来年で結成50周年を迎えるアメリカン・プログレ・ハードの代表的存在!!
Journey(ジャーニー)は長年人々に愛される名曲を作り続け、今でもアメリカのロック界の第一線で活躍しつづけるバンドであり生きる伝説!!
彼らの音楽ジャンルはアメリカン・プログレ・ハード(音楽評論家の渋谷陽一氏が最初に言ったとされる造語)と呼ばれており、70年代のイギリスのプログレッシブロックをアメリカのバンドがロック色強くアレンジしたジャンルである。
当時は格式高いプログレッシブロックを大衆向けにしたことを快く思わない専門家・批評家が多かった。
しかし彼らの音楽がのちにAerosmithやGuns N’ Roses、Van Halenなどのスタジアムロックを生むきっかけとなり、ロックをより巨大なものにしたことはかなり功績だと思う。
さらに彼らのヒット曲は今でも愛されている!
「Don’t Stop Believin」・「Open Arms」・「Any Way You Want It」など全て40年以上前の曲であるのに今でもあらゆるテレビのタイアップ曲で登場している。
記憶に新しいのは人気海外ドラマ『Glee』で「Don’t Stop Believin」がリメイクされ、若い世代にリバイバルヒットした!!
古臭さを感じさせず長年愛される曲をいくつも持っているバンド・ミュージシャンなんてほとんどいない!
BeatlesやQueen、ABBA、Led Zeppelin、The Rolling Stones、Eaglesくらいではないか?
ある意味そんなレジェンドと比べても遜色がないであろうバンド、Journey(ジャーニー)を改めて紹介!!
メンバー
※主に黄金期のメンバーを紹介!
ニール・ショーン
ギタリスト。Journeyのリーダー。
10歳でギターを始め、ジミ・ヘンドリックスやエリック・クラプトン等に影響を受ける。
さらに17歳のときにサンタナのセカンドギタリストとして採用されて、『サンタナIII』(1971年)でプロデビューを果たす。
その後ニールはサンタナのバンドを脱退して、1973年にJourney(元はゴールデン・ゲイト・リズム・セクションという名前であった。)を結成!
Journeyの初期はジャズロック・正統派プログレッシブロック・インストゥルメンタルを中心にやっていたため、卓越した演奏技術こそ認められていたものの商業的成功には恵まれなかった。
しかしボーカルのスティーヴ・ペリーの加入により、バンドの方向性はそれまでにない劇的な変化を遂げることとなる。
元々セッションミュージシャン出身のため、正確無比かつテクニカルなギタープレイは高く評価されており、ロバータ・フラックやセリーヌ・ディオン、ポール・ロジャースなどの豪華アーティストの作品に参加している。
スティーブ・ペリー
2代目ボーカル。
1977年に加入、彼の加入によりバンドは一気にブレイクする!!
彼の歌声は業界内はおろか歴代でもトップクラスで、「ザ・ヴォイス」・「黄金の声」と称されている。
情熱的かつある種の安心感を感じる歌声は唯一無二であり、彼がJourneyを脱退して以降のJourneyは常にスティーブと似た声質の人ばかりをボーカルとして参加させている。
1984年にソロデビューアルバム『ストリート・トーク』をリリースし、これが大ヒット!
さらに1985年には世界的チャリティーUSAフォー・アフリカの曲「We Are The World」のレコーディングにも呼ばれて名実ともにアメリカを代表するミュージシャンとなった。
このような大活躍の間、Journeyとしての活動をしていなかったため不仲説が噂されていたが、1986年にJourneyとして『Raised On Radio〜時を駆けて』をリリース。
しかし1987年にバンドを脱退。(理由は明確に説明されていないが、当時スティーブ・ペリーに子どもができたことで家族の時間を優先したかったのではと思われている。)
その後1996年のJourney再結成には参加したが、1997年に再び脱退。
何度か音楽活動の再開・停止を繰り返しているが、2018年に復帰し現在もソロ活動を続けている。
2008年にローリング・ストーン誌の選ぶ「歴史上最も偉大な100人のシンガー」にて第76位にランクイン。
スティーブ・オージェリー
3代目ボーカル。
元々クラシック音楽に傾倒しており、大学もニューヨーク市立音楽美術学校で木管楽器を学んでいた。
しかし学生時代にサマーキャンプで子どもたちにロックを教えることになったことがきっかけで、教師として参加していたスティーブが逆にロックに目覚めて大学を辞めて故郷でロックバンドを結成した。
その後1984年にボーカル技術が認められ、マイケル・シェンカー・グループのバックコーラスに参加する。
さらにスティーブはメロディックロックバンドの「トール・ストーリーズ」というバンドを結成して、1992年のニューヨーク音楽賞で最優秀デビュー・アルバム賞、最優秀新人男性ヴォーカル賞にノミネートされた。
しかしオルタナティブロック・ムーブメントについて行くことができず、「トール・ストーリーズ」は1995年に解散!
その後スティーブは音楽活動をやめてニューヨークにある「GAP」の店舗マネージャーとして働いていたが、1997年にJourneyの新ボーカル募集オーディションに呼ばれてオーディションを受ける!
そして見事オーディションに合格して1998年に正式にJourneyのボーカルとして加入!
しばらくJourneyとして活動していたが、2006年に彼は喉の感染症にかかり脱退を余儀なくされる。
しかし回復後は再びソロ活動を開始し、慈善活動とともにライブ活動を続けている。
アーネル・ビネタ
4代目ボーカル。
フィリピン出身のアーティスト。
幼少期に母親から歌を教わっていたため、何度か地元の歌唱コンテストに参加していた。
しかし彼が12歳のときに母がリウマチ性心疾患でこの世を去る...
さらに母の治療にかかった多額の治療費によって多額の借金を抱えてしまい、貧しい暮らしを余儀なくされる。
アーネルは当初教会学校に通っていたものの、学費による父への負担を考えた際に退学・家出して一人で生きていくことを決意。
初め2年間は路上生活をしていたものの、清掃の仕事で食いつなぐようになる。
だが転機が訪れ、15歳のときにロックバンドのボーカルとして活動するようになりあらゆる音楽コンテストで結果を残すようになり、ヤマハ主催のバンドエクスプロージョン・フィリピン予選では最優秀ボーカリスト賞にも選ばれた。
その後も高級ナイトクラブなどで演奏するバンドで活動していたが、転機が訪れる!
なんと彼がYouTubeに投稿してたJourneyのものまねカバーがニール・ショーンの目にとまり、ニール本人が直接アーネルに連絡を取る。(当初アーネルはいたずらだと思って無視していた。)
その後アーネルはオーディションを受けに渡米、見事Journeyの新しいボーカルとして選ばれた!!
ロス・ヴァロリー
初代ベーシスト。
彼はジャズ音楽家の家庭で育ち、高校ではクラリネット、バスクラリネット、ギターを演奏。
卒業後にいくつかのバンドで演奏した後、スティーブ・ミラー・バンドのベーシストとして加入!
バンド脱退後にJourneyに加入!
彼は4 弦ベースを 5 弦セットの一番下の 4 弦で弦を張るという特殊なチューニング(通称:ナッシュビルチューニング)を行うことで5元ベースの深みと4 弦ネックの素早い運指が可能になった。
2020年3月にJourneyを脱退。
スティーブ・スミス
ドラマー。
あの世界的に有名な音楽教育機関、バークリー音楽大学出身!!(当時はジャズに傾倒していた。)
2001年にドラム雑誌『モダンドラマー』は彼を「史上最高のドラマーの25人」のうちの1人に選んだ。
それゆえ業界内での評価が高く、マライア・キャリーやブライアン・アダムスからビル・エヴァンスや上原ひろみ、トニー・マカパインなどの様々なジャンルのアーティストたちとコラボしている。
2020年3月にJourneyを脱退。
ジョナサン・ケイン
2代目キーボーディスト。
1980年にJourneyに加入し、作曲において多大な貢献をした。
名曲『Don’t Stop Believin』のイントロのピアノリフは彼が考案したものであるし、Journeyのヒットバラード曲『Faithfully』は彼がすべて作曲したものであった。
彼は現在もJourneyの一員として活躍している。
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