David Bowie(デヴィッド・ボウイ)入門編【おすすめ曲・アルバム】

グラムロック
画像出典:David Bowie HOME | Facebook

おすすめアルバム

『ジギー・スターダスト』(5thアルバム/1972年)

原題は「The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars」である。

デヴィッド・ボウイはたくさんの名盤を世に出しているが、その中でも特に傑作と呼ばれているのが『ジギー・スターダスト』。

コンセプトアルバムでありロックオペラ、5年後に迫る資源枯渇を原因とする人類滅亡の危機に、救世主として異星より来たバイセクシャルのロックスター「ジギー・スターダスト」の成功から没落までの物語を12曲で表現した!

このアルバムの最大の偉業はロックを総合芸術として昇華したことだと思う。

実際コンセプトアルバムもロックオペラもこのアルバム発表前に存在していたものだったが、『ジギー・スターダスト』を自ら掲げたテーマを究極に追求し表現したアルバムは皆無だったと思う。

このアルバムでは及びこのアルバムツアーではグラムロック・ニューヨークパンク・アートロックという音楽ジャンルのみならず、演劇・絵画・パントマイム・歌舞伎といったあらゆる芸術や芸能を取り入れた。

ただ取り入れたのではなくデヴィッド・ボウイが演じる異星より来たロックスター「ジギー・スターダスト」を演じるにあたって、各種芸術を融合して新たな音楽を作ったという表現が正しい。

このようにSFチックで人超えた存在を演じたことは全世界の音楽界に衝撃を与えた。

UKアルバムチャートでは5位を記録!

USビルボードトップでは75位を記録!

ローリング・ストーン誌The 500 Greatest Albums of All Time(2020年改訂版)では第40位にランクインした。

またNMEが発表した『史上最高のアルバム500枚』にて第23位にランクイン!

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『Aladdin Sane』(6thアルバム/1973年)

前作の『ジギー・スターダスト』で演じていた異星より来たロックスターという偶像を1年足らずで辞めて、デヴィッド・ボウイはエッジの効いたハードロックサウンドが目立つ6thアルバム『Aladdin Sane』を発表!

この年デヴィッド・ボウイはアメリカで本格的なツアーを行い、アメリカの文化や風土に影響を受けてこのアルバムの製作に取り掛かった。

前作が様式美やSFを重視していた反面、今作では荒々しさや都市の荒廃や堕落した生活、薬物中毒、暴力、死などアメリカの闇について表現している。

このアルバムがリリースされた当時は前作の路線を期待されていたことやローリングストーンズの音楽に似ていることなどから否定的な意見が多かったが、現代では荒々しくメロディックな反面歌詞が暗くて内向的なスタイルはグラムロック業界に影響を与えたと評価するものもいる。

UKアルバムチャートでは1位を記録!

USビルボードトップでは17位を記録!

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『Heroes』(12thアルバム/1978年)

デヴィッド・ボウイは1977~1979年にかけてベルリンに滞在し、イギリスではロンドンパンクやニューウェーブが流行っている一方で、彼はあえてプロトパンクやクラウトロック(ドイツの前衛的音楽)を意識した曲作りに没頭。

このときリリースされた3つアルバム『Low』・『Heroes』・『Lodger』はベルリン三部作と呼ばれおり、おすすめの『Heroes』は三部作のうちの一つ。

またベルリン三部作はアンビエント・ミュージックの雄であるブライアン・イーノがプロデューサーを務めており、このアルバムの10曲中4曲はインストゥルメンタルである。

本来無機質で穏やかなイメージなアンビエント・ミュージックだが、製作段階においてブライアン・イーノは偶発性や即興性を重視してオブリーク・ストラテジーズOblique Strategies)という手法を採用。

オブリーク・ストラテジーズは黒い箱に抽象的なアドバイスが書かれた白いカードを100枚ほど入れて、セッションのたびにカードを2枚引いてミュージシャンたちに演奏をさせた。

この創作方法は腕利きのミュージシャンの力で歯車が上手くかみ合い、中でも本作で初めて参加したロバート・フリップKing Crimsonのリーダー)のギター演奏によりアルバムの精度は大きく上がった!

またデヴィッド・ボウイもレコーディング直前まで全く作詞をせず、アドリブで歌ってレコーディングを行ったという。

このアルバムの影響力は凄まじく、あのジョン・レノンが1980年にアルバム『ダブル・ファンタジー』を制作中に「『Heroes』に負けないアルバムを作りたい」と口にしたほどであった。

UKアルバムチャートでは3位を記録!

USビルボードトップでは35位を記録!

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『Blackstar』(28thアルバム/2016年)

28thアルバム『Blackstar』、はデヴィッド・ボウイの遺作。

このアルバムは2016年1月8日のデヴィッド・ボウイの69歳の誕生日にリリースされたが、その2日後の1月10日に彼は肝臓癌でこの世を去った。

このアルバムのレコーディング中デヴィッド・ボウイは既に肝臓がんに侵されており、自分の死期を悟ったうえでの音楽制作となった。

プロデューサーのヴィスコンティによるとこのアルバムでは「ロックンロールの要素を意図的に避ける」というのがテーマにあり、音作りからリズム・メロディまでロックンロールの要素はない。

このテーマはデヴィッド・ボウイケンドリック・ラマーのアルバム『To Pimp a Butterfly』のヒップホップ要素が出来るだけ排除されたヒップホップアルバムというのに感銘を受けたからだという。

アルバムの楽曲全般の歌詞は自分の死期を悟った内容であるのと同時にこれまでの人生を振り返る自伝的な内容でもあった。

最後の最後まで新しい芸術を追求し、音楽家・ロックスター・芸術家として人生の幕を閉じたデヴィッド・ボウイは今後一生語り続けられると思う。

UKアルバムチャートでは1位を記録!

USビルボード200では1位を記録!

その他オーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、デンマーク、フランス、イタリア、ポーランド、スイスのアルバムチャートで1位を記録する大ヒットとなった!

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