ニューヨークパンク・シーンから誕生し一気にメジャーシーンで大ブレイクを果たしたアメリカニューウェーブのパイオニア！！
ニューヨーク・パンクと言えばRamones、Talking Head、The B-52’sなどのイメージがある。
その中でも商業的に爆発的に成功したのは今回紹介するBlondie（ブロンディ）である。
アンダーグラウンドで名をあげてメジャー進出後は破竹の勢いで売れて、全世界のアルバム・セールスは4000万枚以上であり、2006年にはロックの殿堂入りも果たしている。
言わせてもらうと彼らは大衆に合わせたから売れたのではなく、大衆の半歩先を常に進み続けて音楽界をリードしてきたのだと思う。
彼らはパンクを土台にディスコミュージックやニューウェーブ、レゲエ、ロックスタディなどのジャンルを多く取り入れた。
中でも驚くべきは1980年に発表したシングル「Rapture」では既にラップを取り入れており、全米1位を記録した。（それゆえ初めて全米１位を獲ったラップを取り入れた楽曲として称えられている。）
しかしその後不運なことにギタリストのクリスが難病を患い、1982年にバンドは解散してしまう。
その後1997年にバンドは再結成され今でも活動を続けている。
そんな伝説的なグループを彼らの楽曲・名盤と共に紹介！！
メンバー
デボラ・ハリー
ボーカル。
綺麗なブロンドに真っ赤な唇、クールな振る舞いで多くの人々を魅了した。
しかし彼女がBlondieを結成するまで長い道のりがあった。
大学卒業後にBBCラジオで秘書として働いていたが1年で退職し、その後ナイトクラブのウェイトレス、ディスコのダンサー、プレイメイトのバニーガールをして生計を立てていた。
その後フォークロックバンド「ウインド・イン・ザ・ウィロウズ」のバックコーラスとしてレコードレビュー、その後3人組のガールグループ「スティレットーズ」のメンバーとして活動していたもののすぐに脱退。
ついに1974年に当時の彼氏であったクリス・シュタインと共にBlondieを結成！！
このときデボラの年齢は29歳であった。
さらにメジャーデビューをした1976年にはもう30歳を超えていたのにもかかわらず、実年齢とは考えられないほどの妖艶な美しさを見せていたため元祖美魔女とも言える。
ソロ活動後もソロデビューアルバム『KooKoo』でヒットを飛ばす。
さらに女優デビューも果たしており『ヘアスプレー』や『ヴィデオドローム』・『ニューヨーク・ストーリーズ』などの著名映画に出演している。
映画業界以外にもアンディ・ウォーホールやジャン＝ミシェル・バスキアなどのアート界の巨匠たちとも親交が深かった。
現在もBlondieで活動中で音楽活動と並行してエイズや癌・子宮内膜症に関する慈善団体への寄付も行っている。
クリス・シュタイン
ギタリスト。
元々デボラが所属していたガールグループ「スティレットーズ」のバックミュージシャンであり、そのころ彼女と交際し共にグループを脱退。
2人を中心に新たなバンドBlondieを結成、以降バンドの主要な作曲家となる。
しかし1982年に自己免疫疾患の一つである尋常性天疱瘡を発症。
当時この病気の死亡率は80％を超える難病であり、1982年にBlondieは解散。
デボラはソロで活動する一方でクリスの看病をしていた。
1988年にクリスの病気は完治した一方で、デボラと破局。（しかしその後は友達として音楽活動は共に行っている。）
その後1999年に女優バーバラ・シクランザと結婚した。
現在も軽度の病気を発症することもあるが、Blondieで活動中である。
また彼は熱心な写真家であり、写真家としてアンディ・ウォーホールやH・R・ギーガーとコラボしていたこともある。
ナイジェル・ハリソン
ベーシスト。
1978年に前任のベーシストのゲイリー・バレンタインの後釜として加入。
イギリス出身であり加入前はイギーポップのソロ作品やランナウェイズのセッションベーシストとして活動していた。
彼も作曲面で貢献しており、デボラと共に「Union City Blue」・「One Way or Another」などのヒット作を作曲した！
Blondie解散後は別のバンド活動やサウンドトラック制作の仕事をしている。
ジミー・デストリ
キーボード。
デボラ・ハリーやクリス・シュタインと並ぶ主要なソングライターの一人。
「Picture this」・「Automatic」・「Maria」などのヒットシングルは彼が手掛けている。
彼元々カトリック系の学校ビショップ・フォード高校に通っていたが、音楽の道に進むために中退している。
バンド再結成後もキーボードとして活動していたが、2004年以降はツアーに参加しなくなる。
その後バンドを脱退してニューヨーク市内のカーネギーヒル研究所の外来回復センターで薬物カウンセラー/セラピストとしてフルタイムで働きました。
現在はニュージャージー州のシーブルックで薬物カウンセラー/セラピストとして働いている。
クレム・バーク
ドラマー。
憧れのドラマーとしてハル・ブレインやキース・ムーン、リンゴ・スターを挙げている。
バンド解散後はボブディランやユーリズミックス、ジョーン・ジェット、イギーポップなどの大物ミュージシャンのツアーサポートに参加していた。
また1987年にはRamonesのドラマーとしてエルヴィス・ラモーンと名乗って活動していたこともある。
また再結成後のBlondieにも参加しており、現在もドラマーとして活動中！！
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