISCOVERMUSIC」で発表した「The 50 Greatest Bass Players」(偉大なる50人のベース・プレイヤー)にてゲディ・リーは4位にランクインしている。
余談だが彼は大の野球好き。
彼はあの巨人の名外国人助っ人として有名なウォーレン・クロマティの大親友!
このクロマティ、なんとプライベートで「Climb」というバンドのドラムを担当していた!
「Climb」のアルバム「テイク・ア・チャンス」のレコーディングにてゲディ・リーがバックボーカルとして参加した!
クロマティがプライベートでバンド!?
クロマティがドラムを叩く?!!
しかもレコーディングに天才ゲディ・リーが参加!!?
もうどこからツッコめばいいかわからん!!
ニール・パート(ドラマー)
主に作詞を担当している。
四方360度全てにあらゆるドラムが置かれているほとんど要塞に近いドラムセットで有名。
しかしその無数に思えるドラムたちをすべて使いこなし、圧倒的な手数と力強いドラミングで観客たちを魅了する。
彼のドラムソロはまさしく圧巻!!ファンにとっては最も楽しめる時間なのだ!
米ローリングストーン誌が2012年に「最も偉大なドラマー TOP100」を発表し、ニール・パートは1位にランクインした!!
また2016年版の「最も偉大なドラマー TOP100」でも4位にランクインしている。
作詞家としての実力もかなり高く、ファンタジー・SF・神話・哲学などの幅広い文学的世界を表現することでバンドの音楽性に多大な影響を与えている。
しかしそんな彼は2020年1月7日に進行性の脳腫瘍である膠芽腫により逝去した...
享年67歳であった。
アレックス・ライフソン(ギタリスト)
主に作曲を担当。
緻密に計算された和音選びやリフ作り、ディレイにこだわったギターサウンドメイクなどが特徴的なテクニカルなギタリスト。
彼のサウンドメイクは後の世代にも影響を与えており、Dream Theaterの超技巧派ギタリスト”ジョン・ペトルーシ”が彼からの影響を公言している。
2011年、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において第98位にランクイン!!
信じられないことに彼ほどのギタリストがRush(ラッシュ)というバンドの中では存在感が霞んでしまう...
それほどゲディ・リーとニール・パートが偉大なのだ!!
Rushとサウスパークの関係!!
Rush(ラッシュ)と『サウスパーク』がユニークなコラボをしていたことを知っている人がどれだけいるだろう?
Rush(ラッシュ)のライブツアー『2008’s Snakes & Arrows Live』のオープニング。
ステージ上の大画面に楽器を持った”スタン”・”カイル”・”カートマン”・”ケニー”が映し出される。
サウスパークの主人公4人組はRush(ラッシュ)の名曲『Tom Sawyer』を演奏する。
ボーカルのカートマンは元の歌いだしの歌詞である
A modern-day warrior Mean mean stride Today’s Tom Sawyer Mean mean pride 現代の戦士 平凡なその歩調 現代のトム・ソーヤー 平凡なそのプライド
とは歌わず、
A modern-day warrior name, Tom Sawyer Falling down the river on a raft with the black guy 現代の戦士 名はトム・ソーヤー 黒人と一緒にイカダで川を下った
と歌ったので、カイルが演奏を止めてカートマンを怒る。
カイル「歌詞を間違ってるぞ!でかっ尻!」
カートマン「トム・ソーヤーはイカダで川を下ったんだろう?!本で読んだぞ!」
カイル「それはトム・ソーヤーじゃねぇ!ハックルベリーだ!馬鹿!!」
カートマン「オイラがゲディ・リーだぞ!オイラが好きなように歌ってやる。」
スタン「今度はちゃんと歌えよ!」
カートマン「わかったよ!」
カートマンがカウントをとり...
そして本物のRush(ラッシュ)が現れて『Tom Sawyer』を演奏する。
・・・
この場に居たかった・・・!!
「こんな粋な演出をするってことはRushとサウスパークの作者は仲がいいの?」って思う人がいると思うが実際よくわからない...
なぜならサウスパークの2011年のエピソード『Royal Pudding』(S15E03)にてRushを登場させていたが、かなりひどい扱いでバカにしていた!(笑)
ゲディ・リーは屁をこくし、アレックス・ライフソンは拳銃自殺させている!?
Rushとサウスパークの作者は仲がいいのか?、真相はいまだ分からず。
次のページからおすすめ曲・アルバムを紹介!
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