Sunny Day Real Estate(サニー・デイ・リアル・エステイト)入門編【おすすめ曲・アルバム】

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画像出典:Sunny Day Real Estate HOME | Facebook
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エモという音楽ジャンルを世に広めた代表バンド

若者がよく使う“エモい”ってどういう意味?

って思っている年配の方の疑問にまず答えます。

“エモい”というのは何かに感情を揺さぶられたときに簡単に言葉に出来ない心の動き

要するに「いとおかし」って意味。

なら“エモい”の語源は何なのか?

諸説は色々あるが、一番有力なのは洋楽のジャンルのエモ(Emo)から来ているというものだ。

エモ(Emo)とはメロディアスで激しい感情的なメロディに心情を吐露するような歌詞を乗せて歌い上げる音楽。

アンディ・グリーンウォルドの著作『Nothing Feels Good: Punk Rock, Teenagers, and Emo』によれば、Fugaziを中心としたワシントンD.C.で流行っていたハードコア・パンクの人々がThe Smithsの音楽に影響を受け、自分たちのスタイルに取り込んだ結果できたジャンルであると言われている。

このエモを世に広めたバンドこそが今回紹介するSunny Day Real Estate!

では早速紹介していきます!

メンバー

ジェレミー・イーニック

リードボーカル/リズムギター。

ほとんど全曲の作詞を担当。

彼の抽象的な心の影の部分を描いた詩は後のエモに多大な影響を与えた。

1stアルバム『Diary』の成功で彼へのプレッシャーが大きくなり、2ndアルバム発表後に脱退してしまう。(当時1995年)

しかし1998年に音楽業界に復帰。

サイドプロジェクトとして映画音楽の制作にも携わっている。

ダン・ホーナー

リードギター/バックボーカル。

Fugaziのライブを観に行って感銘を受けて音楽の道を志す。

その後ワシントン大学に入学し、ネイト・メンデルと出会い意気投合。

1995年から1997年の解散期間は田舎の農場で生活をしていた。

ネイト・メンデル

ベーシスト。

マイナースレットFugaziの前身バンド)やバッドブレインズブラックフラッグなどのハードコアバンドに傾倒している一方、ベースプレイとしてはThe Whoジョン・エントウィッスルのようなダイナミックなプレイに影響を受けた。

1995年から1997年の解散期間はデイヴ・グロールに誘われてFoo Fightersに加入し活動していた。

ウィリアム・ゴールドスミス

ドラマー。

ドラムのプレイスタイルはThe Whoキース・ムーンから影響を受けている。

1995年から1997年の解散期間はデイヴ・グロールに誘われてFoo Fightersに加入し活動していた。

おすすめ曲

Seven

1stアルバム『Diary』収録曲。

彼らの代表曲!

この曲こそがポストハードコアとエモをつなぐミッシングリンクであると批評家は論じている。

静寂と轟音、モノクロとカラフル、激しく動く感情の機微を表現した名曲。

初めて聞く方におすすめ!

またこの曲は『サウスパーク』のエピソードS17E04「Goth Kids 3: Dawn of the Posers」で流れていた。

In Circles

1stアルバム『Diary』収録曲。

孤独感や喪失感をテーマにした曲。

スローテンポな叙情的なメロディーをじっくり聞かせた後に、感情を爆発させるが如く悲哀の入り混じった叫びを聞かせる。

Friday

2ndアルバム『Sunny Day Real EstateLP2収録曲。

この曲はファズギターを中心に音作りがなされたエモソング。

曲全体がスローテンポだが激しいギターサウンドを持って美しいメロディを奏でる!

隠れた名曲だと思う。

Pillars

3rdアルバム『How It Feels to Be Something On』収録曲。

またシングルカットされた。

この曲ではギターのアルペジオフレーズとベースラインのアンサンブルの緻密さ美しさに注目してほしい。

爆音でコードをかき鳴らさなくても感情の爆発を表現できることに気づかされるであろう曲。

One

4thアルバム『The Rising Tide』収録曲。

サウンド全体が清涼感溢れる聞きやすいものになっており、なおかつ重厚感を感じる。

彼らの中でもポップな部類に入る楽曲。

おすすめアルバム

『Diary』(1stアルバム/1994年)

エモというジャンルを世に広めた金字塔的名盤!!

このアルバムはNirvanaSound GardenMudhoneyなどのレジェンド級のグランジバンドを輩出したサブポップ・レコードからリリースされた。

当時はあのNirvanaのカートコバーンがなくなった年であり、同時にグランジムーブメントの終焉が訪れた年でもあったため、皆新しい音楽を探してた時期でもあった。

そこでアルペジオを中心とした美しいギターの旋律と言語化できない感情の悲痛を叫ぶというスタイルが音楽界を騒がせ、エモというジャンルを世に広めることになった。

このアルバムはAt The Drive InMineralJimmy Eat WorldGet Up Kids、Promise Ringなど多くのエモバンドに影響を与えた。

エモが好きな人並びに、ロック好きにとっては必聴の名盤だと思う!

ローリングストーン誌が発表した「史上最高のエモアルバム・トップ40」にて第1位に選ばれた!

またL.A.ウィークリーが発表した「歴代のエモアルバム・トップ20」でも1位になった。

外部リンク

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