おすすめ曲
Psycho Killer
1stアルバム『Talking Heads: 77』、収録曲。
また彼らのデビューシングルであった。
タイトル通り猟奇的殺人犯の心情を描いたもので、元々はバラード曲であったがアレンジの段階でニューウェーブ/アートパンク風のものとなった。
Velvet RevolverやCage the Elephantなどの著名なロックバンドがこの曲をカバーしている。
USビルボードホットチャートにて92位を記録した!
Once in a Lifetime
4thアルバム『Remain in Light』、収録曲。
フェラ・クティから影響を受けたアフロビートのサンプリング・ループを大々的に取り入れた楽曲。
コードの変更が全くないトランスミュージック。
また歌も語りの部分が多く、人生の移り変わりを水の動きのようにたとえた内容。
PV映像が面白く、デヴィッドのポップかつ不気味なダンスとサイケデリックな背景のマッチングが癖になる。
ちなみにこのダンスの振り付けは『Mickey』で有名なトニー・バジルが考案した。
UKシングルチャートにて19位を記録した!
USビルボードホットチャートにて103位を記録した!
ローリング・ストーン誌の『オールタイム・グレイテスト・ソング500』(2021年版)では28位にランクイン。
Burning Down The House
5thアルバム『Speaking in Tongues』、収録曲。
ニューウェーブサウンドで奏でるファンクミュージック。
ティナ曰くP-Funkに影響を受けて作曲したものだそうだ。
またトム・ジョーンズ&カーディガンズという特殊なユニットがこの曲をカバーしている。
USビルボードホットチャートにて9位を記録!
USビルボードメインストリームロックチャートにて6位を記録!
Road to Nowhere
6thアルバム『Little Creatures』、収録曲。
聖歌隊のコーラスから始まる曲。
曲全体も行進曲とゴスペルが混ざったような曲調。
デヴィッド曰く「喜びで満ち溢れた曲」だそうだ。
USビルボードメインストリームロックチャートにて25位を記録!
And She Was
6thアルバム『Little Creatures』、収録曲。
初めて聴く方におすすめ!
おそらくバンド史上で最もポップな曲。
歌詞の内容はファンタジーなもので、空を自由に飛び回る女性が町の住人を空から見守るという世界観。
この世界観に呼応するようにPVではテリー・ギリアム風のアニメーションで空を飛んでいる様子を描いている。
『奥さまは魔女(2005年/映画版)』や『コウノトリ大作戦』でこの曲が劇中歌として採用された。
USビルボードホットチャートにて54位を記録!
USビルボードホットダンスクラブプレイチャートにて33位を記録!
Wild Wild Life
7thアルバム『True Stories』、収録曲。
彼らなりのパワーポップソング。
初心者におすすめの楽曲!
映画「クール・ランニング」ではレゲエグループのウェイリングソウルズによるカバーバージョンが流れている。
またディズニー映画の『ブラザーベア』の予告編や、『オープン・シーズン』の映画冒頭でも流れている。
USビルボードホットチャートにて25位を記録!
USビルボードメインストリームロックチャートにて4位を記録!
[Nothing But] Flowers
8thアルバム『Naked』、収録曲。
ラテン系のビートを基調とした爽やかなギターポップソング。
この曲のギターは綺麗なクリーントーンでエキゾチックで軽快なサウンドを奏でる。
そしてこの曲のギターを担当したのは元The Smithsのジョニー・マー!!
なるほどね...って思ってしまった。
USビルボードメインストリームロックチャートにて5位を記録!
おすすめアルバム
『Talking Heads: 77』(1stアルバム/1977年)
冷淡で無機質なオーラで鮮烈なデビューを飾ったアルバム!!
当時のバンドの多くが怒りというものを外観で分かりやすく表現していたことに対して、Talking Headsは怒りを内に秘めるさまを表現していたように思える。
今にも暴れだしそうな怒りの動向が不気味で人々を興奮させるものだった。
この頃はアフリカンビートにあまり傾倒していないが、今後バンドが紡ぎだそうとしているメッセージはこの頃から完成していた。
USビルボードアルバムチャートにて97位を記録!!
またUKアルバムチャートでも60位を記録した!
ローリングストーン誌が選ぶ『歴代最高のデビュー・アルバム TOP100』にて68位に輝いている!
『Remain in Light』(4thアルバム/1980年)
アフロリズムとエレクト二クスを大々的に取り入れた時代を超えた大名盤!!
※初めに言うとこのアルバムは中級者向け!(でもこのアルバムはTalking Headsを語る上で欠かせない。)
このアルバムを制作する前、バンドは2つの問題に直面していた。
それはデヴィッド・バーンのワンマン体制というイメージを持たれていたこと。
もう一つがデヴィッド・バーンがスランプに陥っていたことだった。
そこでバンドは休暇を取った。
休暇中にデヴィッドはロック界屈指の名プロデューサーであるブライアン・イーノとユニットを組んだ。
一方クリスとティナの夫婦は新婚旅行としてカリブ海の島々へ訪れ、現地の打楽器や儀式・音楽に触れた。
ジェリーはニューヨークで有名なソウルシンガーであるノナ・ヘンドリックスと音楽活動をした。
休暇後に再び集結した彼らは録音を開始。
結果ロックとアフロリズム、ヒップホップなど無秩序のように見えて洗練され融合した音楽が完成した。
またゲストにフランク・ザッパやキング・クリムゾンの作品に参加したことで有名なギタリスト、エイドリアン・ブリューも参加している。
USビルボードアルバムチャートにて19位を記録!!
またUKアルバムチャートでも21位を記録した!
商業的成功以上に専門家・評論家から絶賛された!
ローリングストーン誌が選ぶ「The 500 Greatest Albums of All Time」(2020年版)では39位にランクインしている。
ピッチフォークがこのアルバムを10点満点中10点をつける!
2002年にピッチフォークが選ぶ「1980年代の最高のアルバム100枚のリスト」で2位に選ばれる。
まさにロック史に残る名盤である。
『Little Creatures』(6thアルバム/1985年)
カントリミュージックの要素を取り入れたアルバム!!
このアルバムからTalking Headsは明るくなったように思える。
というのも普遍的なギターサウンドを前面に出したからだと思う。
彼らの熱烈なファンからすればこのアルバムはあまり気に入らないかもしれないが、ポップで聴きやすいので初めてTalking Headsを聴く方にはおすすめである。
USビルボードアルバムチャートにて20位を記録!!
またUKアルバムチャートでも10位を記録した!
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