唸るようなファズギターが包み込む退廃的な思想
概要
パンク・ハードコアは基本的にギターソロをしない。
そんな定説から逸脱したバンドがDinosaur Jr.(ダイナソージュニア)だ。
Dinosaur Jr.のギターの爆音具合は半端ない。
2016年に彼らの来日公演へ行ったが、壁のようマーシャルアンプが大量に使用されていた。
屋外ライブならわかるが、屋内ライブそれをするのだ!
最高だった...
そんなDinosaur Jr.のメンバーの3人がこちら。
- J・マスキス(ギタリスト/ボーカリスト)
- ルー・バーロウ(ベーシスト/ボーカリスト)
- マーフ(ドラマー)
彼らの3rdアルバム「Bug」は名門インディーレーベルのSSTレコードからリリースされた。
ファンからの人気も専門家からの評価も高いアルバムだが、J・マスキス本人は最悪のアルバムと公言している。理由は本アルバム制作過程でメンバー間の仲が悪化したとのこと。
事実このアルバム発表後ベーシストのルー・バーロウが脱退した。
その後ルー・バーロウはSebadoh(セバドー)を結成。
SebadohもPavement(ペイヴメント)に並ぶ90年代米ローファイムーブメントの雄として有名。
今後もDinosaur Jr.・Sebadoh・Pavementの他のアルバムを紹介したいと思います。
おすすめの曲
Freak Scene
本アルバムの1曲目、トップバッター。
しかし最初からホームランを打つような名曲が来た!
この曲はDinosaur Jr.の中でも屈指の名曲の一つ。
比較的ポップで気怠いような歌声で放たれるメロディが癖になる。
注目すべきはギターソロ!
唸るようなファズギターで奏でるメロディがどこかサイケデリックで高揚感がある。
オルタナティブロック史上最高のギターソロの一つだと思う。
しかしPVはカオス。
Don’t
本アルバムの9曲目、問題作・・・だが忘れられない曲。
濁流のようなディストーションギターが曲の端から端まで占領。
歌詞も
Why? Why don’t you like me?
のみの絶叫シャウトの繰り返し...
もう無茶苦茶...でもそれがエモーショナルな雰囲気を出している。
泣きながら鈍器を振り回し廃屋を壊すシーンをスローモーションで見てる気分になる。
トラックリスト
*太字はおすすめの曲、赤色マーカーは上で紹介した曲。
- Freak Scene
- No Bones
- They Always Come
- Yeah We Know
- Let It Ride
- Pond Song
- Budge
- The Post
- Don’t
- Keep the Glove
価格:1,298円 |
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good