あのご長寿カートゥーン『ザ・シンプソンズ』がついに映画に!!
2007年、アメリカを代表するご長寿カートゥーン『ザ・シンプソンズ』がついに映画化された!
40か国で放映され、興行収入が合計5億2600万ドルを突破し人気カートゥーンとしての格を見せつけたと思える。
この映画の良さは普段のテレビシリーズの持ち味をそのままで初めて『ザ・シンプソンズ』を見る人でも楽しめるような物語を提供しているところ。
そこには長期テレビアニメとしての傲慢さはなく、もう一度アメリカ中、はたまた世界中にこのアニメの良さを知らせたいという熱意を感じた。
ギャグの鋭さも、様々な有名作品のパロディ、痛烈な社会風刺、全てテレビシリーズのクオリティを保っている!
そのため『ザ・シンプソンズ』を知らなくても楽しめるので是非見てほしい!!
あらすじ
アメリカの田舎町スプリングフィールドにある湖で、世界的ロックバンドのGreen Dayのライブが行われていた。
ライブ中に彼らは環境問題について話し始めるが、観客の反感を買い石を投げられてしまう。
バンドのステージは汚染された湖上にあったため、強酸性の強い湖は見る見るうちにステージを溶かしてしまいGreen Dayのメンバーは全員死んでしまう。
その後葬式はスプリングフィールドの教会で行われたが、シンプソン家の祖父エイブは「イーパ!イーパ!イーパ!」と突然叫び始めた。
母マージはこれを「何か不吉なことが起きる前兆」だと不安に思う。
一方湖の汚染が危機的水準に近づいたため、スプリングフィールドは湖にごみを捨てることを禁止した。
そんなある日、ホーマーはブタを飼い始め、ブタの排泄物をサイロに貯めていた。
その後サイロが一杯になり、ホーマーはサイロを処理場に搬入しに行くが、処理場が混雑していたため、なんと禁止を無視しサイロを湖に捨ててしまう。
これにより湖は死んでしまい、政府がスプリングフィールドそのものを脅威に感じる。
アメリカ合衆国大統領となったアーノルド・シュワルツェネッガーが対応として取った対策が「スプリングフィールドを巨大な透明のドームの中に閉じ込める」というものだった!
シンプソン家とスプリングフィールドの住民たちはシリーズ最大の危機に立ち向かう!
見どころ
豪華ゲスト
Green Day
何とGreen Dayのメンバー全員が本人役として出演!!
そして映画開始五分以内で全員死んでしまう...
また劇中で彼らの葬式が行われ、式では彼らの代表曲「American Idiot」の教会風アレンジが流れた。
さらにシリーズおなじみの「ザ・シンプソンズのテーマ」をGreen Dayがカバーした!
トム・ハンクス
ハリウッドの大物俳優、トム・ハンクスも本人役で出演!!
スプリングフィールドの爆破跡地がミニグランドキャニオンとしてオープンするCMがテレビから流れる場面があり、そのCMのキャストとしてトム・ハンクスが出演。
ダメ親父”ホーマー”の成長物語
『ザ・シンプソンズ』のテレビシリーズを知っている人はご存じだろうが、このアニメは社会問題や環境問題、哲学的問題を通じて家族愛の親睦やシンプソン一家の成長を描くことが多い。
もちろん映画でも例外ではなく、映画では父ホーマーの成長を中心に描かれている!
テレビシリーズでも自己中心的で人の話を聞かないホーマーであるが、その性格がついに自分の住んでいる街の滅亡の危機に陥れてしまう。
その危機に直面してもなおホーマーは反省すらしない。
そのせいで彼は家族からも見放されてしまうのだが...
ホーマーは映画の終盤に気づく...なぜ他人に気を使わないといけないのかを...
そして映画でのもう一つのテーマは環境問題。
「誰かがどうせやってくれるから、俺は別に気にしなくていい!」というスタンスの人々を風刺した内容となっている。
日本版吹き替えキャスト騒動
映画『ザ・シンプソンズ MOVIE』を語る上でやはり避けて通れないのが、日本版吹き替えキャスト騒動。
映画『ザ・シンプソンズ MOVIE』が日本で公開するにあたり、配給会社である20世紀FOX日本支社が日本語吹き替えキャストを公表した。
しかしそのキャストはほとんど芸能人やタレント・お笑い芸人といういわゆる話題性重視の起用であった。
- ホーマー役・・・所ジョージさん
- マージ役・・・和田アキ子さん
- バート役・・・田村淳さん
- リサ役・・・ベッキーさん
はじめに海外アニメ映画の吹き替えを芸能人が担当することは珍しくないし、中でも映画『シュレック』のシュレック役…浜田雅功さんや映画『トイ・ストーリー』のウッディ役…唐沢寿明さんなどぴったりな配役がされることもある。
だがザ・シンプソンズは1992年から日本で放送されおり日本語吹き替えは
- ホーマー役・・・大平透さん
- マージ役・・・一城みゆ希さん
- バート役・・・堀絢子さん
- リサ役・・・神代知衣さん
というイメージが固定化されていたのにも関わらず芸能人を起用したため、この起用は長年のザ・シンプソンズのファンの怒りを買ってしまった。
mixiや個人ブログなどのネット上の媒体を通じて、シンプソンズの声優変更への抗議活動が行われた。
結果映画館での上映版では芸能人による吹き替え版が採用されてしまったものの、DVD・BDではオリジナルキャストによる吹き替え版が収録された。
この一連の騒動により、作品における吹き替え声優の重要さが認知されたと考えられている。
視聴するには?
映画『ザ・シンプソンズ MOVIE』はディズニー+で視聴可能!!
またDVD・BDも好評発売中!!
DVD・BDには未公開映像・特典映像もあるためこちらの方がおすすめ!!
コメント