ジム・キャリーの狂気的な親切さと馴れ馴れしさが想像を超える恐怖に変わる!
あの世界的コメディー俳優、ジム・キャリーがホラー映画に!?
ちゃんと怖い役を演じられるのか?
それは全くいらない心配であった!
本作『ケーブルガイ』(1996年)でジム・キャリーは圧倒的な個性を持ったホラーキャラを演じた。
それは『13日の金曜日』のジェイソンや、『エルム街の悪夢』のフレディ、『悪魔のいけにえ』のレザーフェイスとはまた別のキャラクター。
ジム・キャリーが演じるのは普段もあなたの周りにいるかもしれない鬱陶しい奴の延長線にいるキャラクター。
初対面であるのにも関わらず妙に馴れ馴れしかったり、重いぐらい親切で気味が悪い人に誰しもがあったことがある。
そんな奴のグレードアップバージョンがいたらあなたはどうする?!
では『ケーブルガイ』(1996年)の紹介を始めます。
あらすじ
主人公スティーブンは恋人ロビンと別れて、新居に引っ越しして心機一転を図る。
スティーブンはケーブルテレビの設置をするため、ケーブルガイ(配管工)を呼ぶ。
そのケーブルガイ・チップ・ダグラス(ジム・キャリー)は異常に馴れ馴れしかったが、スティーブンはあまり警戒せずプライベートでもチップと遊ぶようになる。
しかしスティーブンはチップの異常な性格・行動に徐々に気づくが、ときはすでに遅かった...
チップは着々とスティーブンの弱みを握り始めていたのだった!
チップ・ダグラスの恐ろしさ
現代社会に巣くう、純粋な狂気
主人公スティーブンはチップ・ダグラスを初めは少し変な奴に思えたが、彼の境遇の悲しさに共感して仲良くなってしまう。
だが彼の本性をまだ主人公は知らなかった。
ある日スティーブンはいつもの友人たちとバスケをして遊んでいたら、誘っていないチップが現れる!
チップはスティーブンの友人たちに『俺はスティーブンの親友のチップ』と自己紹介。
またチップはバスケでもめちゃくちゃなプレイをして場の空気を壊してしまう。
それだけにとどまらない!
チップはスティーブンの家に無断で忍び込み、映画やカラオケを楽しめる高価なホームシアターシステムを作っていた!
スティーブンは少し戸惑い怒ったが、チップに悪気がないことがわかったので怒る気にはなれなかった。
このように『ケーブルガイ』(1996年)では本気で怒ったり、注意することが出来ないヤバい奴を忠実に描いている。
悪意がないホラーキャラ?!
チップ・ダグラスの第一印象は変だが陽気で楽しいやつ。
だが一度深く付き合ってからじゃないと本当のヤバさがわからないタイプ。
とはいっても誰に対しても害を与えるような人物ではない。
彼は”親友”と認めた奴に対して異常な執着や馴れ馴れしさを見せる。
そして”親友”への独占欲が高まり、”親友”の職場や友人たちとの関係を無意識にぶち壊してしまう。
質の悪いことにチップには悪気がない。
彼は自分のすることすべてが親友が喜ぶに違いないと盲信して突っ走る。
しかしチップ・ダグラスはどうしてこのような人間になってしまったのか?
チップの悲しい過去
チップ・ダグラスは母子家庭で育った。
またチップの母は毎晩男遊びに出かけていたため、チップにとってテレビが親代わりだった。
そのためチップの知識の大半はテレビや映画によるもの。
また母親の彼氏に顎を蹴られてしまい、けがが原因でうまく発音できなくなってしまった。
それゆえ今まで友達も出来ず、友達の作り方もわからず大人になってしまった。
普通の人づきあいがわからないゆえに異常な行動をとるようになったのだ。
でもこんな人間がいても不思議じゃない。
そんなリアルさが映画をより怖くしているのだたと思う。
その他の見どころ
もう一人のコメディスター、ジャック・ブラックの出演
『ハイフィデリティ』や『愛しのローズマリー』・『スクール・オブ・ロック』で有名なジャック・ブラックが出演している!
彼は主人公の友達でチップに警戒している役を演じている。
ジム・キャリーとジャック・ブラックの共演なんてなんと豪華な映画なんだ!
しかし『ケーブルガイ』(1996年)はスリラー映画...
コメディ色はほとんどない。
この二人が共演しているコメディ映画があったら是非見てみたい。
ベン・スティラーの監督作品
監督は『ナイト・ミュージアム』シリーズや『ズーランダー』シリーズ、『ミート・ザ・ペアレンツ』シリーズで有名なベン・スティラー!!
北米を代表するコメディ俳優ジム・キャリーとジャック・ブラック、ベン・スティラーがタッグを組んで、作るのがスリラー映画!!
多くの人をいい意味で裏切ってくれたと思う。
視聴するには
現在はAmazon Primeで視聴可能!
是非見てほしい!
またDVD・BDも販売中だ!
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